(112)第552号特別インタビュー⑧/古井康介
今回は明大スポーツ第552号で扱った選手や指導陣の、掲載し切れなかったインタビューをお届けします。
第8回は古井康介(政経4=浜松日体)のインタビューです。(この取材は12月2日にオンラインで行われたものです)
——4年間で一番記憶に残っている大会を教えてください。
「悪い意味で一番記憶に残っているのが、大学1年時の裾野記録会(富士裾野トラックミート)です。高校の時でも出したことないぐらい遅いタイムを出して、すごく記憶に残っています。良い方だと大学2年時にAチームの人たちと走れるようになって、初めて箱根駅伝予選会(箱根予選)で紫紺を着たので、大学2年時の箱根予選は記憶に残っています」
——伸び悩んだ時はどのように乗り越えましたか。
「(伸び悩んでいた時から)すぐに夏合宿に入って、長い距離の方が得意だったので、合宿になれば距離が増えて自分の得意なところを伸ばせる分、モチベーションが保てていました」
——1年時の裾野記録会で、そのタイムを出した原因は何だと考えられますか。
「大学に入ってケガが多くて、ケガ明けで出場したのですが、高校の時だったらケガ明けでもそんなタイムを出していませんでした。目標がかなり曖昧だったのと、ケガが続いていたことによるモチベーション低下、自分のその状態の把握のできなさなど、いろいろな原因があって、そんなタイムになったと思っています」
——それ以降意識して対策したことは何かありますか。
「大学1年時にケガをかなりして、できる範囲で練習しようとした時にやはり補強しかできなくて、それでまず体が多少強くなったと思います。あとは1年時に、大体の1年間の流れがわかったので、ケガ明けなのをしっかりと自分の中で理解して練習に臨めたので、ケガをするリスクが減ったのと、治療に行く回数は確実に増えたと思います」
——箱根駅伝(箱根)はどんな位置づけの大会でしょうか。
「長距離競技を中学校とか小学校から始めている人たちの一番目指す場所、一番華やかな大会だと思います。長距離を知らない人からしても駅伝や長距離と聞いた時に最初に出てくるのが箱根だと思うので、そういう面で誰から見ても特別だと思います」
——今年度はどんな1年でしたか。
「いろいろありましたね。まず監督が変わって、方針というか練習内容が結構変わったりして、またちょっと自分自身もケガをしちゃったりで、最初はうまくいかなかったのですが、それも結局合宿から良くなったので、なんとも言えない、まとめられないです(笑)」
——大切にしていた、意識していたことは何かありますか。
「自分は長い距離が得意なので、できるだけ距離を踏んだときの方が結果にも出ていました。意識したのはできるだけ距離を稼ぐことです。1週間の合計だったり1カ月の合計だったりを意識して練習していました」
——陸上競技で強いなと思う人はどういう強さがある人だと思いますか。
「自分が緊張してしまうので、大きな舞台で自分がしたいことをできる選手が強いなと感じます」
——自分の走りの強みや武器は何だと捉えていましたか。
「強みは長い距離に適性がある面です。イーブンで長く刻めて、同じタイムで長い間淡々と走れるのが自分の得意な部分だと思っています」
——同期はどんな存在でしたか。
「他の学年よりもみんなのタイムが近くて、切磋琢磨(せっさたくま)というか、意識できる存在が近くにいたとは思います」
——明大競走部は古井選手にとってはどんな場所でしたか。
「考え方やタイムの面で成長させてくれた場所です」
——ありがとうございました。
[熊谷実夏]
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