(48)インカレ直前インタビュー/島野怜

2025.12.05

 12月6日より全日本選手権大会(インカレ)がついに幕を開ける。今季ここまで無冠と苦しむ明大にとってタイトル奪取のラストチャンス。初戦から北海道学生リーグ無敗優勝を果たした札幌大とのマッチアップとなっており、熱戦が予想される。今季初となる全国の舞台で〝貫徹〟を胸に頂に向けた挑戦が今、始まる。

 今回は島野怜主将(法4=仙台育英)のインタビューをお届けします。

――監督やコーチ陣への思いをお聞かせください。 

「新体制となって思うような結果が出ていない中で、ずっと自分たちと向き合ってくれました。最後にしっかり優勝して、スタッフの方にもそうですし、明治に恩返しというか、優勝という形で終われたら一番いいと思っているので、しっかり優勝して終わりたいなと思っています」

――新監督との新体制で難しいところはありましたか。

「去年は4年生に引っ張られるだけだったので、最高学年になって引っ張る立場となって、そういうところに難しさも感じましたし、チームとしての方向をそろえるとか、そういった部分に難しさを感じました」

――後輩たちへの思いをお聞かせください。

「ケガをしてプレーができない選手もいますし、それでもどの立場でも頑張っているので、最後はやっぱり明治はすごいんだぞというか、明治は日本一の組織なんだぞというのを見せることが一番後輩たちのためにもなると思っているので、日本一の景色を見せてあげたいなと思っています」

――同期への思いをお聞かせください。

「4年間苦しいことも楽しいこともいろいろなことを経験してきた仲間で、今年はなかなか思うような結果も出ず、一人一人が納得のいくシーズンにはなっていないんですけど、最後優勝して終わることで、終わり良ければ全て良しではないですけど、優勝して最後にいい形で終われるのが一番だと思うので、最後同期のみんなで笑って終われるように頑張りたいなと思っています」

――今季の関東大学一部リーグ戦(リーグ戦)を振り返っていかがでしたか。

「優勝という目標を掲げた中で、早い段階で優勝の可能性がなくなってふがいないというか、悔しい思いもありますし、全員が納得のいくリーグ戦ではなかったと思うので、そういった意味ではなかなか自分たちのサッカーをできずに、負けてしまう試合も多くて、すごい悔しいリーグ戦だったなというふうに思っています」

――4年間で成長した部分を教えてください。

「毎日毎日が勝負ですし、明治で試合に出るというのはそう簡単なことではないので、毎日の積み重ねと明治の日常のレベルの高さが、一番の成長につながったんじゃないかなと思います」

――ケガの治療期間で考えていたことはありますか。

「ケガをしていてもチームのためにできることは何なのかを考えて、練習のサポートに入って声を掛けたり、ケガをしたからプレーはできないですけど、それ以外のところからチームを勝たせることはできると思っていたので、そういったチームを勝たせるための行動を常に考えてやっていました。出られなかった分、自分の残りはインカレだけなので、インカレに懸ける気持ちは誰よりも大きいです」

――主将としてインカレに向けて思うことはありますか。

「とにかく泥くさく戦って、誰よりも走って、みんなの心が震えるような、魂を感じるような熱い試合にして、そして熱いプレーをして、そんな中で勝つのが一番だと思っているので、見てる人の記憶に残ったり、心が震えるようなプレーで、自分の熱量とか魂を感じてもらえるような試合にしたいと思います」

――トーナメント戦に対してどういった印象をお持ちですか。

「初戦が特に難しくて、あとはやっぱり失点をしないというところ。先制点を取られてしまうと試合の運びも難しくなりますし、相手はその1点を必死に守りにくると思うので、先制点を確実に取るという部分と、最初の初戦っていう→というのは特に難しいと思うので、そこは意識していきたいです」

――プロ入り後の目標を教えてください。

「プレミアリーグやブンデスリーグでプレーしたいです。ブンデスリーグで活躍するのと、チャンピオンズリーグに出たいという気持ちもあるので、最終的にはそこを目指してやっていきたいなと思います」

――最後にインカレの意気込みをお願いします。

「とにかく『勝つ』ですね。勝って勝って、全部勝って優勝して終わりたいと思います」

――ありがとうございました。

[岩田英佑]