(6)明大ドリームゲームズ後インタビュー② 宇田幸矢選手

2025.08.19

 8月12日に調布市総合体育館にて、明大ドリームゲームスが開催。現役部員とOBが紅白に分かれ一日限りのマッチアップが行われ、会場は大きく盛り上がりを見せた。そこで、選手の方々の言葉で今イベントを振り返っていく。

 第2回は宇田幸矢選手(令6商卒・現協和キリン)のインタビューをお届けする。

――明大ドリームゲームズを振り返っていかがですか。
 「僕自身も試合を本当に楽しめましたし、エキシビションだったり、レジェンドの方々もたくさんいる中でプレーできたことが、僕も含め現役の選手もいい経験ができたのかなと思います」

――オファーがあった時の率直な気持ちを教えてください。
 「明治大学には本当にお世話になりましたし、高山(幸信)監督をはじめ、斎藤清さん(総監督)もそうですけど、たくさんお世話になった4年間だと思うので、大会の結果だけではなく、直接的に交流することで、より恩返しするという面で頑張ろうかなというふうには思いました」

――飯村悠太選手(政経3=野田学園)とペアを組んでみていかがでしたか。
 「飯村とは練習もよくしますし、お互いのことを分かった上でダブルスを組ませてもらいました。(飯村悠には)一つでも何か吸収してもらえたら彼のためにもなりますし、楽しかったです」

――戸上(隼輔・令6政経卒=現井村屋グループ)・木方(圭介・政経2=野田学園)ペアの印象はいかがでしたか。
 「1ゲームだったので、結局最後までお互い探り探りだったと思います。ダブルスになっていたかと言われたら個人プレーの方が多かったかもしれないですが、戸上の迫力のあるプレーだったり、うまさを木方は分かったと思いますし、木方は繊細なので、それを足りないところを戸上のプレーを真似してやっていったらもっと上にも行けると思うので、そこも吸収してもらえたらうれしいですね」

――戸上選手とペアを組むのはいつぶりでしたか。
 「世界選手権ぶりですね。もう3年くらいは組んでないですかね」

――久々に組んでみていかがでしたか。
 「久しぶりに組んだんですけど、久しぶりな感じがしなくて、このまま組んでも試合に出て勝てそうな感じがするいいペアリングでした。今日の試合は飯村と木方が全日本(選手権ダブルス)優勝ペアなので、僕たちが今回しっかり勝って、ある意味喝を入れて、さらに頑張ってもらえるようにと思って、なるべくボコボコにするというテーマで戦っていました」

――飯村悠・木方ペアのプレーの印象はいかがでしたか。
 「(飯村悠・木方は)お互いのことも分かっているので、ペアリングとしてはすごくいいと思います。今回は3ゲームで割と僕たちの出来も良かったので、その良さもなかなか出せずに終わってしまったと思うんですけど、本当に強いペアだと思うので、木方の台上や細かい技術の繊細さが光って、飯村がパワーのあるボールが打てれば、ペアリングとしてもすごくいいですし、より負けないペアになっていくのかなと思います」

(写真:喜びを見せる選手ら(左から)戸上選手、宇田選手)

――戸上選手とのライバル対決を振り返って率直な感想を教えてください。
 「なかなか難しい試合だったと思います。盛り上げるところは盛り上げないといけないですし、気持ちを入れながらも試合しないといけない中で、いいプレーもありましたし、本戦ではないですけど、戸上と久しぶりに戦えて楽しかったです。今日の試合じゃ分からないと思いますけど、強くなってるなと思う面も知れて、WTTだったり、全日本選手権などの大舞台で戦えたらなと思っています」

――卒業された後も、現役選手の活躍は追っていますか。
 「もちろん見ています。僕も大会があるので、時差の関係でなかなか見れなかったりしますけど、ライブとかで見れる試合は見たりしていますね」

――現在の明大卓球部の活躍はいかがですか。
 「やっぱり明治大学は大学の中でトップ層にいなければいけないと思いますし、今日来たレジェンドの方々が時代を作ってきたと思っているので、今の現役の選手たちもそれに負けないぐらいの結果を残していけるようになってほしいなと思います。ここ2年ぐらいだと特に大事なのはインカレ(全日本大学総合選手権)だと思っていて、今年はベスト8止まりでしたが、彼らも頑張ってると思いますけど、やっぱり結果を残して頑張っていかないといけないなと思っています」

――明大での経験は今どのように生きていますか。
 「高山さんから教わったことが一番ですね。アドバイスは今でも生きている部分もありますし、高山さんに一番見てもらっていたので、ベンチもそうですし、練習からいただいたアドバイスも生きています。また仲間とも卓球以外の面でも話したりもするので、卓球をやっていない時も、そういう大学で出会った仲間に救われていることはあります」

――ファンの皆さんにメッセージをお願いします。
 「今日はいつもと違った形、ルール、組織とかが普段集まらないような選手やOBの方々がいる中で、少しでも楽しんでもらえたらたらうれしいですし、僕自身もいつもより楽しめるような内容でしたし、一つでも多く貢献できるように頑張ったので、ファンの方々にも(自分の)明治大学に対する熱い思いが届いていたらうれしいです」

――これからの抱負を教えてください。
 「すぐにスウェーデンスマッシュがあって明後日に海外に行くので、その大会で結果を残して、少しでも世界ランキングを上げていきたいです。世界ランキングをまず30位以内に確実に入っていけるような結果を残していきたいなと思います」

――ありがとうございました。

[晴山赳生]