(41)〜The road to Recapture〜 東海隼「今のメンバーとプレーできて良かった」
「最後の1分1秒までスキを見せず、全力を尽くす」。平翔太主将(商4=東福岡)がスローガンである『完遂』に込めた意味だ。関東大学対抗戦(対抗戦)全国大学選手権(選手権)制覇の渇望を胸にラグビーに向き合ってきた4年生は明大での日々を振り返って何を語るのか。4年間の総括とラストシーズンの意気込みを伺った。11月7日より連載していく。
第2回は東海隼(情コミ4=光泉カトリック)のインタビューをお送りします。(この取材は11月5日に行われたものです)
――4年間を振り返っていかがですか。
「思い出すといろいろあったのですが、今はめっちゃ早かったなという感じです」
――印象に残っている試合を教えてください。
「1年生の時の新人早明戦ですね。僕たちが入学してきて初めて1年生でスコッドを組んで、それで早稲田と試合をした時に、16年ぶりぐらいに負けたので、悪い意味で印象に残っています」
――大学4年間で変わったことはありますか。
「プレーとしては、レベルの高い環境でプレーすることによって、自身のスキルのレベルもすごく上がりましたし、単純にスキルアップというところがプレーでは変わりました。精神的な面では、ミーティングをする回数などが、高校に比べて大学では増えて、高校の時に関しては、人に対しての関心が後輩先輩通してあまりなかったので、同じ寮生活をする中で、大学生に入ってから関心を持つようになったのかなと思います」
――辛かったことや大変だったことを教えてください。
「きつかったのは個人のミスで学年が連帯責任になったことです。そうなった時に、変わろうという風にはなったんですけど、生活していく中でそれぞれいろいろ思うこともあり、特に4年生になってからはぶつかることがありました」
――4年間続けられた理由を教えてください。
「部屋のメンバーたちで、学年は違うんですけど、それでも友達みたいな感じで接してくれたり、ケガをした時も同期の仲間たちが声をかけてくれたり日常的な部分で日々助けられて頑張ってこれました」
――思い出の部屋を教えてください。
「山田歩季さん(令7商卒・現レッドハリケーンズ大阪)と、僕と藤井達哉(政経3=東福岡)と白井瑛人(商2=桐蔭学園)の部屋ですね。みんな日中眠すぎて寝すぎていて、瑛人が『ちょっと先輩たち寝すぎです』って言って僕たちに勉強教えてくれて、そこから部屋で勉強するようになりましたね。ラグビー以外でも頑張っていこうっていう風になったので印象に残っています」
――4年生はどのような学年でしたか。
「基本的にラグビーになると自分も含めておとなしい学年で、前にガツガツ出るタイプの人間が少ないんですけど、本当に熱い思いを持っている人は多い学年です」
――4年間でのターニングポイントを挙げるとしたらいつですか。
「3年の4月にケガをしてしまって5月ぐらいに復帰間近だったんですけど自分が練習外のところでグラウンドに出て、みんなとボールを触っている時に、ケガが再発してしまって、それを隠せるかなと思ったんですけど、結構痛かったので隠せませんでした。それで監督に『みんなから支えられているというのを忘れんと、自身にとってのターニングポイントにしてくれ』と言われてから、その日をきっかけに頑張ろうと思いました」
――明大に入って良かったことを教えてください。
「高いレベルでプレーできるというのはもちろん、今のメンバーとプレーできていることが一番良かったかなと思います」
――『完遂』は改めてどのような意味を持つと思いますか。
「『完遂』自体を最後までやり遂げるという意味としても捉えているんですけど、(自分は)『完遂』という言葉を見た時に、自分たちが初めてミーティングで決めた時の思いや風景を全部思い出して、頑張れるなという風に思います。みんなの思いが詰まっているのかなと思います」
――ありがとうございました。
[木曽琴乃]
◆東 海隼(あずま・かいしゅん)情コミ4、光泉カトリック高。182センチ・84キロ
最近は山村和也選手(商4=報徳学園)も白井選手の影響で勉強するようになったそうで「楠田(知己・政経4=東海大仰星)と3人でよくスタバに勉強しに行くので『スタスタ』って呼んでます(笑)」。文武両道は素晴らしいですね!
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