(84)箱根駅伝予選会事後インタビュー①/森下翔太
第 102 回箱根駅伝の出場権を懸けて行われた箱根駅伝予選会(箱根予選)。やや気温が高かったものの、比較的走りやすいコンディションで行われたレースで、選手は熱い走りを見せた。しかし、明大はボーダーラインの10位に1分58秒及ばず、惜しくも2大会連続で本選への出場権を逃すという悔しい結果に。今回は、悔しさを胸に秘めた指導者と出走した12人のレース直後の声をお届けする。
第1回は森下翔太(政経4=世羅)のインタビューをお届けします。
(このインタビューは10月21日にオンラインにて行われたものです。)
森下
54 着 1時間3分15秒
——箱根予選のレースを振り返っていかがでしたか。
「4年間の中で一番走れたレースでした。公園に入るまで余裕を持っていくと(事前取材で)言っていたと思うのですが、その通りに余裕を持って公園まで行けました。最後の 5000 メートルは設定まで上げることができませんでしたが、15キロまではしっかり上げて、後半ラスト1 キロもしっかり上げることができたので、レース内容としては良かったと思います」
——今回のレースではチーム内トップだった大湊(柊翔・情コミ3=学法石川)選手と並走し
ていましたが、何か声を掛け合ったりはしていましたか。
「5キロ交代で引っ張り合うと走る前から決めていました。走っている時は特に何もなかったです」
——チーム内2位という結果はどのように捉えていますか。
「夏の状態から2カ月ないぐらいでここまで戻せたのは良かったと思います」
——当日のコンディションはいかがでしたか。
「僕は1週間前ぐらいから調子は良かったです。いい調子のままレースを迎えられたと思います」
——当日、気温などの環境面はいかがでしたか。
「特に暑くもなく、環境が走りに影響することはなかったです」
——駐屯地から15キロまでの走りを振り返ってください。
「最初突っ込みすぎないようにと思ってスタートしたので、入りの 5000 メートルが設定よりだいぶ遅くなってしまったのは悪かったのですが、1周目、2周目と少しずつ抜けていって、3周目あたりからは結構走りやすく、その後も前の落ちてきた人たちを少しずつ回収していくことができ、公園内までは問題なくレースができたと思います」
——続く公園内は振り返っていかがでしたか。
「16キロ手前ぐらいで大湊のいる集団から少し離れてしまったのですが、それが影響することなく上げることができました。ラスト1キロは全体の中でも上位の方だったので、切り替えはしっかりできたと思います」
——チームで12位という結果はどのように捉えていますか。
「結果だけ見ると落ちてしまっているので良くないと思われるかもしれませんが、タイムを見れば昨年度よりだいぶ早く、例年通りだったら通過していたかもしれないぐらいのところでした。(明大の)みんなの力も上がっていますが、周りがもっと強くなっているのだなと感じました」
——落選した時の率直な気持ちはいかがでしたか。
「悔しいというだけですね。本選に出られないというのもありますが、引退も早くなったと思うので、今の4年生たちともう一緒に練習ができなくなるのはちょっと辛いなと思いました」
——レース後に4年生同士で会話はしましたか。
「ご飯に行って、話はしました」
——2年連続で箱根駅伝の出場を逃しましたが、チームとしてどのように捉えていますか。
「今年度通らないと来年度は厳しいという感じがしていたので、今年度予選を通過させてあげられず後輩に申し訳ないのですが、来年度しっかり予選を通過してほしいと思います」
——3年生以下の後輩に森下選手から伝えていきたいことはありますか。
「タイムを見たらわかる通り、力もついてきていると思います。今練習でやっていることは間違いではないので、来年度の箱根予選までケガなくいい練習をしっかり積んでほしいです」
——森下選手自身から見て、明大に足りない部分はどこにあると思いますか。
「今回のレースは単純に力負けでした。今まだ強くなっている途中なので、練習をしっかり継続していくことが大事なのかなと思います」
——レース後に監督やコーチから言われたことはありますか。
「大志田さん(秀次駅伝監督)からは、2カ月でよく戻してくれた的なことは言われたと思います」
——今後、出場予定の大会を教えてください。
「今のところの予定は、MARCH対抗戦と日体大記録会です」
——明大での4年間を振り返っていかがでしたか。
「前半はうまくいっていた中で、後半はうまくいかないこともありましたが、大志田さんに戻してもらって楽しく陸上ができたと思います」
——応援してくださった方にメッセージをお願いします。
「2年連続、箱根駅伝で正月の楽しみをあげることができず、申し訳ないです。駅伝には出られませんが、トラックに出るのが何個かあるので、そこでまた応援してもらえたらと思います」
——ありがとうございました。
[安田賢司]
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