(85)箱根駅伝予選会事後インタビュー②/古井康介
第102回箱根駅伝の出場権を懸けて行われた箱根駅伝予選会(箱根予選)。やや気温が高かったものの、比較的走りやすいコンディションで行われたレースで、選手は熱い走りを見せた。しかし、明大はボーダーラインの10位に1分58秒及ばず、惜しくも2大会連続で本選への出場権を逃すという悔しい結果に。今回は、悔しさを胸に秘めた指導者と出走した12 人のレース直後の声をお届けする。
第2回は古井康介(政経4=浜松日体)のインタビューをお届けします。
(このインタビューは10月21日にオンラインにて行われたものです)
古井
98 着 1時間3分48秒 PB
——箱根予選当日のコンディションはいかがでしたか。
「自分の状況はそんなに悪くなく、アップもいつも通りできました。当日の気温も昨年度に比べれば低く、走りやすい環境ではあったのかなと思います」
——古井選手ご自身のレースプランを教えてください。
「事前のインタビューで後半の公園で(落ちることが多い)という話をしたと思うのですが(今年度は)スタートは少しいつもより抑えて入り、公園で落ちないようにするというプランでした。タイム的に言うと、20キロを60分でいきたかったので、3分ペースを意識して走るようにしていました」
——駐屯地から15キロまでの走りを振り返っていかがですか。
「ちょうど駐屯地を出る時に、大きな集団から分かれて、土田(隼司・商2=城西大城西)ともう1人いて3人になったので、自分が引っ張る形で、3分ペースで刻んでいきました。思ったよりきつくなく走れていたので、自分の中ではいい感じだなと思いながら、走れていたように思います」
——公園内の走りを振り返っていかがでしたか。
「一番のポイントは、17 キロの折り返しの後の登りだとスタート前に監督からも言われていたので、そこをまずは意識して走っていました。15 キロまでは3分ペースで、落ち着いて走れていましたが、17 キロポイントあたりから、少しきつさが来てしまい、思ったよりもペースが上がらなかったのかなと思います。今までほどではありませんが、ペースが少し落ちてしまったのが自分の今回のレースの良くないところだったのかなと思います」
——自己ベストでしたが、その点はどのように評価していますか。
「練習をしている感じだと、もっと出せると自分も周りも思っていました。63 分フラットぐらいで練習の時だったら走っているので、ベストではありましたが、もっと走れると思うので満足はしていないです」
——落選が決まった時の率直な気持ちを教えてください。
「最後だったのもあって、すごく悔しかったです。でもみんなのタイムを聞いている感じ、発表される前になんとなく厳しそうな雰囲気はあったので、心の準備はできていて、そこまで驚きはしませんでした。ですが、悔しいとしか言いようがないです」
——2年連続で箱根駅伝出場を逃しましたが、今の明大に足りない部分はどこだと考えて
いますか。
「監督が変わって基準というものをもう1回改める必要があるのかなと思っています。前の監督との基準と比べて高いものを要求されて『うわっ』となっている部分は多少ありました。今要求されているものが、箱根予選や箱根駅伝でのシードもしくは優勝するためには必要で、その思考から変えていく必要があるのかなと思います。昨年度と比べてではなく、他と比べてこれが当たり前だというふうに思って、自分たちがしなくてはいけないレベルを練習や生活などの全てにおいて、一人一人基準を上げていく必要があるのかなと思いました」
——古井選手が後輩に伝えていきたいことはありますか。
「1年生は今の監督がしっかり基準になっているのですが、前の監督の基準が低いとか、そういうことが言いたいわけではなく、2年生、3年生には他の大学のレベルはもっと上なのだということをもっと理解して練習、生活に取り組んでいってほしいというのはあります」
——今後出場される予定の大会は決まっていますか。
「まだ確定はしておらず、おそらくMARCH対抗戦ですが、もしかしたら上尾ハーフ(上尾シティハーフマラソン)も出るかもしれないので、そのどちらかが次のレースになるのかなと思います」
——最後に応援してくださった方にメッセージをお願いします。
「箱根駅伝を走っている時も、3年連続で走った箱根予選も、やはり明大の応援は多いなというのは感じました。最後の報告会の時も、これだけ多くの人に支援、応援してもらって自分たちは成り立っているのだなと何回も確認できて、とてもありがたい存在だなと思っています。結果でこの2年応えられなかったのはすごく申し訳ないです。『ありがとうございました』と言うしかありませんが、引き続き応援していただけたらなと思います」
——ありがとうございました。
[安田賢司]
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