(86)秋季リーグ戦後インタビュー 小島大河捕手

2025.11.13

(この取材は10月30日に行われました)

小島大河捕手(政経4=東海大相模)
――リーグ優勝とドラフト1位指名と、激動の1週間になりました。
 「やっぱりチームとして優勝を目指していたので、それを達成できたのが一番うれしかったです。個人としてもドラフトで指名していただいて、本当にいい1~2週間だったと思います」

――ドラフトの2日前には埼玉西武ライオンズが1位指名を公言しました。その時の気持ちを教えてください。
 「やっぱりうれしかったです。それが一番です」

――ドラフト当日はどのような気持ちで迎えましたか。
 「公言していただいていたので、そこまで緊張せず安心して臨めました。安心して当日を迎えられた感じです」

――埼玉西武ライオンズ・西口文也監督からは『何としても小島くんを取りたかった』という言葉もありました。印象に残っている言葉はありますか。
 「まさにその一言です。あの言葉が一番印象に残っています。」

――同じくドラフト1位で大川慈英投手(国際4=常総学院)も指名されました。バッテリーを組んできた仲間の指名についてはどう感じましたか。
 「やっぱりチームメイトが高く評価されてプロに行くのは、自分としてもうれしいですし、プロの世界に入ってからは大川の球を打ち砕いてやろうと思います」

――以前から捕手として大川投手を高く評価されていましたが、どのような点が評価されたと思いますか。
 「やはりボールの強さだと思います。打者がわかっていても打てないような真っすぐを投げますし、今季は特にコントロールも安定していたので、全体的に見ていいピッチャーだと思います」

――プロ野球を現実的に目指し始めたのはいつ頃ですか。
 「現実的に意識し始めたのは、大学3年の時に大学日本代表に選ばれたあたりです。高校の頃はそこまでいけるようなレベルじゃなかったので大学で頑張ろうと思っていました」

――打撃の評価が高い中で、DHや一塁手など他のポジションの選択肢もあると思いますが、捕手というポジションにこだわりはありますか。
 「(プロでも)まずはキャッチャーで勝負したいと思っています。ただ、与えられたどのポジションでも頑張ろうと思っています。」

――プロ野球の舞台ではどのようなプレーをしたい、どのような選手になりたいと考えていますか。
 「チームを勝たせられる選手になりたいです。ここぞという場面で1本打てるような、勝負強い打者になりたいと思っています」

――プロ野球人生で具体的に成し遂げたい目標はありますか。
 「レギュラーとして長く活躍することをまずは目標にしています」

――リーグ戦では29年ぶりの完全優勝を果たしましたが振り返っていかがですか。
 「ずっと悔しい思いをしてきたので、本当にうれしかったです。ここ数年は2位が続いていたので、あと一歩を乗り越えて優勝できたのは大きかったですあまり10連勝ということは意識せず、目の前の一戦一戦に集中して戦った結果だと思います」

――完全優勝を支えた最大の要因は何だったと思いますか。
 「ピッチャー陣だと思います。防御率も0点台でしたし、本当に安定して投げてくれました。(成長した部分は)フォアボールが減ったことだと思います。ストライク先行で勝負できるようになりました。もともとボールの質は良かったので、持ち味をしっかり発揮してくれたと思います」

――個人としても打率.432とキャリアハイとなる成績を残しました。振り返っていかがですか。
 「打率は一つの目標にしていたので、4割を超えられてうれしかったです。ただ本塁打が少なかったので、そこは悔しい部分です。守備面ではキャッチャーとしてチームを勝たせられたのがうれしいですし、防御率0点台という結果は自信にもなったかなと思います」

――試合ごとにバットを変えた理由を教えてください。
 「茶色と白があって白のバットは少し軽くて最初白にしていたのですが最後の方に元のバットに変えました。軽い方が振り抜きやすいんですけど、振れてしまうというかミスショットが増えるので、ある程度重いのに変えた感じです」

――守備面での強みを教えてください。
 「捕ってからの速さや、全体を見渡す視野の広さは自分の持ち味だと思います」

――六大学通算打率.349と、安定して結果を残されています。その安定感の要因を振り返っていかがですか。
 「練習はやはり多くやってきたというか練習でやってきたことをしっかりと試合で出すための準備もしっかりやってきたので練習通りできたのが一番だと思います」

――プロ入り後や今後に向けて課題はありますか。
 「パワーというかそういった力の部分はプロに行ってから必要になると思うので、プロでは真っすぐの力が全然違うと思うので、そこに負けない力はつけていきたいです」

――東京六大学リーグはどんな舞台でしたか。
 「全国から注目されるリーグですし、盛り上がるリーグでプレーできたのは良かったと思います。レベルの高い選手が多く、自分も負けたくないと思ったので成長につながったと思います」

――数ある選択肢の中から明治大学を選んだ理由を教えてください。
 「高校の時に一度練習会に参加して、ここでやりたいと思いました。伝統のあるチームですし、雰囲気も良くレベルの高い選手がそろっていたので、ここで勝負したいと思いました」

――これまでの野球人生で転機を教えてください。
 「キャッチャーに転向したことです。高校の時に監督から『やってみろ』と言われて始めました(その時の気持ちを教えてください)ちょっと嫌だなと思っていました(笑)内野手だったので内野がいいなと思っていました」

――転向後はどのようなところに苦労しましたか。
 「捕ること、止めること、投げること、全部難しかったです。いろんな方に教えてもらいながら、少しずつ成長できました。」

――捕手として自信がついたのはいつ頃ですか。
 「大学2年の春です。ベストナインを獲れたことが自信になりました。」

――最後に明治神宮大会への意気込みをお願いします。
 「代表で出ているので明治の野球をするのはもちろんですし、明治の強さを全国で見せられたらなと思います」

[伊原遼太朗]