(66)〜The road to Recapture〜 平翔太「今ではかけがえのない宝物」
「最後の1分1秒までスキを見せず、全力を尽くす」。平翔太主将(商4=東福岡)がスローガンである『完遂』に込めた意味だ。関東大学対抗戦(対抗戦)全国大学選手権(選手権)制覇の渇望を胸にラグビーに向き合ってきた4年生は明大での日々を振り返って何を語るのか。4年間の総括とラストシーズンの意気込みを伺った。11月7日より連載していく。
第24回は平主将のインタビューをお送りします。(この取材は11月7日に行われたものです)
――明大に入りたての時の印象はいかがですか。
「入寮して慣れない事が多過ぎたので福岡に帰りたいってずっと思っていました」
――4年間で印象に残っていることを教えてください。
「毎年12月第1日曜に行われる早明戦です。大学ラグビーで一番注目されるこの試合は、明治としての伝統や誇りを強く感じられる瞬間でもあります。仲間やファンの皆様の歓声がもの凄く、早明戦という特別な舞台だからこそ味わえるものもあり、この4年間で得た貴重な思い出の一つです」
――4年間でのターニングポイントを教えてください。
「Uー20日本代表です。1年目が終わった直後から活動が始まって、それまで病気やケガが重なってメンタル的にも苦しい時期ではあったんですけど、シンプルにラグビーが好きだし、選ばれたからには必死に頑張ろうと思えました」
――ケガが多かったと思いますが立ち直る方法を教えてください。
「日本一という目標があるので、それに向けて1日でも早く復帰するという強い想いが必要かなと思います。家族や沢山の応援をして下さる方々がいるので、結果で恩返ししたいという思いで頑張れています」
――主将に就任して半年以上たちますがいかがですが。
「チームをまとめる立場にはなったのですが、ずっと変わらずラグビー面でも私生活でも、しっかり信頼され続けられるように日々過ごしています」
――主将をしていてやりがいを感じることはありますか。
「100年以上続く伝統や文化を背負いながら、仲間の努力を勝利に繋げる責任を日々感じていて、チームの先頭に立つことで自分自身も大きく成長出来ています」
――ラグビーを続けられた原動力を教えてください。
「支えてくれている仲間や家族、指導者の存在、そして自分が掲げている目標を最後まで貫きたいという強い思いにあります」
――お世話になった先輩を教えてください。
「たくさんいるんですけど、坂本公平(令7情コミ卒・現JR九州サンダース)です。公平とは中1から一緒で中高大と一番お世話になった先輩かなと思います。1個エピソードがあるんですけど、中学時代、福岡県の新人戦でキッカーを決める際に何本か勝負して僕が勝って公平が悔し泣きしていた記憶があります。それ以降、たくさん練習している姿をずっと見てきたので、そのおかげで今の自分があるのかなと思います」
――同じ高校、大学でプレーした廣瀬雄也さん(令6商卒・現クボタスピアーズ東京・船橋ベイ)の存在はいかがですか。
「雄也さんは、高校入学時から色々お世話になっている本当に優しい先輩です。今でも試合後に連絡が来たりします。ポジションは一緒ですが、あまり意識せず、自分と向き合って常に成長できるよう考えてトレーニングしています」
――期待している後輩はいますか。
「佐々木大斗(政経1=常翔学園)です。明治といったら重戦車、3番はスクラムでも核となる存在です。他に富田(陸・政経4=大阪桐蔭)や佐藤(蓮・文2=常翔学園)などいるんですけど1年生ながら最近安定したパフォーマンスを出しつつあるので成長し続けてほしいです。どう感じるか分からないですけど逆に負けじと同期である富田は諦めず本当に頑張ってほしいです」
――思い出の部屋はありますか。
「去年の後期の福田大晟(令7商卒・現静岡ブルーレヴズ)、檜山(情コミ3=尾道)、萩井(商2=桐蔭学園)の部屋です。対抗戦、選手権と4人とも試合に出ていたというのもあるんですけど、日常で福D(福田)を僕たち後輩がひたすらいじるのが楽しかったです」
――改めて明治に入って良かったなと思うところを教えてください。
「本当にレベルの高い仲間たちと練習ができるのですごく成長できた4年間でした。最初は寮生活が嫌だったのですが、月日が経つにつれ仲間と過ごす時間がどれだけ大切なものかに気づきました。一緒に笑い、一緒に泣き、同じ目標に向かって切磋琢磨(せっさたくま)する日々は、今ではかけがえのない宝物です」
――『完遂』は改めてどんな意味を持ちますか。
「『完遂』とは、ラグビーや日常生活においても、与えられた役割や規則、目標を、どんな状況でも最後までやり切ることです。一瞬一瞬で自分が何をすべきかを考えさせてくれる言葉であり、その経験を通して、自然とメンタリティや忍耐力も身についていくように感じています」
——ありがとうございました。
[木曽琴乃]
◆平 翔太(たいら しょうた)商4、東福岡高。178センチ・94キロ
最近は朝練を終え朝ごはんを食べた後、最上太尊選手(商4=仙台育英)と菊池優希選手(政経4=山形中央)と 自主ウエートトレーニングに行くのが日課だそう!どこまで大きくなっていくのでしょう!
関連記事
RELATED ENTRIES

