(80)箱根駅伝予選会事前インタビュー⑫/室田安寿

2025.10.16

 昨年度7年ぶりに本選出場を逃した明大が、リベンジを懸け箱根駅伝予選会(箱根予選)に挑む。「紫紺の襷プロジェクト」初年度として、まず箱根駅伝への出場権獲得が絶対条件だ。伝統ある紫紺の誇りを懸け、箱根路への「帰還」を果たす。今回は箱根予選にエントリーされた14人の選手のコメントをお届けする。

 第12回は室田安寿駅伝主将(情コミ4=宮崎日大)のインタビューです。(この取材は10月9日にオンラインで行われたものです)

——半年間駅伝主将を務めてこられて、チームとして変わったと思う部分はありますか。
 「4月からチームをまとめてきましたが、チームのまとまりであったり、競技に懸ける思いは高まってきていると思っています」

——駅伝主将として心がけていたことはありますか。
 「寮生活であったり競技面であったりの当たり前を徹底してやってきました」

——個人の状態やチームの雰囲気はいかがですか。
 「自分自身は夏から少しずつ状態が上がってきていると思います。チームとしては箱根駅伝に懸ける思いが全体として出てきて、練習や生活で競技ファーストの雰囲気が出てきたと思います」

——前半シーズンは振り返っていかがでしたか。
 「前半シーズンはたくさんの試合に出たなというのが率直な感想です。その中で金栗記念熊日30キロロードレースであったり全日本大学駅伝予選会であったりを走って、いまいち自分の中ではうまくいったレースがなかったので、秋冬の駅伝シーズンは、自己ベストや勝ちにこだわるレースをしていきたいです」

——夏合宿での練習の質や消化率はいかがでしたか。
 「個人としてはぼちぼちできたかなという感じです。完璧ではありませんでしたが、うまく合わせながらやれたと思います。チーム全体としては一番長い紋別合宿ではうまくできていたと思っていて、菅平合宿は実践的な練習が増えて数は絞られましたが、大方できていたのかなと思います」

——夏合宿のメニューはハードだったと伺いましたが、駅伝主将としてどのような振る舞いを心がけましたか。
 「(練習が)きついとみんな言うので『案外そうではないんじゃないか、やったのことあるよね』みたいな感じで振る舞ったり、先頭で集団を引っ張ったりしていました」

——昨年度の箱根予選はエントリーメンバー外となりました。
 「メンバー外になった原因として、夏はうまくできていましたが箱根予選までの間で調子を崩してしまいました。(今年度は)隙がないように一日一日大切に過ごしていました」

——昨年度の箱根予選を通過できなかった一番の要因は何だと思いますか。
 「選手をそろえられなかった部分、暑さへの対応がチーム全体としてできなかった部分含めて準備不足だったと思います」

——どのようなレースプランを考えていますか。
 「『個人でしっかり走り切れる力をつけよう』ということで夏合宿が始まりました。作戦は直前に話されると思いますが、あくまで個人でしっかり走り切る、公園内に入ってから粘ってビルドアップするのがレースプランになってくると思います」

——レース中のキーポイントを挙げるならどのになりますか。
 「市街地から公園に入ってからの走り方であったり粘り方が、箱根予選でのポイントになると思います」

——夏合宿で伸びた選手はいますか。
 「1年生の小川心徠(情コミ1=学法石川)は急に伸びたというか、夏に手応えを持ってやれていたと思います」

——今好調な選手はいますか。
 「全体的に仕上がっていますが、堀(颯介・商4=仙台育英)、大湊柊翔(情コミ3=学法石川)、井上史琉(政経2=世羅)あたりはいい感じに上がってきたのかなと思います」

——4年生から最多の6人がエントリーされました。最上級生としての思いを教えてください。
 「特に意識はしていませんが『4年生全員がメンバー入りできたらいいよね』みたいな話はしていたので、今回は6人でしたが本選では7、8人入れるように4年生で頑張りたいと思います」

——個人の目標とチームの目標を教えてください。
 「個人としてはチームに貢献できる走りを、チームとしては箱根予選突破、箱根予選 10位以内を目標に、まずは予選通過を意識してやっていきたいと思います」

——最後に意気込みをお願いします。
「自分の力を100パーセント出せるように、残りの数日間、一日一日を大切にしていきたいと思います」

——ありがとうございました。

[橋場涼斗]