(39)インカレ直前インタビュー/森田翔

2025.12.01

 12月6日より全日本選手権大会(インカレ)がついに幕を開ける。今季ここまで無冠と苦しむ明大にとってタイトル奪取のラストチャンス。初戦から北海道学生リーグ無敗優勝を果たした札幌大とのマッチアップとなっており、熱戦が予想される。今季初となる全国の舞台で〝貫徹〟を胸に頂に向けた挑戦が今、始まる。

今回は森田翔(文4=FC東京U-18)のインタビューをお届けします。

――監督やコーチ陣への思いをお聞かせください。

「新しい明治をつくり出すとともに、(池上寿之監督就任)1年目からインカレ優勝という結果をもたらしたいですし、4年間一緒だった人たちのためにも感謝を込めてインカレ優勝という結果をもたらしたいなと思っています」

――同期への思いがありましたら伺いたいです。

 「やっぱり同期は一番苦楽を共にした中であって、これから先プロに進む選手だったり、一般の企業に就職する人だったり、それぞれの道を歩んでいくことになりますけど、インカレで最後優勝を取って、いい思い出で終われたらなと思っています」

――4年間で意識し続けたことはありますか。

 「今も意識し続けて戦っているところではあるんですけど、きついことから目を背けないということかなと思っています。きついことから目を背けてしまうと、素晴らしい結果というのはもたらせないと思いますし、逃げずに目を向けてやってきた選手からどんどんスタメンに出たりとかプロにいったりしていたので、そういった部分を今もこれまでもこれからも常に意識していきたいなと思っています」

――ご自身を成長させた言葉があれば伺いたいです。

 「大学のスローガンにもなっていると思うんですけど『前へ』という言葉です。明治大学生として、どんな困難な状況になろうと、泥くさく立ち上がって、前を向いていくという意味で『前へ』という言葉がスローガンになったというのを栗田大輔前監督から教えていただいて、社会に出た時にきつい状況であったり困難な状況があったとしても、明治大学生として前を向く力、そこは東大だろうと慶大だろうと、そこだけは負けてはいけないのかなと強く思っています。この言葉が自分の中で一番響いた言葉です」

――最高学年として意識したことはありますか。

 「責任です。これまでは一つ上の4年生に任せていた部分があって、4年生になって、やはり責任もおのずと生じますし、自分は寮長という立場で、寮の規則だったり、ピッチ外の部分を任されているところもあったので、自分がやらなかったら周りの選手もやらないと思いますし、自分も周りの選手もすごく気をつけて注意するようにはしていました」

――大学最後の大会にどのように臨みますか。

 「自分にとって、これまで過ごしてきたサッカー人生の最後の大会になるかもしれませんし、少なくとも明治として戦える最後の大会なので、ものすごく思いは強いですし、タイトルを取れていない中で難しいシーズンなんですけど、このインカレを取って、明治大学はやっぱりナンバーワンというか、大学サッカーの一番は明治なんだというのを見せつけてやりたいなと思っています。そのために自分はベンチだろうとサポートでスタンドにいようと、チームのために全力を尽くして戦っていきたいなと思っています」

――ありがとうございました。

[岩田英佑]