(89)秋季リーグ戦後インタビュー 菱川一輝投手

2025.11.15

(この取材は10月30日に行われました)

菱川一輝投手(文4=花巻東)

――久しぶりの優勝でしたが、優勝した瞬間はどんな気持ちでしたか。

 「ほっとした気持ちが強かったです。振り返ると、やりきれずに終わるシーズンが多かったので、やり切って優勝できたという意味でほっとしたうれしさがありました」

――開幕前のインタビューで「状態が非常に良い」とおっしゃっていましたが、リーグ戦を通していかがでしたか。

 「コンディションがずっと良いままでした。1週間同じことをルーティンとして繰り返していたので、それを崩さずにいられたからだと思います(毎試合のように登板しましたが、疲れはありませんでしたか)それがあまりなかったんです」

――リーグ戦期間中の身体のケアはどうされていますか。

 「基本的に毎日セルフケアをしてはいますが、それ以外にもトレーナーの方だったりにお願いしています。そのおかげでほとんど痛めることもなく終われたかなと思います。セルフケアは普通のストレッチですが(笑)、僕は結構上半身を柔らかくして上に疲労が残らないように心がけています」

――初打席初ヒットも放ちました。

 「それが一番良かったですね。打撃には自信があるので、リーグ戦でもし打席が回ってきたら正直打てるなって思ってました(笑)」

――チームとして防御率0点台と圧巻の成績を残しましたが、投手陣全体で意識したことなどございますか。

 「オープン戦の時期から、決められたイニングをゼロに抑えることが一番の目標でした。コーチや監督からも『ピッチャーの仕事はゼロで抑えることだ』と言われていたので、どれだけランナーを出してもそのランナーを返さない認識がみんなあったので、それを肝に銘じて自分の投球ができたのかなと思います」

――今季は先発が安定したことで、中継ぎ、抑えも固定することができました。

 「めちゃめちゃやりやすかったです。僕の場合は勝ちの状態で回すことが役割で、7、8、9回を僕とジェイ(大川慈英投手・国際4=常総学院)でという流れはやりやすかったですね。後ろにジェイがいるからというのもあると思います」

――神宮大会に向けて意気込みをお願いします。

 「やってもあと3試合。チームとしては全勝優勝の流れのまま勝ち進みたいです。実は優勝してマウンドに集うのが人生で初めてで。2回目もやりたいなと思っています」

――ありがとうございました。

[橘里多]