(83)秋季リーグ戦後インタビュー 髙須大雅投手
(この取材は10月30日に行われました)
髙須大雅投手(法4=静岡)
――秋を振り返っていかがでしたか。
「振り返ってみたら、自分自身は何もできなかったのですが、本当にチームが強くて優勝してくれたので、みんなすごいなという感じです」
――離脱の経緯を教えていただいてもよろしいでしょうか。
「夏はかなり調子が良くて、先発をもう一回するという意味で、球数も増やして多めに投げていた中で、開幕直前に肩のケガで投げられなくなりました。多少無理すれば投げられたのかなと思ったのですが、みんなが優勝してくれることを信じて、自分は神宮大会に合わせようということを、いろんな人と相談して決めました」
――首脳陣と相談した上で、ということだったのでしょうか。
「そうですね。トレーナーの方とか、ピッチングコーチとも話して、自分の将来のことを優先してくれたので、チームにはすごく申し訳なかったのですが、自分の将来のためにという形で、決断しました」
――ドラフト会議で指名されるためには登板が必須だと思いますが、その辺りはどういうふうに考えましたか。
「投げないといけないというか、春も調子が悪かったので、自分的にこの秋でなんとか挽回しないといけないなという思いはありました。大学に入るときは、プロに行くためにこの大学選んだので、なんとしてもここでかかりたいという気持ちはあったのですが、長い野球人生で見た時には、あと2年かかっても将来的に、長く野球やりたいという気持ちもあるので、将来の自分のためにという感じです」
――残念な結果になりましたが、ドラフト当日の心境を振り返っていかがでしたか。
「4年のシーズンでほとんど結果を残していなかったので、どうなるかなというか、自分の中では不安の方が大きかったですね。選んでいただけたらそれはもちろん嬉しいですし、選ばれたいなという気持ちもありましたが、ダメだったら2年間しっかりやるという気持ちもありました」
――ドラフト後には会場で明るく振る舞いました。
「悔しい気持ちもありましたが、仲間というか同級生はみんないい結果だったので、そこはしっかり喜び合いたいというか、その3人をしっかり、みんなと一緒に祝福するという形にした方がいいのかなと自分は思ったので、みんなと一緒に喜びました」
――昨秋のアクシデント降板後もそうだったのですが、ご自身がうまくいかない中でも周りを鼓舞する姿が印象的でした。
「やっぱり個人スポーツではなく、みんなでやるスポーツなので、みんなの雰囲気というのが自分のせいで悪くなることの方が良くないなと常に思っています。ドラフト後にはコーチも同級生も気遣ってくれて『頑張れ』というふうに言葉をかけてくれたので、そこがすごく助かりましたし、悔しい気持ちというのは、自分一人になってから消化すればいいかなと思いました」
――親御さんとはどういうふうに連絡を取りましたか。
「すぐダメだったという連絡を自分からして、2年間頑張れと言われました。自分もそのつもりでいるので、2年間でしっかり結果を残せるように頑張りたいと思います。(やはり親御さんの存在は大きい?)そうですね。気軽に友達感覚でいろいろ応援してくれるので、気遣いすぎることがなく、自由に野球をやらせてもらっています」
――立大1回戦の試合前には背番号16のユニホームを着て、練習に参加しました。なぜ16だったのでしょうか。
「自分的には何番でも良かったのですが、マネージャーからとりあえず渡されたのが16番だったので着ました。(背番号11のユニホームは?)いや一応手元にはあるのですが、いやーどうしようかなと思って、まだサポートメンバーなので、それで(エースナンバーの)11をつけるのは恥ずかしいなと思いましたね(笑)」
――今年の投手陣をどういうふうに感じましたか。
「本当に頼れる投手陣というか、誰が行ってもしっかり抑えてくれますね。野手陣とかスタンドから見ていても、全員が信頼して守ってられるというか、不安なピッチャーが1人もいなかったので、そういうところは強かったのかなと思います」
――まだ明治神宮大会が残っていますが、今の時点で大学4年間を振り返っていかがでしたか。
「初めはプロに行きたくてこの大学を選んで、結果的に大学からのプロは無理だったのですが、いいことも悪いことも経験させてもらったんの、自分の野球人生にとってはすごい大きな4年間、学ぶことがいっぱいあった4年間だったなと思います」
――神宮大会への意気込みをお願いします。
「本当に最後なので、投げられたらしっかり自分の最高のパフォーマンスを出して、みんなで日本一になりたいです。多分4年生のピッチャーはベンチで全員揃ったことはないと思うので、最後くらいは(笑)しっかり揃ってベンチに入って、みんなで優勝できたらいいなと思います」
――ありがとうございました。
[李翔恩]

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