(61)~The road to Recapture~ 渡邉陽平「このメンバーで良かった」
「最後の1分1秒までスキを見せず、全力を尽くす」。平翔太主将(商4=東福岡)がスローガンである『完遂』に込めた意味だ。関東大学対抗戦(対抗戦)、全国大学選手権(選手権)制覇の渇望を胸に、ラグビーに向き合ってきた4年生は明大での日々を振り返って何を語るのか。4年間の総括とラストシーズンの意気込みを伺った。11月7日より連載していく。
第19回は渡邉陽平(商4=開志国際)のインタビューをお送りします。(この取材は10月30日に行われたものです)
――ラグビーを始めたきっかけを教えてください。
「5歳のときに、母親の勧めで始めました」
――改めて、明大に進学した理由を教えてください。
「小さい頃から大学ラグビーは見ていたのですが、その中でも一番かっこいいなと思っていたのが明治で、ずっと明治に行きたいと思っていたからです」
――入学当初を振り返っていかがですか。
「レベルの高さをすごく感じましたね。同期にも先輩にも有名な人しかいなかったので、そこで自分の弱さを痛感しました」
――明大での4年間を振り返っていかがですか。
「きついことも多く、ケガもあって厳しい状況も多かったですが、最後に振り返ってみると楽しい思い出がたくさんあります。とても充実した4年間を過ごせたと思います」
――4年間で一番印象に残っていることを教えてください。
「今年の春の同志社大学との試合です。3年生まではあまり出場機会をもらえないような立ち位置にいて、そんな中で3年の冬に『ラストシーズンに向けてもう一度頑張ろう』と思って頑張ってきて、4年の最初に紫紺のジャージーを着るチャンスをもらえたのでとても印象に残っています」
――初紫紺はどのような気持ちでしたか。
「嬉しいが一番でした」
――チーム内で尊敬している人はいますか。
「菊池(優希・政経4=山形中央)はとても尊敬しています。ケガも多く、先輩にもすごい方が多くてなかなかチャンスが回ってこなかった中で、ずっと努力し続けて今レギュラーでずっと試合に出ているので、一貫性を持って練習しているところやラグビーに向き合う姿勢は尊敬していますね」
――同期の方々は渡邉選手にとってどのような存在ですか。
「かけがえのない存在です。このメンバーで良かったというのはすごく思いますね。みんな個性が強くて毎日楽しいです」
――後輩に伝えたいことはありますか。
「僕自身ずっと下のチームで、なかなかAチーム、Bチームで試合に出るチャンスもなかった中で、今年の春には紫紺を着て試合に出させてもらったので、自分のやっていることを信じて努力すれば必ずどこかでチャンスは来るということを伝えたいです」
――明大を選んでよかったと思うところは何ですか。
「自分に関わってくれた人たちはみんないい人ばかりだったので、その人たちに出会えたのはすごく幸せなことだと思います。選手として、人としてすごく成長できた4年間だったので、感謝の気持ちはしっかり伝えたいです」
――改めて、渡邉選手にとって『完遂』の持つ意味を教えてください。
「春から積み上げてきたことをしっかりやり切ることです。自分自身1年生から3年生までは一貫性を持って何かを成し遂げたことがあまりなかったのですが、4年生なったときに、1年間何か自分の中でやり切ることができたらいいなと思って、普段の練習が始まる前にグラウンドに行って自主練をするだとか、そういうところにこだわってやっています。何か1つでも自分たちの中でやり切るというのは『完遂』というスローガンの中で一番大事にしています」
――ありがとうございました。
[加藤晃誠]
◆渡邉 陽平(わたなべ・ようへい)商4、開志国際高。183センチ、82キロ
1年生のときに行ったドライブが一番の思い出だそう。「菊池と平岩(照英・法4=明大中野)と江ノ島にドライブに行きました」。
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