
(64)日本選手権リレー事後インタビュー③/古俣由人
今年度の日本選手権リレーは岐阜県で開催され、明大は4×100メートルR(4継)と4×400メートルR(マイルリレー)のどちらにも出場した。酷暑の中行われたレースで、4継もマイルリレーも見事に決勝へ進出し、そろって入賞を果たした。今回は力走を見せたリレーメンバーの中から3名のインタビューをお届けする。
第3回は古俣由人(法2=東京学館新潟)のインタビューです。(このインタビューは7月16日に電話で行われたものです)
古俣
男子4×400メートルR予選1組 3分07秒73 3着 決勝進出
男子4×400メートルR決勝 3分09秒34 7位
——今大会にはどのような目標で臨みましたか。
「個人としては日本選手権に出場できなかった分、日本選手権リレーで取り返すという気持ちで、金メダルを目指してやっていました。チーム全体としても日本学生対校選手権で5位に入って、結構いい流れできていて、できるだけメダルを狙いにいこうとはみんなで話していました」
——コンディションや調整の善し悪しはいかがでしたか。
「まずまずといったところです。日本選手権リレーに向けて、合わせていった感じではなかったので、調子は悪くない中でレースに臨めたと思います。あまり体の調子が悪いなどはなく、普通に乗り越えられたかなとは思っています」
——予選はどのような気持ちで挑みましたか。
「決勝を目指せるだけの力が私たちにはあったので、『決勝に進まなければいけない』というプレッシャーとか、周りからの期待などが重なって、今まで通りの『チャレンジャーになる』という気持ちを忘れて、みんな固い走りになってしまいました。いい順位でバトンを渡すことができませんでした」
——自分自身の走りはいかがでしたか。
「どうしても着順で(決勝に)上がりたいというのが私たちの目標だった中で、それ(を達成する)には結構厳しい順位でもらってしまいました。そこでどうやって着順を取りにいくかとなったら、結構スピードをもって入らないといけなくなってしまいました。自分としてはいい走りができたかなとは思っていますが、結構疲労が溜まったまま決勝に臨んでしまいました」
——予選のタイムについてはいかがでしたか。
「3分7秒で、あまり納得のいくタイムではありませんでした。みんなで予選走り終わって、決勝に進むっていうのが分かった時点で『決勝ではもう1段階タイムを上げよう』という話をしました」
——決勝はどういう気持ちで臨みましたか。
「まず、みんなメダルを取りにいくという目標は一貫してありました。そこで個人としてのタイムをどれだけ上げられるかが、やはりマイルリレーに関わる大事なところだと思っています。全員がタイムを意識した走りをできたのではないかなとは思いますが、全体としてのタイムはなかなか厳しいものでした。ただこうやって全国大会で戦える舞台も少ないので、みんないい経験になったのかなとは思います」
——今大会のマイルリレーで、評価できる点を教えてください。
「4年生を使わずに予選、決勝と走り切れたところですね。4年生を使ってしまうと、来年以降、4年生が卒業して残ったメンバーでやるしかなくなった時に、その空いた枠を誰が埋めるのかという問題になってきてしまいます。今大会で予選から4年生を使わずに走り切ることができたことで、私たちの成長を表すことができたと思うので、そこは一番成長を感じた場面ですね」
——今後強化していきたい部分はありますか。
「マイルリレーだけに関わることではありませんが、自分がどれだけ最後、先頭集団と競り合って勝負ができるかがやはり肝心になってくると思っています。そこで競り勝つ力をこれからの練習や試合を通して身につけていかなければならないと一番実感しました。あとは、全国の決勝の舞台となるとスピードをもう1段階上げていかなければならないことを痛感しました。200メートルまででどれだけスピードに乗れるかが肝心になってきて、そこでどれだけ体力を使わずにラストまで走り切ることができるかが、アンカーは大事になってきます。スピードをつけてラストも競り勝てるように、というところを強化していきたいと思っています」
——ありがとうございました。
[春田麻衣]
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