(59)〜The road to Recapture〜  山村和也「このまま終わりたくないという気持ちが一番の原動力」

2025.11.23

 「最後の1分1秒までスキを見せず、全力を尽くす」。平翔太主将(商4=東福岡)がスローガンである『完遂』に込めた意味だ。関東大学対抗戦(対抗戦)、全国大学選手権(選手権)制覇の渇望を胸に、ラグビーに向き合ってきた4年生は明大での日々を振り返って何を語るのか。4年間の総括とラストシーズンの意気込みを伺った。11月7日より連載していく。

第17回は山村和也(商4=報徳学園)のインタビューをお送りします。(この取材は10月30日に行われたものです)

――明大ラグビー部に入部した理由を教えてください。
 「一つはお兄ちゃんが明大ラグビー部だったことです。中学生くらいから試合を見に行ったりしていて、いつかここでやりたいなという思いがあり、声を掛けてもらった時にすぐ決めました」

――明大ラグビーを選んで良かったことを教えてください。
 「僕はケガばかりで2、3、4年はあまり(試合に)出られなかったんですけど、1年生の時からチャンスをもらえることが多くて、その部分においては明治に入って良かったなと思います。あとは、同期と出会えたこととか一番ですね」

――4年間で一番印象に残っている試合を教えてください。
 「1年時の選手権で早稲田に負けた試合です。僕の部屋の先輩が(当時主将だった)石田吉平さん(令5文卒・現横浜キヤノンイーグルス)だったんですけど、吉平さんが毎日努力していることを知っていたし、それでもこんなにあっさり終わるんだと。吉平さんや4年生が泣いている姿は今でも覚えています」

――残りのシーズンに向けて、目標を教えてください。
 「試合に間に合うか分からないんですけど、最後まで諦めずにやって、あとはどんな形であれチームに関わって目標の達成に向けて少しでも力になれればなと思います」

――ありがとうございました。

[岩本文乃]

◆山村 和也(やまむら・かずや)商4、報徳学園高。182センチ・83キロ
 最近はほぼ毎日スタバに通うおしゃれな山村選手。注文はドリップコーヒー一択だそう。「東(海隼・情コミ4=光泉カトリック)くんとスタバで勉強しているふうを装っています(笑)」