
(5)明大ドリームゲームズ後インタビュー① 戸上隼輔選手
8月12日に調布市総合体育館にて、明大ドリームゲームズが開催。現役部員とOBが紅白に分かれ一日限りのマッチアップが行われ、会場は大きく盛り上がりを見せた。そこで、選手の方々の言葉で今イベントを振り返っていく。
第1回は戸上隼輔選手(令6政経卒・現井村屋グループ)のインタビューをお届けする。
――豪華なイベントでしたが、振り返っていかがですか。
「短い時間であっという間でした。幸せな空間で、こうして現役生やレジェンドOB、そして同級生とプレーできたのが非常にうれしかったですし、引き続きみんなにも頑張ってもらいたいなと思います」
――今日のご自身の試合を振り返っていかがですか。
「結果的に3試合出してもらって、3試合とも勝つことができたので、すごく満足な結果でした」
――ダブルスでは木方選手(圭介・政経2=野田学園)と組まれましたが、木方選手の印象やその試合の感想は何かございますか。
「木方の特徴としてすごくバックハンドが上手くて、粘りのプレーが非常にピカイチなので、ミスも少なく試合も運んでくれて、すごく安心感がありました」
――対戦された飯村選手(悠太・政経3=野田学園)の印象はいかがですか。
「飯村に関してはドライブの威力がすごく強くてアグレッシブな選手で、一球の威力は明治大学卓球部の中で一番だと思うので、そこに対して警戒もしていました。いざ一発食らってみるとすごい威力だったので、本当に(飯村・木方ペアは)いいペアリングだなと思います」
――宇田(幸矢・令6商卒=現協和キリン)・戸上ペア対飯村・木方ペアの試合についてはいかがでしたか。
「僕たちが正直上手すぎたというのもあって、相手の良さを引き出す前に終わってしまいました(笑)。ただ、何本かいいプレーで点数を取られて『おー』って思う部分もあったので、全日本チャンピオンになって自信も持っているなと感じました」
――その「おー」という部分は具体的にはどういったところですか。
「お互いの長所である部分です。木方で言うと粘りのプレーやチキータレシーブ、飯村に関してはフォアハンドというところで、何本か取られたのでそこに関してはすごいなと思いました」

――今日はどんな思いでプレーされていましたか。
「僕が現役生の頃、大学2年生の頃ですね。コロナ期間だったのですが、試合がない時にOBの方々が試合をしてくださり、それがすごくモチベーションになって、試合がない中でOBの方々が助けてくださったので、状況は違うけれどやはり次は僕たちが現役生と対戦して、世界で戦う選手を目指してほしいなと思いました。全日本の優勝だけでなく、世界に進出するようになってもらいたいなと思います」
――今日は笑顔がかなり印象的でした。
「年代は離れているのですが、現役生や自分がお世話になった方々ばかりで、久しぶりに会ってすごく楽しかったです。笑顔溢れるプレーが非常にみんな多かったり、自分も自然に笑顔になったり、最後まですごく楽しくできました」
――中でも印象的だった人との会話や再会はありますか。
「やはり森薗コーチですかね。森薗さんはもう現役を引退したのですが、世界選手権ダブルスでベンチコーチに入ってくださっていました。今日久しぶりにプレーを見たのですが、キレのあるフットワークやフォアハンドが光っていたので、試合つくるのが上手いなと改めて感じました。(森薗さんは)ダブルスだけの出場でしたが、ダブルスが本当にうまいなと思って、まだまだ現役でやれると思うぐらい本当に強かったです」
――明治の歴史や伝統を感じる機会となりましたか。
「明治は本当に長い歴史があって、卓球部がつないできたものは世界で頂点を取る選手を輩出するっていうところで、僕はそれを一つ達成できたのかなと思うとすごくうれしかったです。もっともっと現役生たちが世界に進出して、世界の頂点を狙えるように大学生活や競技に打ち込んでほしいという思いもあるので、本当に難しいことですが頑張ってほしいと思います」
――現役生はリーグ戦やインカレ優勝から遠ざかっています。今後どんなことを期待しますか。
「大学の大会は大学生にとって重要ですけど、リーグ戦の優勝を目指すことやインカレ優勝を目指して練習をしていると、そこにたどり着けないと思うので、やはり日本一を目指すとか世界に進出して世界卓球やアジア選手権に出るとか目標の世界バージョンを掲げてほしいなと思います。そうするとリーグ戦で負けてられない強い気持ちが芽生えてくると思うので、リーグ戦優勝というところにとどまらず、さらに上を目指してほしいなと思います」
――今日は多くのファンが現地で観戦、配信で見ていました。明大卓球部OBとしてメッセージをお願いします。
「思った以上にファンの方々が来てくださって、すごくうれしかったですし、明治が愛されているなというのも改めて感じました。さらにこういうイベントを開いてファンの方々と接する機会を増やしていければ、(ファンも)増えていくと思うので、僕は結果を残して、そしてまたイベントに帰ってくることができるように頑張りたいなと思います」
ーーありがとうございました
[末吉祐貴]
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