
J1・F C東京 室屋成選手、岡哲平選手、佐藤恵允選手インタビュー拡大版/第549号特別企画
明大スポーツ第549号終面にて、室屋成選手(平27政経卒)、岡哲平選手(令6政経卒)、佐藤恵允選手(令6文卒)を特集しました。9月3日に行われたインタビュー内容のWeb拡大版になります。ぜひご一読ください。
――室屋さんから見て、岡さんと佐藤さんはどのような選手ですか。
室屋(以下、室)「二人ともすごく元気で勢いがあって。なんとなく明大サッカー部らしい選手だなと思う。走れるし戦えるし、いい選手たちです」
――室屋さんの尊敬している点を教えてください。
岡「サッカー中のファイトする姿勢」
佐藤(以下、佐)「しかも周りも鼓舞するしね。一緒に試合に出てると燃える。やってやろうってなれますね」
――今でも交流がある明大卒の選手はいらっしゃいますか。
室「神川監督(明彦・平1政経卒=現鎌倉インテル)はこの前ここに来てくれて話しましたし、栗田さん(大輔監督・平5政経卒=現東京ヴェルディ)は、哲平(岡)と恵允(佐藤)と4人でご飯に行ったりして、連絡は取り合っています」
岡「田中克幸(令6商卒=現北海道コンサドーレ札幌)、阿部稜太(令6政経卒=現F C今治)、太田龍之介(令6政経卒=現栃木S C)、村上(陽介・令6法卒=現大宮アルディージャ)とか樹(井上・令6法卒=現ヴァンフォーレ甲府)。大体連絡取っているんじゃないかな。休みの時に北海道にいる克幸に会いにいったりしています」
佐「寮生活だし、練習もずっと一緒だから、俺ら横のつながりめっちゃ強い。多分どの代も同じだと思う」
――学生時代の思い出を教えてください。
室「朝の6時から練習していた事ですね。今では絶対できないなと思う。朝サッカーやって、その後授業に行くのは、きつかったけど楽しかったです」
岡「7時間掃除したこと(笑)」
佐「同期全員で、ラグビー場で寝た事ですね笑。朝の太陽で暑すぎて起きて、みんな体バキバキになってました」
――大学で学んだことで、サッカー以外で人生に影響を与えた事はありますか。
室「大学の授業では、一般生と接する機会が多かったので、サッカーを全く知らない人たちと一緒に授業を受けたり、話したりして、全く違う考え方や生活スタイルの人たちと一緒に時間を共有する機会はとても貴重でした」
岡「礼節」
佐「コミュニケーション能力です」
――プロ入り後、壁にぶつかった時に、大学での経験はどのような支えになっていますか。
室「大学だけではないんですけど、やっぱりあれだけ練習してきたという自信があるので。だからうまくいかなくても、やり切ったり、やり続けたり、そういう折れないところは、今でも強みとして残っていると思います」
――岡さんと佐藤さんは、大学4年生の夏以来の再会ですが、再び同じチームでプレーできる事についていかがですか。
岡、佐「いやーもうええでしょうって感じですよ(笑)」
佐「しょうがないですよね(笑)。そういう運命でした」
――現役の明大サッカー部へメッセージをお願いします。
室「僕はサッカー部は3年間でしたけど、社会に出ててからどういうふうに過ごすべきかという基本的なところをたくさん学べる場でもあったので、サッカーだけじゃなくて、全てを吸収する4年間にしてほしいと思います」
岡「とにかく『球際、切り替え、運動量』。困ったり苦しくなったらそこに立ち返ってそこを追求することですね。とにかく三原則を忘れずにやり続けるということを今の学生に言いたいです」
佐「やっていることは間違いないから自信持ってやってほしいですね」
――大学時代にしかできない、またはするべき経験を教えてください。
室「授業にしっかり出て、サッカーだけじゃなくて全然違う人たちと絡んだり交流することで、全然違った考え方や経験ができると思うので、しっかり授業を受けてくださいと言いたいです(笑)」
岡「一般生の友達をつくるとかですね。人脈は財産なので」
佐「多分、人生で最後の学生生活だから。俺らはコロナで全然学校に行けなくて、そういう関わりとかを持てなかったけど、今はいろいろな人と話せるし。学も広がるから絶対将来に向けてやった方がいいと思う。あとはいっぱい失敗して、強くなって、失敗して強くなっての繰り返しです」
――ご自身の武器はどのようなところですか。
室「1対1の攻撃や守備の強さですね」
岡「武器元気です(笑)」
佐「攻撃でも守備でもゴリゴリいくところですね」
――いろいろなチームの選手たちとプレーする中で、実際に明大卒の選手たちのプレーの特徴を感じることはありますか。
室「J1の中でも、どのチームにも明治卒の選手がたくさんいるので、本当にすごいなと思います。誰がとかではないですけど、こんなにたくさんの明大卒の選手がプロになるだけじゃなくて、実際に試合にも出ているので、すごいなとは思います」
――代表活動や海外での経験は、現在どのような場面で生かされていますか。
室「言葉にするのは難しいですけど、そういうプレッシャーがかかる中でやってきたというのが、自信だったりとか、試合中の難しい状況とかでも、安定して冷静になりながらプレーできるようにはなったかなと思います」
――同期のお二人に関して、お互いの印象を教えてください。
岡「恵允は、ドイツから帰ってきてさらにうるさくなっている気がする。声量とかいろいろ大きくなっている。リアクションとか動きも(笑)」
佐「裏とか表とかない。もう表だけの人間という感じかな。本当にそのままの人ですね」
――お互いの羨ましいところを教えてください。
岡「俺らタイプが一緒だからね」
佐「気にせずガツガツいくところかな。けどそれも一緒や(笑)」
岡「プレー面だと、足早い。体力。体力。体力。体力。バイタリティですね」
佐「前向きなところ。なかなか落ち込まない。すぐポジティブになるから、そこはすごいと思って。まあ俺もそうだけど。だから別に羨ましいことはない。いやあるわ。身長高い」
――明大サッカー部の伝統が、プロ入り後も生かされていると感じる部分はありますか。
岡「縦社会、人間関係、メンタル」
佐「三原則。コミュニケーション能力、あと虫に強くなった」
――学生時代、八幡山周辺でよく訪れていたご飯屋さんを教えてください。
岡、佐「サムス(サムスアイランド)、味仙」
佐「サムスは今でも週5ぐらいだね。主食サムス。でも最近行ったらサポーターの人にめっちゃ会うよね。だからそろそろあそこ買収しようかな」
――室屋さんとの3人のエピソードを教えてください。
岡「おしゃれなことについて話したりとか。服とかカフェについて」
佐「最近だと、ジンギスカンを食べにいきました」
――FC東京・明治会の雰囲気はいかがですか。
室「僕が帰ってきてからはまだ開催されていなくて参加した事がないので、第2回明治会の参加を楽しみにしています(笑)」
岡「めっちゃ面白かった。共感できることがめっちゃあって。結構面白い話とかエピソードを話す会みたいな感じですね」
佐「本当に伝統がすごすぎて。明治の伝統が引き継がれすぎて、その話がめっちゃ盛り上がったよね。佑都さん(長友・平21政経卒)の時代から俺らの時代にまだ続いていることとかもありました」
――岡さんは、室屋さんと同じDFですが、室屋さんからアドバイスをもらう事はありますか。
岡「もうゴリゴリいけみたいな。相手を削ってでもいけみたいな。獲物を狩るようにいけと言われます」
――プロになって成長したことはありますか。
岡「上手くなりました。あと体が大きくなりました。あとは、勝負に対する気持ちが変わりましたね。ちゃんとお客さんが入ってお金を払って見にきている人たちがいるから、勝負どころや勝負に対する気持ちが成長していると思いますね」
佐「俺も上手くなりました(笑)ポジション取りとかも含めて」
――今だからこそ、感謝を伝えたい方はいらっしゃいますか。
室「神川さんと栗田さんです。神川さんに関しては、自分は3年間神川さんとやっていたし、FC東京にも送り出してくれたので。神川さんと栗田さんにはすごく感謝しています。ありがとうございます」
岡「藤永ゼミの藤永先生(修一・昭60政経卒)です。今でもたまにご飯にいったりする。先生には勉強のやり方とか、テストに対してどうやって勉強したらいいかとかを教えてもらったり、よくしてもらっているので。本当にありがとうございました」
佐「俺はスポーツ振興事務室と大六野学長(耕作・昭52法卒)です。俺が途中でサッカー部を辞めて海外にいくというのもすごいサポートしてもらって、いろいろな手続きとかも含めてすごく感謝しています。ありがとうございました」
――ありがとうございました。
[岩田英佑、田上愛子]
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