(87)箱根駅伝予選会事後インタビュー④/桶田悠生
第102回箱根駅伝の出場権を懸けて行われた箱根駅伝予選会(箱根予選)。やや気温が高かったものの、比較的走りやすいコンディションで行われたレースで、選手は熱い走りを見せた。しかし、明大はボーダーラインの10位に1分58秒及ばず、惜しくも2大会連続で本選への出場権を逃すという悔しい結果に。今回は、悔しさを胸に秘めた指導者と出走した12人のレース直後の声をお届けする。
第4回は桶田悠生(政経1=八千代松陰)のインタビューです。
(この取材は10月19日にオンラインで行われたものです)
桶田
253着 1時間5分27秒 PB
――箱根予選を振り返っていかがですか。
「目標タイムからは大きく遅れてしまって、チームにも迷惑をかけてしまったので、とても悔しいレースになりました」
――気温や湿度は走りに影響しましたか。
「個人的にはまだ暑いとは感じました。昨年度の経験がないので比較はできませんが、かなり暑さを感じるレースでした」
――監督やコーチからの指示はありましたか。
「今回は集団走をしないという方針で、各々に5キロごとのラップを監督から与えられました。それに従って走るという、個人に任せる作戦でした」
――立川駐屯地から15キロ地点までの走りを振り返ってください。
「駐屯地を出た8キロくらいのところでかなりきつくなっていました。作戦としては公園内でペースを上げていく予定だったので、無理に上げるのではなく、きつい中でも一定のペースを保ち、ラスト5キロで上げるつもりで走りました。ただ、そのペースを維持するだけで力を使ってしまったという感じです」
――公園に入ってからの走りについても振り返ってください。
「入ってすぐに切り替えないとラストで上がれないと思っていたので、最初の1キロはある程度速く入ろうと考えて、2分55秒くらいで入りました。ですが、そこから徐々にタイムが落ちていき、ラスト2キロで足が動かなくなってしまいました。ラップが大きく落ちたことが、合計タイムが伸びなかった要因だと思います」
――何か足りなかった部分はありますか。
「合宿中も、みんなが与えられた練習を完全にこなせることは多くありませんでした。集団でゴールしなければいけない練習でもばらつきが出たり、上位2人だけが設定を守れるような場面も多かったりしました。自分も含めて全体的に強さにムラがあったと感じます」
――この先、出場を予定している大会はありますか。
「まだ決められていません。箱根駅伝に合わせて調整していたので、今後出場する大会は変わってくると思います。監督と相談して決めていく予定です」
――疲労の状況はいかがですか。
「ケガはありませんが、疲労感はあります。ここからケアをして、疲労を抜いてから練習を再開することで、ケガを防げると思います。来年度の箱根予選まで364日しかないので、ゆっくりしている時間はないです。長く休むのではなく、ケアを徹底して練習を再開していきます」
――最後に、これからの意気込みをお願いします。
「今年度は1年生として箱根予選に出場し、先輩方に助けてもらうようなレースでした。来年度以降は、自分が後輩を助けられるような選手になっていきたいと思います」
——ありがとうございました。
[下田裕也]
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