(90)秋季リーグ戦後インタビュー 戸塚俊美監督
(この取材は10月30日に行われました)
戸塚俊美監督
――今季は第2先発に大室亮満投手(文2=高松商)を固定されました。
「テンポよく投げることとストライク先行で投げられることですね。春ももちろん調子は良かったのですが、夏本当に頑張ってやって、要は簡単にフォアボールを出さないコントロールの良さがあるので、それでずっと起用しました(調子の良い日も早めに降板させていた印象ですが)ちょっと長いイニングになると捕まる確率が高くなりますとアナライザーから意見があったので、当初から4回5回で変えようと西嶋コーチとも話していました。出来が良くても引っ張らない意識はありました」
――今季は中継ぎ以降の役割を固定できたことが強さに結びついたと思いますが、起用の理由を教えてください。
「間で使ったのは三浦(心空投手・政経3=東邦)、久野(悠斗投手・商4=報徳学園)などですね。7、8、9は菱川(一輝投手・文4=花巻東)、大川(慈英投手・国際4=常総学院)で、どちらかが2イニングという考えでした。第2戦は特に大室を4回、5回と考えていたので、その間のイニングをどうやって抑えるかというのは、西嶋コーチと話して調子の良いピッチャーを出しました」
――法大1回戦では山口瑛太投手(政経1=創志学園)の抜てきもありました。
「本当にコントロールも良いですし、テンポも良いですし、もうそれだけですね。フォアボールから崩れることがないと判断しました」
――今季は打順をおおむね固定されていました。
「そうですね。勝っている時は極力オーダーはいじらない感じでやっていました。途中岡田(啓吾内野手・商3=前橋育英)のケガがあったので1、2番を変えたりはしたんですが、夏からずっと1番岡田というのは固定してやってきたので、結果も出してくれて上手くはまったのかなと思っています」
――外野は榊原七斗外野手(情コミ3=報徳学園)、田上夏衣外野手(商2=広陵)とあと1枚が試合ごとに変わりました。例えば若狭遼之助外野手(商3=星稜)はどのようなところを買って起用されたのでしょうか。
「若狭はそれこそ来年クリーンナップを取れるくらいのバッティングの力を持っています。対右左というのはあまり考えたくはないですが、左の時は若狭で前半は戦っていました(神宮大会では外野手はどのようにお考えですか)右左どちらが来るかなどに合わせて使い分けていこうかなと思っています」
――ラストシーズンを迎えた4年生、特に代打陣の活躍が今季は特に印象的でした。
「代打はその日のバッティングはよく見ているつもりなんですけども、夏のオープン戦からずっと瀨(千皓外野手・営4=天理)も調子が良かったですし、今井(英寿外野手・政経4=松商学園)も本当に良かったです。ここぞという時の代打が右は瀨、左は今井という感じで考えていました。ちょうどいいところでホームランを打ってくれて良かったです」
――あえてMVPを選ぶとするならどの選手ですか。
「小島(大河捕手・政経4=東海大相模)ですかね。防御率0.70というのはピッチャー自身がもちろん頑張ったこともありますが、それをリードした小島が良かったのではないでしょうか。バッティングの方も、チャンスで簡単に犠牲フライを上げたり、きっちり4番の役割を果たしてくれていました」
――早大1回戦ではついに伊藤樹投手を打ちました。
「とにかく春のプレーオフで負けてからずっと、打倒早稲田、打倒伊藤というのを選手たちが胸に秘めてやっててくれたので、その成果が出たのかなと思います」
――神宮大会の投手起用について、勝ち進めば準決勝と決勝は連戦となります。現時点で考えていることがあれば教えてください。
「そうですね、決勝は毛利で行きたいなと思います」
――ありがとうございました。
[橘里多]
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