
(73)箱根駅伝予選会事前インタビュー⑤/井上史琉
昨年度7年ぶりに本選出場を逃した明大が、リベンジを懸け箱根駅伝予選会(箱根予選)に挑む。「紫紺の襷プロジェクト」初年度として、まず箱根駅伝への出場権獲得が絶対条件だ。伝統ある紫紺の誇りを懸け、箱根路への「帰還」を果たす。今回は箱根予選にエントリーされた14人の選手のコメントをお届けする。
第5回は井上史琉(政経2=世羅)のインタビューです。(この取材は10月8日にオンラインで行われたものです)
——新体制が始まって約半年が過ぎましたが、昨年度に比べて大きく変わったと感じる点はありますか。
「大志田秀次駅伝監督に変わってから、練習の強度、ポイント(練習)の質が上がったと感じています。ポイント一回一回の距離であったりペースが昨年度より上がっていて、実際やっていてもすごくきついと思うようになりました」
——個人の状態とチームの雰囲気はいかがですか。
「自分はだいぶいい状態になってきて、チームとしてはメンバーに入った14人は箱根予選に向けて練習をこなせていると思います」
——夏合宿の疲労は抜けていますか。
「もう距離を落としたりポイントの質も落ちてきている段階なので消化率は上がっていて、疲労面での不安はなくなってきたと思います」
——前半シーズンで良かったとのろと悪かったところを教えてください。
「今年度の目標で、1年を通して1万メートルで28分台が出せればいいと思っていました。全日本大学駅伝予選会でも28分台が出せて、その頃は調子が良かったですが、前半シーズンの最後に出た関東学生網走夏季記録挑戦競技会の1万メートルは調子もあまり良くなくて、調子のいい状態をずっと継続できなかったのは反省点です。調子が悪くてもそこそこで走れるようにならないとだめだなと感じました」
——スタッフから注目選手に挙げられる機会も増えています。
「期待してくださっていることはすごくうれしいです。プレッシャーで弱気になることは自分はないと思っているので、自分らしくプレッシャーを感じずに箱根予選でも自分の走りができたらいいと思っています」
——どのような目標をもって夏合宿に臨みましたか。
「前半シーズンはスピードの強化を意識してやってきて、そこはうまくいったと思いますが、ハーフマラソン(ハーフ)にどうしても苦手意識があったので、距離に対する耐性をつけられるように意識してやってきました」
——夏合宿の消化率や手応えはいかがでしたか。
「昨年度であったら絶対にできていない練習ができるようになっていたり、半年前の富津合宿と比べても確実に強くなっていることを実感できました」
——夏合宿はハードなメニューが多かったと伺いました。
「すごくきつかったですが、箱根予選突破であったり箱根駅伝でのシード権獲得ができるレベルの練習を大志田駅伝監督は設定していると思うので、しっかりこなさないといけないと思っていました」
——昨年度も箱根予選に出走して、チーム内6番手という結果でした。
「昨年度は箱根予選の前にハーフを1回走りましたがあまり良くなくて、2回目のハーフでしたが、ハーフの走り方が分からない状態で走りました。突っ込んで入って後半で全然我慢ができないレースで、周りからは『1年生でよく頑張った』などと言われましたが、自分の納得できるレースではありませんでした」
——どのようにレースを組み立てていくか指示は出ていますか。
「指示はまだ受けていませんが、個人的にはイーブンペースで行くレースであったり、前半は抑えてラストであげるレースは得意だと思っていません。前半はそこそこいいペースで公園内に入って、そのからは最低でも3分5秒ペース以内で最後我慢するようなレースができたらいいかなと思っています」
——夏合宿で特に伸びてきた選手はいますか。
「1年生の小川心徠(情コミ1=学法石川)が伸びてきたと思っています」
——調子のいい選手を教えてください。
「自分がすごく調子いいです」
——実績や経験の多い選手が外れ、1年生が4人登録されていますがその点はいかがですか。
「主要選手が外れてしまったのは仕方ないと思っていて『もしその人たちが入っていたら』と考えても仕方ないと思うので、メンバーに入った14人でしっかり箱根予選を通過できるようにやっていこうと思います」
——個人としての目標を教えてください。
「個人としては50番以内を目標にしています」
——最後に意気込みをお願いします。
「チームを勢いづけられるような走りができたらいいなと思います」
——ありがとうございました。
[橋場涼斗]
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