
(7)シーズン直前インタビュー 菊地竜生
いよいよ本格的なシーズンが始まる。明大の新戦力として氷上に立つ選手もいれば、今季が節目のシーズンとなる選手もいる。4年に一度の五輪シーズンを迎え、リンクにはいつにも増して緊張感が漂う。新しいシーズンを前に、彼らは何を思うのか。本インタビューでは、その胸の内をお届けする。
(この取材は9月18日に行われたものです)
第5回は菊地竜生(政経3=目黒日大)のインタビューです。
――いよいよ新シーズンが始まりますが、現在の心境とコンディションはいかがでしょうか。
「試合に向けていい調整ができています。今は本番で力を発揮させたいという気持ちが強いです」
――オフシーズン中の印象的な出来事や、リフレッシュのために行ったことがあれば教えてください。
「休日に友達とカラオケにいくのがいい息抜きになっていました」
――明大の野辺山合宿はいかがでしたか。印象的な出来事があれば教えてください。
「合宿最終日には試合形式での演技披露をしたので緊張感もあり、いい練習ができました」
――SP(ショートプログラム)『くるみ割り人形』を選んだ理由を教えてください。
「曲は姉(振付師)の提案で自分も聴いてみて好きだったので選びました」
――このプログラムは過去にも、そして現在でも多くの名選手が演じてきました。参考にされている方や、意識されている方がいれば教えてくだい。
「他に使っている方々のプログラムは一切見ず全く新しいものをコンセプトに作っていただいているので参考にしている方はいません。リンジー・スターリングがアレンジした曲なので新たな異なる世界観を演出できると思います」
――どのような世界観を魅せたいですか。
「こんぺいとうの精(妖精、人形)を演じる不思議な世界観を演出しています」
――ユーチューブの振付練習動画では「とても高難度のことをしている」とお姉さんからも言われていましたが、ここまで練習を重ねていく中で、慎重にいきたい難しいポイントはありますか。
「音ハメの部分は今回のプログラムにおいて最も重要なので、意識していきたいと思っています」
――特に見てほしいイチオシポイントを教えてください。
「ステップが一番の魅せ場です」
――FS(フリースケーティング)『アリス・イン・ワンダーランド』の選定理由を改めて教えてください。
「昔買ったサウンドトラックにアリスの音源が入っており、いつか使いたいと思ったのがきっかけです」
――プログラムの冒頭から終盤にかけて、どのようなストーリー展開をイメージされていますか
「不思議な世界に迷い込むところから戦闘シーンまでを幅広く演じています」
――特に見てほしいイチオシポイントを教えてください。
「ステップからが戦闘シーンなのでそこを意識して観ていただきたいです」
――両プログラムともに、スタジオ練習の際に「あとは氷上でできるか」という話が出ていましたが、氷上練習で陸とのギャップを最も感じる場面はどこですか。
「氷上と陸では静止した状態での動作の難易度が異なるため、難しいと感じる部分は多々ありました」
――衣装制作の過程もユーチューブショートで公開されていました。昨シーズンまでのクールな雰囲気と一変、SP、FSともに華やかな印象を受けましたが、衣装の好きな部分を教えてください。
「SPもFSも初の花柄の衣装ですが、どちらも異なった世界観を演出します。コンセプトと相性抜群の衣装です」
――昨シーズンは全日本選手権に出場されました。大舞台を経験しての今シーズンですが、心境に変化はありますか。
「昨年度、全日本の大舞台で自分の力を出し切ることができなかったのが心残りだったので、今年度はリベンジの気持ちで昨年度よりも強い気持ちで望んでいます」
――今シーズン、ブロック大会からどのように戦っていきたいですか。具体的な目標順位や得点があれば教えてください。
「先ずはノーミスすることが目標です。一つのプログラムとして完成したものを魅せたいと思っています」
――4回転ジャンプの導入の可否も含め、ジャンプ構成はどのように組む予定でしょうか。
「4回転ジャンプは確実な状態までまだもっていくことができていないので、シーズン中に調整していきたいと思っています。構成に組み込むことも、もちろん考えています」
――今シーズンの最大の目標を教えてください。
「全日本の舞台でリベンジすることです」
――最後にファンの方へ一言メッセージをお願いします。
「心を打つ演技を期待していてください。今シーズンも応援よろしくお願いします」
――ありがとうございました。
[堀口心遥]
(※写真は本人提供)
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