(43)~The road to Recapture~ 井上茉紗樹「日本一になる時にピッチに立つ」

2025.11.10

 「最後の1分1秒までスキを見せず、全力を尽くす」。平翔太主将(商4=東福岡)がスローガンである『完遂』に込めた意味だ。関東大学対抗戦(対抗戦)全国大学選手権(選手権)制覇の渇望を胸にラグビーに向き合ってきた4年生は明大での日々を振り返って何を語るのか。4年間の総括とラストシーズンの意気込みを語った。11月7日より連載していく。

 第4回は井上茉紗樹(政経4=佐賀工)のインタビューをお送りします。(この取材は10月30日に行われたものです。)

――明大ラグビー部に入部した理由を教えてください。
 「高校生の時(全国高校大会で)ベスト8で終わり、悔いが残っていて大学で日本一なりたかったので明治大学に進学しました」

――明大ラグビー部を選んで良かったことを教えてください。 
 「周りのみんなのラグビーに対する意識が高くて、自分もそういった環境で成長できたのですごく良かったと思います」

――4年間で一番印象に残っている試合を教えてください。
 「3年前の早明戦です。負けてしまったんですけど、すごくいい試合をしていて自分もそういうところでラグビーをしたいなと思いました」

――4年間でうれしかったこと教えてください。
 「高校からラグビーを始めたので他のチームには知り合いが少なかったんですけど、ラグビーやU20の合宿を通していろいろな大学の人と仲良くなれたのは良かったです」

――4年間で辛かった時期や苦しかったことを教えてください。
 「最初は寮生活が一番苦しかったです。今は楽しいんですけど、(高校時代は)実家通いだったので寮に入った時にプライベートがなさすぎて慣れなかったです」

――4年間でご自身の変化や成長したと感じる部分を教えてください。
 「ラグビーに対する姿勢は周りも高かったので、自分も自然と高くなっていきました。大学では寮に入っているのもあり、周りの人たちの私生活を見られるので、意識が高い人のいい部分は真似するようにしています」

――4年間全体を振り返っていかがですか。
 「高校卒業してから4回手術をしてラグビーに関われる期間が少なかったので、正直もっとラグビーやりたかったなというのが一番強いです」

――手術やリハビリに励んでいる時はどのようにモチベーション保っていましたか。
 「日本一を取りたくて大学を明治に決めたので、日本一を取るためにと考えたら頑張れました」

――特にお世話になった先輩と期待を寄せている後輩を教えてください。
 「お世話になった先輩は福田大晟(令7商卒・現静岡ブルーレヴズ)さんです。2年生の時に部屋が一緒でよく面倒を見てもらっていました。期待を寄せている後輩は、大和哲将(政経2=佐賀工)で高校一緒なので頑張ってほしいです」

――後輩たちに伝えたいことを教えてください。
 「4年間はあっという間なので、悔いが残らないように全力を出し切った方が4年生になった時に後悔しないと伝えたいです」

――今年のスローガンの「完遂」はどのようなものですか。
 「日本一取るためには必要不可欠なものだと思っています」

――残りのシーズンの目標を教えてください。
 「ケガを早く治して、日本一になる時にピッチに立てたらいいなと思います」

――ありがとうございました。

[岩本文乃]

◆井上 茉紗樹(いのうえ・まさき)政経4、佐賀工高、190センチ・108キロ
 コーヒー好きの井上選手。大学に入ってからは自分で豆を挽くそう。「いろいろな国の豆を買って試して飲んでいました。酸味が少ないものが好きです」