
(30)シーズン後インタビュー 菊地竜生
各選手がさまざまな思いを抱え駆け抜けた今シーズン。全日本フィギュアスケート選手権(全日本)に6人が出場、日本学生氷上競技選手権(インカレ)では男子が団体部門で優勝を果たすなど活躍した1年となった。本インタビューではシーズン後の選手たちの声をお届けする。
第8回は菊地竜生(政経3=目黒日大)のインタビューです。
――今シーズンを総括して、一言で表すとどんなシーズンでしたか。
「ミスが続いてしまうシーズンでした。SP(ショートプログラム)かFS(フリースケーティング)どちらかで必ず大きなミスをしてしまい、自らピンチを作ってしまっていたと思います」
――大学生活も2年目を終えましたが、振り返っていかがですか。
「経済学の専門的な分野を学ぶことができ楽しい一方で、ついていくのに必死です」
――印象に残っている授業などでの出来事を教えてください。
「財政学と中国語です。財政学では、政府の財政活動について多角的視点でいろいろ学べました。中国語では、グループワークで前期に歌のテスト(涙そうそう中国語ver)後期は劇のテスト(桃太郎劇中国語ver)などグループの仲間と協力して何度も練習したのでとても印象深いです」
――和泉キャンパスから駿河台キャンパスへと変わりましたが、生活の変化などはありましたか。
「キャンパスが変わって1年生の時のような新鮮な気持ちです。電車も路線が変わって山手線、中央線に乗るので通勤ラッシュでは毎回押しつぶされています(笑)」
――プライベートで特に楽しかった、リフレッシュできた出来事などはありましたか。
「大学の友達と大涌谷、箱根温泉に行ったこととスケートの友達と福岡、長崎旅行をしたことです」
――東京選手権ではシニアでのブロック大会初出場となりました。振り返っていかがですか。
「シニアで挑む初シーズンで気合いが入っていたのですが、FSでは音源トラブルなどもあったりでジャンプではミスを連発し良くない出だしでした」
――初出場となった全日本選手権(全日本)ですが、大舞台のリンクに立って感じたことを改めて教えてください。
「やっと自分もこの舞台に立つことが出来たんだという達成感もありましたし、この大舞台で結果を残したいとも強く思いました」
――今シーズン一番印象に残っている大会を教えてください。どういった部分が特に印象に残っていますか。
「東インカレ(東日本学生氷上選手権)です。FSでは3A+3Tを完璧に決めることができましたし、個人では3位で1、2、3位を明大で独占することができました」
――シーズンを通して見た時、得点の出方はどう感じていますか。
「演技構成点があまり伸びないなと感じました」
――シーズンを通して成長を感じた部分はありますか。
「表現力は一番重要視して磨いてきたので成長したと思います」
――来シーズンからはSP70点以上、FS120~30点以上あたりが目標になってくるでしょうか。
「そうですね。総合200点以上はマストで出していきたいと思っています」
――自身の得意ジャンプ・トリプルアクセルの精度、感覚はいかがでしたか。
「試合でももちろん他のジャンプに比べて成功率は高く、GOE(出来栄え点)も加点が多かったので自分の武器はもっと磨きたいと思います」
――来シーズンのプログラムはどのような曲目で挑む予定でしょうか。
「SPは『くるみ割り人形』、FSは『アリス・イン・ワンダーランド』を使用します。詳しくはユーチューブで振り付け動画を配信するのでぜひご覧ください」
――全日本前にはユーチューブチャンネルで予定構成についてお話されていました。今後はどのような構成を目指していきたいですか。SP、FSそれぞれ現段階でのプランを教えてください。
「SPではジャンプは今までと同じ構成です。FSでは4回転を組み込んでいきたいと考えています」
――東インカレ、日本学生氷上選手権(インカレ)では佐藤駿選手(政経4=埼玉栄)、大島光翔選手(令7政経卒・現富士薬品)らと仲むつまじい様子も見せていました。応援も一緒になって楽しんでいた印象ですが、明大の雰囲気はいかがでしたか。
「みんな試合を楽しんでいてプレッシャーはなかったと思います」
――『滑走屋』では新たなプログラム『Centuries』では高橋大輔さんのチームでした。直接指導いただいたことがあれば教えてください。
「相手の村元哉中ちゃんチームとの戦いなのでガンを飛ばしたり威圧したりするようになど意識するポイントなど教えていただきました」
――『Carmen』はオーディションを通っての披露となりましたが、振り返っていかがですか。
「『Carmen』は一番出たかった演目で必死に練習して勝ち取れたナンバーなので本当にうれしかったです」
――共演した選手の中で特に印象に残っている選手がいれば教えてください。
「島田高志郎くん(木下グループ)です。いろいろ教えてくださったりとても優しかったですし、昨年体調不良で出られなかった分凄く頑張っていてかっこよかったです」
――改めて来シーズンに向けての意気込みと、ファンの方へのメッセージをお願いします。
「新プロでは皆さんをあっと言わせる演技を披露します。今年も応援よろしくお願いします」
――ありがとうございました。
[堀口心遥]
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