
(7)明大ドリームゲームズ後インタビュー③ 高山幸信監督・木方圭介・松田歩真選手
8月12日に調布市総合体育館にて、明大ドリームゲームズが開催。現役部員とOBが紅白に分かれ一日限りのマッチアップが行われ、会場は大きく盛り上がりを見せた。そこで、選手の方々の言葉で今イベントを振り返っていく。
高山幸信監督
――今回のイベントを振り返っていかがですか。
「いい試合もたくさんあって、お客さんも盛り上がってくれたので、イベント的には大成功だったなと感じています」
――OBと現役選手のマッチアップはいかがでしたか。
「現役の選手は全員負けたと思いますが、厳しいボールが来ていない中で先に簡単にミスをしてしまっていました。そこがやっぱり(現役選手の)今の課題なので、そういった簡単なミスが減っていけば必ず一つ一つ勝ちを重ねていくことはできると思います。今日来ていたOBの選手全員、僕が大学の時に教えてきた子ですが、あの子たちが大学の時にはそういう簡単なミスも多かったです。それでも年を重ねて精神的に落ち着いてきたり、さっき言った考え方が徐々に固まっていくともっと変わってくると思うので(現役選手にとって)いい刺激になったと思います」
――OBの選手で特に成長を感じた選手はいますか。
「若いOBが宮川(昌大・令6情コミ卒=現協和キリン)と宇田(幸矢・令6商卒=現協和キリン)、戸上(隼輔・令6政経卒=現井村屋グループ)、松田(歩真・令7商卒=現日野キングフィッシャーズ)しかいなかったですが、30歳に近くなっている選手も、年を重ねている割には力が落ちてないなというのを感じました。松田や戸上、宇田などはまだまだ若いので、いいところは随所にはあったとは思うのですが、極端にグンっと伸びるのはなかなかないですね。現役との差は大きいなというふうに感じました」
――戸上選手、宇田選手は世界でも活躍されています。その活躍はどう感じていらっしゃいますか。
「2人に関しては、オリンピックや世界選手権でのメダルを目標にやってきている選手で、一つ一つの技の完成度が全く違うので頭一つ抜けていると思います。彼らもこれからオリンピックに向けて頑張っていくと思いますし、見ているとこちらも励みになるので、そういったところで明大のOBとして頑張ってほしいです」
――現役選手には、OB選手のどういったところを吸収してほしいですか。
「ただ単にゲーム練習やいろいろな基礎練習をするとかではなくて、何のためにそういう練習をやっているのかを彼ら(OB選手たち)は多分理解しながらやっていると思うので、一つ一つのそういうところに対する考え方を学んでほしいです。一番学んでほしいのは、入れなければいけないボールをしっかり入れられるようにすることです。これはほんとに簡単なようであって、なかなか難しいところではあります。相手と対峙(たいじ)した時だと普段は入るボールでも、そのOBのオーラに圧倒されて凡ミスを重ねてしまうことは結構あることです。だからそういったところで向かっていくような気持ちや、精神的なところの成長もないと、ただ単に技術だけではないと思います。卓球は対人スポーツなので、普段はミスしなくてもこの選手とやったら急に緊張してしまうとかが結局は力の差につながってくるので、そういったところで怖気づかないような精神力を持ち続けてやっていかないと、多分そういったミスは減らないなと思います」
――秋季関東学生1部リーグ戦に向けて意気込みをお願いします。
「春リーグ(春季学生1部リーグ戦)、インカレ(全日本大学選手権)で負けているので、何としてもこの秋は優勝するというところをもっと強い気持ちを持って臨んでいきたいと思います。春リーグに関しては初戦でつまづいてしまったので、初戦から気持ちを高めて秋リーグを迎えられたらいいなと思います」

木方圭介(政経2=野田学園)
――今日の試合を振り返っていかがですか。
「偉大な先輩たちと試合をできて、とてもいい経験ができました。とても楽しかったです」
――戸上選手とダブルスを組まれましたが、いかがでしたか。
「やっぱりペアを組んでいて一つ一つの技術のレベルが高くて、さすが世界チャンピオンだなと強く感じました」
――戸上選手と一緒に練習をされましたか。
「いや、特に練習は一緒にしていないのですがプレーしていく中で話し合いながら少しずつお互いを知っていっていいプレーをすることができました」
――お父様が相手チームにいるというのはプレッシャーもありましたか。
「そうですね。やっぱりダブルスもシングルスも出させていただいて、シングルスの時に1ゲーム目は結構緊張したんのですが最後の方は緊張も解けてきて自分のプレーができたのですごく良かったです」
――渡辺裕介 選手(令1商卒・現協和キリン)との試合についてはいかがでしたか。
「強打が甘く入ってカウンターをされてしまったので、そこはもっと自分がコースをしっかり狙うかより強く打っていかないといけないなとは思いました。2ゲーム目からは自分の得意な両ハンドで攻めて点数を取ることができたので、そこはしっかり自信を持っていけるかなと思います」
――秋季リーグ戦ではどのようにチームに貢献していきたいですか。
「ダブルスもシングルスも出させてもらうからこそ、そこで自分が2本を取れば優勝に大きく近づくと思うのでそこでしっかり確実に取れるように頑張っていきたいと思います」

松田選手
――今日のイベントの感想を教えてください。
「実績のあるOBの方々がたくさん出場されている中で、そこに自分も呼んでもらって試合をできたのはいい思い出になりました」
――同じチームに所属する選手とのマッチアップになりましたが、試合を振り返っていかがですか。
「毎日練習している先輩なのでやり慣れていたので、自分ものびのびできていいプレーもできたし、楽しんでやれました」
――得点後には声を出すのが目立ちましたが、何か意識されていたことはありますか。
「明治にいたときからどちらかというと結構ガッツを出してチーム盛り上げる側だったので、今日もこのイベントを盛り上げるために声を出していました。大勢の人に見られていたのでリーグ戦(関東大学1部リーグ戦)思い出して、緊張もしましたがとても楽しかったです」
――大学生活の経験が今につながっていることはありますか。
「大学生のころはOBの方々が練習を通して指導してくださっていたので、大学生のころの経験が社会人になってからも生きているなというよりも、その経験があったからこそ今頑張れているのでそのころの気持ちを忘れずに今後も努力を重ねていきたいと思います」
――現在の明大卓球部についてはいかがですか。
「全員がとても強いのもありますけど、見ていてフレッシュさを感じますし楽しそうにやっているなと思います。今後も明治という名前だけで期待されちゃうと思うのですが、そこまで気負わずに楽しんでやってほしいなと思います」
――いらっしゃっていた選手の方々とお話をする機会もありましたか。
「大学時代はよく練習にみなさん来ていただいてよく会話をする機会もあったので、(卒業してから)まだ半年も経っていないので今までのように何気ない会話をしました」
――このイベントを総括して感じたことはありますか。
「一つの大学のイベントでたくさんのお客さんも入って、ここまで大掛かりのイベントに参加する経験が自分にはなかったので、とても勉強になりました」
――今後の意気込みをお願いします。
「自分としては仕事と卓球の両立をしていて仕事の方でも少し慣れてきたところはあるのですが、まずはしっかり会社に貢献していきたいと思っています。卓球の方では、日本リーグ(日本卓球リーグ)などの社会人の舞台でもっと活躍できるように頑張っていきたいと思います」
――最後に明大卓球部のファンの方に向けてメッセージをお願いします。
「現役の学生はまだ秋のリーグ戦も残っていて、そこで頑張ってくれると思うので引き続き応援をしていただけたらうれしいです。それぞれ戦っている場所は違いますが、OBの方もこれだけたくさんいるのでOBの活躍を少しでも見ていただけたらうれしいです」
ーーありがとうございました
[晴山赳生、早坂春佑、重見航輝]
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