(60)~The road to Recapture~ 蓬田雄「自分たちで『完遂』を体現しないといけない」
「最後の1分1秒までスキを見せず、全力を尽くす」。平翔太主将(商4=東福岡)がスローガンである『完遂』に込めた意味だ。関東大学対抗戦(対抗戦)全国大学選手権(選手権)制覇の渇望を胸にラグビーに向き合ってきた4年生は明大での日々を振り返って何を語るのか。4年間の総括とラストシーズンの意気込みを伺った。11月7日より連載していく。
第18回は蓬田雄(政経4=流経大柏)のインタビューをお送りします。(この取材は10月28日に行われたものです)
――改めて明大に入学した理由を教えてください。
「紫紺のジャージーにすごく憧れがあったのと、自分自身レベルの高い環境でラグビーがしたいと思ったからです」
――憧れだった紫紺のジャージーを着て何を思いますか。
「僕自身、公式戦で紫紺を着たのが3年生だったので、最初は実感が湧かなかったですが、だんだん重みというか、責任感を感じるようにはなっていきました。適当なプレーはしちゃいけないな、と」
――4年間を振り返っていかがですか。
「トップのチームで試合に出ることができなくて、結構苦しい思いをしていましたが、2年生から徐々に上のカテゴリーでプレーできるようになって。3年生から少しずつ紫紺も着られるようになりました。やはり、先輩や後輩も含めて環境に恵まれていたなと思います」
――4年間で成長したことは何ですか。
「フィジカル面は結構成長したと思っています。今でも1年生の時の写真を振り返ると、今の写真と比べて(体格が)すごく変わっているなって。プレーしていてもフィジカルが優位に働いている感じがするので、そこが成長した部分だと思います」
――印象に残っている試合はありますか。
「3年生の時の関東大学ジュニア選手権の決勝です。相手が帝京で確か1戦目にボロ負けして。決勝でもう一回帝京に当たって、6年ぶりの優勝が懸かっていた場面だったんですが、(1戦目よりも)皆いいプレーができて3点差で勝てたのですごく印象に残っています」
――今後が楽しみな後輩はいらっしゃいますか。
「今部屋が一緒の小倉光希矢(商2=国学院栃木)です。光希矢は結構ウエートや自主練も熱心に取り組んでいるので、そういう面で期待しています」
――現時点で今シーズンを振り返っていかがですか。
「初戦筑波大に負けてしまって、チームの状況が苦しい時もありましたが、試合を重ねていくうちにまとまりが出てきたんじゃないかなと思っています」
――対抗戦ではビーストとしての出場が多いですが、どんなことを意識して臨んでいますか。
「スタメンで出ている人たちより元気なので、盛り上げることを意識しているのと、変にビッグプレーをしようと思うのではなくいつも通り自分のやるべきことをやることに集中して臨んでいます」
――蓬田選手にとってスローガンである『完遂』の意味はどのようなものですか。
「意味というと難しいですが、自分たちが4年生になってその全員で決めたものなので、思い入れが強いです。だから絶対に自分たちで体現しないといけない責任感が生まれたものです」
――残りのシーズンの意気込みを教えてください。
「しっかり残りの試合も出られるように、あとは日本一に向けてチームで準備していきたいと思っています」
――ありがとうございました。
[近藤未怜]
◆蓬田 雄(よもぎた・ゆう)政経4、流経大柏高。173センチ・94キロ
部屋っ子皆と仲が良く一緒にドラマを観る仲だそう。最近のイチ押しは先輩から勧めてもらったフランスドラマの『Lupin/ルパン』。
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