(93)大学野球引退インタビュー 髙須大雅投手

2025.12.02

(この取材は11月24日、電話で行われました)

髙須大雅投手(法4=静岡)
ーー大学4年間を振り返っていかがでしたか。
 「いいことも悪いことも経験させてもらって、技術的にももちろんそうですが、野球人としてたくさんの人と関わることができて、すごくいい4年間だったなと思っています」

ーーその中でも一番良かったことはありますか。
 「同期のピッチャー陣に出会えたことですね。すごくいいライバル関係だとこれから先も思うので、彼らに出会えたことはすごく良かったかなと思います」

ーー同期の中で最も刺激を受けた、影響を与えられたピッチャーはいましたか。
 「みんなすごいので、みんなそれぞれから刺激をもらったのですが、毛利(海大投手・情コミ4=福岡大大濠)と大川(慈英投手・国際4=常総学院)の2人は一番レベルの高い世界に行くので、彼らに追いつけるように、自分はこれからの2年間で刺激を受けながらしっかりやっていきたいなと思っています」 

ーー4年間で一番やってきてよかったことはありますか。
 「体づくりの面においては、4年間しっかりトレーニングしてきましたし、強くなったかなという自覚はあるので、そこは4年間続けてきて良かったなと思います」

ーー逆に4年間で一番悔しかったことはありますか。
 「4年であまり結果が出なくて、1年間すごく苦しかったし、ラストシーズンで投げれなかったことが一番悔しかったことかなと思います。自分の体にもっともっとしっかり向き合えたのではないかと、いろいろ悔いが残る部分はありました」

ーー高校時代の最速は146キロだったのですが、大学では153キロに伸びました。
 「高校の時と比べたら、結構成長できたと思っていますが、まだまだスピードは出ると思っているので、もっと上を目指して頑張りたいと思います」
 
ーーこの4年間で感じた最大の課題は何だったのでしょうか。
 「投球フォームを含めて、まだまだ技術的に足りないところがたくさんあるので、そこをしっかり練習しながら、ケガをしない体づくりというのを、もう一回しっかりやらないといけないなとは思っています」
 
ーー3年秋からケガに悩まされたところがあったと思いますが、それを振り返っていかがでしょうか。
 「投げられなかったり、なかなか自分自身との勝負になってしまって、相手との勝負をできなかったという反省点はありますが、ケガをしたことによって、色々学ぶこともありました。それがこれからの野球人生でプラスになれたらいいなと思って、しっかり教訓にして、これからやっていきたいなと思っています」

ーー最優秀防御率に輝き、大学日本代表に選ばれるなど、栄光を手に入れることもできました。 
 「すごく自分の自信にもなるところはありますが、過去のことなので、そこからしっかり成長できるようにすることが大事かなと思います。日本代表でレベルの高い人たちと一緒に野球ができたということも、これからの財産になれたらいいなと思っています」

ーーこれから社会人野球の道に進むと思いますが、目指したい投手像というのはありますか。
 「社会人野球からプロに行く場合は、必ず即戦力でいかないといけないので、すぐプロに行っても活躍できるような選手にならないといけないと思いますし、社会人野球で圧倒的なピッチャーになる必要があるな思います。身長が高いというところは自分の一番の武器だと思っているので、そこを含めて、他の人にはないものを磨いていきたいなとは思っています」
 
ーー明治神宮大会での復帰登板を目指していましたが、メンバー入りとはなりませんでした。
 「ブルペンまで戻って、一応投げてはいたのですが、なかなか思いっきり自信を持って投げられる状態ではなかったので、その状態で入ってもと思いましたし、自分よりも、リーグ戦で素晴らしい結果を残したピッチャーが他にいるので、そこを信じようというか、自分の中ではそういう区切りはついていました」
 
ーー後輩へのメッセージはありますか。
 「自分は最後投げられなかったので、まだ神宮で活躍できるチャンスがあることはすごく羨ましいですし、明治のユニホームを着て神宮でできることはすごく恵まれていることだと思うので、後悔しないように全力で楽しんでほしいと思います」

ーー特に期待している後輩はいますか。
 「みんな期待していますが、松本直(投手・情コミ3=鎌倉学園)には、ピッチャー陣を引っ張っていってもらえないと困るので、一番期待しています」

ーー明治大学野球部を一言で表してください。
 「〝家族〟でお願いします。4年間ずっと一緒に暮らしてきた仲間ですし、家族と言ってもいいくらいの関係で、一つのことに向かって全力でやってきた4年間だったので、そのくらい濃い時間を過ごせたのかなと思います」

ーーありがとうございました。

[李翔恩]