(93)箱根駅伝予選会事後インタビュー⑩/岩佐太陽

2025.10.30

 第102回箱根駅伝の出場権を懸けて行われた箱根駅伝予選会(箱根予選)。やや気温が高かったものの、比較的走りやすいコンディションで行われたレースで、選手は熱い走りを見せた。しかし、明大はボーダーラインの10位に1分58秒及ばず、惜しくも2大会連続で本選への出場権を逃すという悔しい結果に。今回は、悔しさを胸に秘めた指導者と出走した12人のレース直後の声をお届けする

 第10回は岩佐太陽(商1=鳥栖工業)のインタビューをお届けします。
(この取材は10月26日にオンラインにて行われたものです)

岩佐
152着 1時間4分20秒 初
——レースを振り返っていかがですか。
 「初めてのハーフマラソンにしては走れたという印象はありますが、本選に届くような走りができなかったという面から悔しさの残るレースになりました」

——レース当日の気温などはいかがでしたか。
 「思っているほど暑くなく走りやすいコンディションだったと思います。ただ、そこまで涼しいというわけでもなく、やや暑さは感じました」

——調子はいかがでしたか。
 「疲労も全然なく、状態も上がっていたので良いコンディションではありました」

——チーム全体の調子はいかがでしたか。
 「チーム全体でも決して悪い状況ではなく、状態が上がっていたので100パーセントに近い実力は出せた印象です」

——レースプラン通りの走りでしたか。
 「監督から言われたプランとは違った感じにはなりましたが、最初に余裕を持って入り、後半まで粘りきる走りができました。ただ、64分20秒かかってしまい、前半の駐屯地内でのタイムを縮めることができたと思うのでそこは改善したいと思います」

——駐屯地や15キロまでの走りを振り返っていかがでしたか。
 「駐屯地内でライバル視している日体大や神大を見据えて競り勝たなければ本選出場はできないだろうと思っていたので、それらの大学と一緒に公園に入れたのは良かった点だと思います」

——公園内で前に食らいつく姿勢がありましたが振り返っていかがですか。
 「公園に入ってからペースを上げるチームがあり、そこで少し遅れをとってしまいました。そこでしっかり同じように上げていき、ラストまで勝ち切る走りが本選に出るには必要だったと思います」

——本選出場がかなわなかった要因は何だと考えますか。
 「結果を見れば誰かがミスをしたり、体調不良者が出たりしたわけでもないので、力不足と見て取れます。全日本予選(全日本大学駅伝予選)も落としてしまい、チームの雰囲気が良くなかったというのが予選を通過できなかった一番の原因だと思います。また、みんな練習はしっかりできており、決して悪い状態ではありませんでした。最後に勝敗を分けるのはチームの底力だと思うので、一丸となりきれなかった点も予選で落ちてしまった原因の一つだと思います」

——今後のレースの出場予定を教えてください。
 「まず、上尾シティハーフマラソンに出場します。その後は日体大の記録会で1万メートル、関東10マイルロードレース、年明けに日本学生ハーフマラソンに出場予定です」

——チームの中軸を担っていくにあたって目標や意気込みをお願いします。
 「1万メートルでは28分半、ハーフマラソンでは62分台で走れるようにしていきたいと思います」

——ありがとうございました。

[柏倉大輝]