(94)箱根駅伝予選会事後インタビュー⑪/井上史琉

2025.10.30

 第102回箱根駅伝の出場権を懸けて行われた箱根駅伝予選会(箱根予選)。やや気温が高かったものの、比較的走りやすいコンディションで行われたレースで、選手は熱い走りを見せた。しかし、明大はボーダーラインの10位に1分58秒及ばず、惜しくも2大会連続で本選への出場権を逃すという悔しい結果に。今回は、悔しさを胸に秘めた指導者と出走した12人のレース直後の声をお届けする。

 第11回は井上史琉(政経2=世羅)のインタビューです。
(この取材は10月25日にオンラインで行われたものです)

井上
153着 1時間4分23秒 PB
――レースを振り返っていかがでしたか。
 「2年連続で予選敗退になってしまったのはすごく申し訳ないですし、個人としても昨年度も今年度もあまりいい走りができなかったので、どうしたら走れるようになるかを考えないといけないと思います」

――レース時の気温や湿度はいかがでしたか。
 「アップしている時はすごく涼しくて、いいコンディションだと思っていました。スタート直前に日差しが出てきて、そこから少し暑かったのですが、走りに影響するほどの暑さではなかったと思うので、コンディション自体は普通でした」

――個人とチーム全体の調子はいかがでしたか。
 「直前の練習ではみんな調子が上がってきていて、自分も調子が上がっていたので、自信は全員持っていたと思います」

――レースプランはどのようなものでしたか。
 「今回は集団走ではなくて、それぞれ大志田秀次駅伝監督から5キロごとのラップタイムを目安で言われていて、個人個人で設定が違う中で走りました」

――レース直前に監督やコーチから声掛けはありましたか。
 「指示は特になくて、監督からは『練習できていたから自信を持っていってこい』と言われました」


――前半の走りはいかがでしたか。
 「前半は日本人の先頭集団である程度余裕を持って走ることができたので、前半10キロに関しては良かったと思います」

――レース後半、公園内の走りはいかがでしたか。
 「公園内に入る少し前ぐらいから『ちょっとしんどいな』と思い始めて、公園内に入ってからは足が全然ついていかなくて、粘る走りができませんでした」

――レース後の感触はいかがでしたか。
 「全員が今出せる力を出したのかなと思うので、悔しいのはもちろんですが、単純に他の大学と走力の差があったのかなと思います。しっかり反省して、次のトラックレースに向けてやっていこうという感じでした」

――今回の反省点をどのように改善していきたいですか。
 「自分は入学してハーフマラソンを何回か走っていますが、まだいい結果が一回も出ていなくて苦手意識があります。(今後は)香川丸亀国際ハーフマラソンに出る予定なので、そこで結果を出してハーフに対するイメージを良くして、自信をつけられるように頑張ろうと思います」

――今後出場するレースは決まっていますか。
 「MARCH対抗戦に出るので、1万メートルの自己ベストを出したいと思います。その後はまだ決まっていません」

――チームを引っ張ってきた4年生への思いを教えてください。
 「自分が入学してからずっと、今の強い4年生が練習を引っ張ってくださることがたくさんあったので、感謝の気持ちがあります」

――次戦への意気込みをお願いします。
 「トラックは自信があるので、自己ベストをしっかり更新して、ロードにもつなげていけるように頑張ります」

――ありがとうございました。

[橋場涼斗]