(47)インカレ直前インタビュー/藤井陽登
12月6日より全日本選手権大会(インカレ)がついに幕を開ける。今季ここまで無冠と苦しむ明大にとってタイトル奪取のラストチャンス。初戦から北海道学生リーグ無敗優勝を果たした札幌大とのマッチアップとなっており、熱戦が予想される。今季初となる全国の舞台で〝貫徹〟を胸に頂に向けた挑戦が今、始まる。
今回はGK藤井陽登(営4=矢板中央)のインタビューをお届けします。
――1年間を振り返っていかがですか。
「リーグ戦(関東大学1部リーグ戦)でも思うような結果が出ず、夏の全国(総理大臣杯全日本大学トーナメント)を逃したりと、チームとしては納得のいく1年ではなかったです。個人としてもケガでチームを離れる期間があって、試合に出られず納得のいくシーズンではなかったなと思います」
――個人として苦しい期間もあった1年間、意識していたことを教えてください。
「練習に参加できない時でも試合でサポートに入ったり、誰よりも声出ししたりして、どんな状況でもチームを勝たせることを意識していました」
――最上級生として大変だったことを教えてください。
「チームをどうしていくかというのを探りながらやっていたのですが、上手くいかなかったです。練習中の雰囲気とか、試合に向かっていく緊張感とかをつくり出すのが難しかったなというふうに思います」
――監督、スタッフの方々への思いをお聞かせください。
「監督、スタッフさんは『明治を勝たせてやろう』という熱量で接してくださって、そのおかげで成長できました。もう感謝しかないです。昨年度まで栗田さん(大輔前監督)がよく『それでもやるんだよ』とおっしゃっていて、苦しくても上手くいかない状況でもやり続けていればその先に見えてくるものがあるというのが、自分の成長にもなって一番印象に残っています」
――後輩たちへの思いをお聞かせください。
「今年度は上手くいかない1年だったので、来年はリーグ戦とか総理大臣杯とかも優勝してほしいなと思います。4年生よりも個人として魅力のある選手が多いと思うのでそこを強みに一生懸命来年以降頑張ってほしいです。」
――セカンドチームからトップに上がってきて活躍している選手も多いですが、後輩の活躍についてはいかがですか。
「やっぱり下の学年の選手が出てきて活躍してくれるというのは、4年生としても嬉しいです。もちろんポジションを取られて悔しいなという思いはありますが、一緒に練習している仲間なので、応援できるというか活躍した時には素直に嬉しいなと思います」
――同期への思いをお聞かせください。
「4年間本当に苦しいこともあったのですが、それをみんなで乗り越えてきて、同期がいたからこそここまで頑張ってこられたと思っています。同期の皆にもしっかり感謝したいです」
――4年間で最も印象に残っている出来事を教えてください。
「初めてトップチームの公式戦に出た2年生の時のインカレ初戦が一番印象に残っています。チームとしては勝てたのですが、失点3というキーパーとしては納得のいかない試合でした。自分の武器が出せた試合でしたが、課題も見つかったという感じです」
――同期との思い出を教えてください。
「毎日濃い時間を過ごしていますが一番印象に残っているのは、1年生の時に学年でどうしていこうみたいなことを夜遅い時間までみんなで集まって話していたのが思い出です」
――明大サッカー部の良さを教えてください。
「全員がトップを目指して頑張って一生懸命日々取り組んでいるところが良さだと思います。部員が56人いる中で、全員が自分自身と向き合って手を抜くことなく練習しています」
――トーナメントで勝ち残るために必要だと思うことを教えてください。
「やっぱり失点0というのが一番で、失点さえしなければ最悪PKにもつれ込んでという試合になると思います。守備から流れを作って攻撃でチャンスを決めきることがトーナメントでは大事で、GKは一番大事なポジションだと思うので、自分が出た時には意識します。出なくてもGKグループとしてこだわってやっていけたらなと思います」
――インカレの意気込みをお願いします。
「今年はタイトルを何も取っていないので、最後のインカレにすべてを懸けて日本一を取れるように頑張っていきたいです」
――ありがとうございました。
[藤原茉央]
◆藤井 陽登(ふじい・はると)営4、矢板中央、183センチ、79キロ
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