(63)慶大戦事前インタビュー③ 今津慶介外野手、渡辺和大投手

2025.09.27

(この取材は8月27日に行われました)

――自己紹介をお願いします。
渡辺和大投手(以下、渡):3年、投手の渡辺和大です
今津慶介外野手(以下、今):え、もう終わり?
渡:趣味は…
今:カラオケじゃないですか。カラオケ対決を毎回自分に申し込んでくるんですよ。絶対僕が勝つのに。ちょっとワンフレーズいただいてもいいですか(笑)
渡:やば!そういうのいらないから(笑)。本題に戻りますよ!
今:僕は3年の内野も外野もやっています。今津です。北海道出身です。よろしくお願いします
渡:あれ、出身だけでいいの?

――昨季を振り返っていかがでしたか。
渡:自分的には結構悔いが残るし、思うように結果が残せなかったのが一番大きいです
今:個人的には悪くないかなと思うのですが、チームを勝たせる一打はなかったので、秋は見せたいですね。打率はいい具合で『今日は打てたな』という試合も数多くありました。その中でも1番打者としてコンスタントにしっかり出塁できたのは良かったです

――渡辺投手は、昨秋と比較して昨季、どのようなところに苦戦しましたか。
渡:自分が思っているよりはストレートで押せなかったのと、コントロールですね。ストレートは球速自体は出ていたのですが、その割には全然バッターが刺されなくて。詰まり感がなくて普通にはじき返されて苦しかったですし、フォアボールが多くて、それが目立って今回の防御率とか結果になったのかなと分析しています

――先発もされる中で、試合ごとに気持ちの変化はありましたか。
渡:調子が良かったり悪かったりが激しかったので、とにかく気持ちが乱れないように目の前の試合に集中するようにしていました。印象に残っているのは早慶戦ですが、その前のカードの法政がきつくて。(昨季)14失点したうちの10失点が法政で、その時に堀井(哲也)監督がご飯にも連れて行ってくれて、期待に応えたいと思いました。苦しい中、監督がその後も起用してくれたことがうれしかったです。でも早慶戦は最後、失点してしまってその1点で負けてしまったので、僕の球で負ける試合が多くて落ち込みはしましたね

(写真:昨季の渡辺和投手)

――今津選手は、1番打者としてどのようなことを意識していますか。
今:出塁することです。監督さんも再三、僕に伝えてくれているのですが、僕が出塁してからフィールド上のゲームが始まるので。出塁すれば慶應のムーブも一気に上がりますし、やはりカギはそこかなと思います。(3本の本塁打に関してはいかがですか)ホームランを打てればいいのですが、1番打者なのであまり求められてないかもしれないですね。でも個人的にホームランが好きなので、秋は3本以上打ちたいです

――試合の時、緊張とワクワクどちらが強いですか。
今:僕はビッグゲームであるほど緊張します。緊張は多分、自分に期待してワクワクしている証拠だと思うので、緊張とワクワクは同じぐらいですかね。全部の試合が大事なのは大前提で、早慶戦とかは背負うものが違うので特に緊張もワクワクも大きいです
渡:僕は最初、本当に緊張しなくて
今:本当に春、緊張しない緊張しないって言っていたんですよ
渡:ずっとただ投げているだけみたいな感じで、でも気持ちをつくって緊張しないと、相手は真剣にきているので、負けてしまうなと分かって。そこから前日は寝る前にシミュレーションをして、自分で自分を追い詰めて緊張させています

――前日の夜は何かこだわりがあるのですか。
今:僕はゲームをしていました。僕はみんなと楽しく過ごします(笑)。あ、でも緊張しましたね。僕は単純なので、打った日はぐっすり寝て、次の日は緊張していないですが、打てなかった日とか、大事な試合で負けた日とかは寝られなかったりしています

――寝られない日はどんな工夫をしていますか。
今:僕は結構、寝られない時は寝られないので試合にそのまま行きます。7時ぐらいに起きないといけないので、3時間睡眠とかです
渡:意外と寝られなかった時の方がパフォーマンス良いよね
今:それはどうかな(笑)
渡:僕は良かったりします

――六大学オールスターはいかがでしたか。
渡:僕は今の状態で、どれだけ六大の中心選手に通じるかなと思って投げたのですが、そんな簡単にはいかなくて。状態を上げていたつもりだったのですが、失点もしましたし、打たれもしたので、まだまだ全然完成度が足りないなと思いました。課題も見つかったので、それを潰してリーグ戦に合わせようという感じです
今:明治の方とも交流して、やはり野球の話になるんですよ。技術的な話とか、秋は誰から打ちたいとか話せて楽しかったです
渡:外では野球の話はしないって言ったのに!
今:榊原(七斗外野手・情コミ3=報徳学園)が話し始めたんだよ!榊原は本当に野球への姿勢がすごいので、藤森(康淳・法大)がまず榊原に話を聞いたらみんな盛り上がっちゃって(笑)

――対戦したい明大の選手はいらっしゃいますか。
渡:瀨千皓さん(営4=天理)。オールスターで仲良くなって、あんなにもいい人だとは思わなかったです。僕ら、同部屋だったんですよ
今:3年生と瀨さんの同部屋で一生面白かったです
渡:めっちゃ楽しかったです
今:僕は、ピッチャーというより榊原に打率とかホームラン数とかで負けたくないなというのがあります。榊原は試合では強気なタイプじゃないですか。でも、普段は柔らかくて、めっちゃ可愛い系なんです
渡:同じです。報徳は強豪だし、榊原は怖い人かなと思っていたんですけど、自分の思っていたイメージと違って、めっちゃ謙虚で可愛いらしくて、ギャップ萌えしました。結構仲良くなりたかったのでうれしかったです

――慶大の選手の中でこの秋、注目の選手はいらっしゃいますか。
渡:水野(敬太投手・慶大)です
今:僕も水野です。僕、同郷なんですよ。北海道で
渡:同郷なのに全然知らなかったらしいです(笑)。でも本当にいいピッチャーなので注目です

――ご自身の注目してほしいところはどこですか。
今:二つあって。一つ目はチャンスがめっちゃ好きなので、ここぞという場面での1本。あと、秋から野球道具を一新するので、グローブのデザインとかを一から作ったので見てほしいです
渡:ストレートを見てほしいです。結構頑張ったので、映像では分からないかもしれないので、現地でしっかり目に焼き付けてほしいです

――将来の夢は何ですか。
渡:僕はプロ野球選手です。プロ野球選手になって活躍したいです
今:僕は内閣総理大臣です

――内閣総理大臣になることができたらどんなことをしたいですか。
今:ここで政策とか言ってもなので。安直ですが、みんなが笑顔になるような、みんなが日本を好きになるような国にしたいです

――東京六大学野球に対してやりたいことはありますか。
今:連盟の縛りが多いので、広報の仕方はもう少し変えられるかなと思いますね。早慶戦であれだけ入るので、他にも面白い試合がたくさんあると思うので、少し頑張ってほしいです
渡:たしかに!その通りです

――最後に今季の意気込みをお願いします。
渡:僕が主役だと思って、日本一を目指して頑張ります!
今:明治には絶対勝てるように頑張ります!

――ありがとうございました!

[小松錦葵]