
(1)ルーキー特集 第1弾 〜磯和大智編〜
今年度も頼もしいルーキーたちが紫紺の門をたたいた。今回のルーキー特集でも例年に引き続き、競技の話から普段は見えない選手の意外な一面まで、それぞれの魅力をお届けする。
(この取材は2月27日に行われたものです)
――ご出身が大阪ということで、地元の自慢はありますか。
「ご飯が美味しすぎるところ。やはり粉もの、お好み焼きが特においしいです」
――自慢のスポットはありますか。
「近くにエキスポシティがあって、走って10キロぐらいなので走っていったり、太陽の塔とかも小学校の遠足とかでよく行ったりしました」
――スケート以外で趣味はありますか。
「最近はK―POPグループ・aespaのウィンターが好きです」
――試合前のルーティンはありますか。
「昼寝は絶対するのと、K―POPを聴いたり、あとはインゼリーと決まったもの、おにぎりを1個2個食べたりぐらいですね」
――試合前に聴く曲はありますか。
「aespaの『Savage』や『Better Things』を聞いています」
――好きなアーティストはいますか。
「日本だとSUPER BEAVERさんやRADWINPSさんが大好きです」
――大学生活で楽しみなことはありますか。
「やはり大きい大学となるといろんな地方から集まると思うので。全員方言も違いますし、僕も関西弁ですし、そういう違いを知りたいなと思っています」
――明大に進学を決めた理由を教えてください。
「もともと高校2年生までは同志社大学に進学しようと考えていたんですけど、高校3年生でその今のコーチである大島淳先生に師事して埼玉に移籍することになり、関東でフィギュアスケートの強豪校を探した時に、日本の中で見ても明治大学が一番強いというのもあり明治大学を志望いたしました」
――明大の選手の印象はありますか。
「とにかくパワフルですね。もう昨年度主将の大島光翔選手(令7政経卒)はジャンプが大きくて、佐藤駿選手(政経4=埼玉栄)は回転が速くて、三浦佳生選手(政経2=目黒日大)はダイナミックでかつスピードもすごい。菊池竜生選手(政経3=目黒日大)はどこからでもセカンドジャンプが付けられる選手。自分にはないものをみなさんがお持ちなので、これから吸収していければと思います」
――明大の選手との交流は現時点でありますか。
「8月くらいに合宿に一度参加させていただきました。もともとスケート界は狭いので知っている人はちらほらいたりしたんですけど、思っていたより上と下の壁がなくて。三浦佳生選手とはその時ぐらいから話すようになったり、佐藤駿選手とも話せるようになりました」
――プライベートで交流はありますか。
「佐藤駿選手は同じリンクなので、大島光翔選手などと一緒にサウナに行きました。でも三浦佳生選手は東京で、拠点が違うのでまだ交流はないです」
――フィギュアスケートを始めたきっかけを教えてください。
「姉が羽生結弦選手の大ファンでスケート教室に通い始めて、最初は少し嫌でしたけど連れて行ってもらって。今とは違う先生になるのですが、やらないかということで始めました。それが小学校3年生くらいです」
――競技人生で一番辛かったことはありますか。
「先生との意思疎通ができなかったことが一番辛かったですね。実は中学1年生の時に1度辞めていて。先生と意見が噛み合わなかったりとかで、リンクに乗せてもらえなかったり、練習に行ってリンクに乗ろうとするとすぐ上がらされて何もできなくて。挫折して辞めました」
――またスケートを続けようと決心したきっかけを教えてください。
「姉がシンクロナイズドスケーティングの試合に出ていて、そこの先生が今の木下アカデミーに移動した時に、僕と弟もいるんですけど、こういう子がいるよということで濱田美栄先生に掛け合っていただいて、また始めないかということで声をかけていただきました」
――これまで出場した中で特に印象に残っている大会はありますか。
「4日前に愛知県で試合があったんですけど、全ミスをしてしまって。良くない意味で今までで一番でこれからも記憶に残るだろうなと思った試合です」
――ご自身の強みを教えてください。
「高い運動神経ですかね。幼稚園生の頃からずっとスポーツは何かしらやってきたので、そういうことは今もスケートに役立っているのかなと思います」
――どのようなスポーツをやられていましたか。
「幼稚園の頃にスポーツに力を入れている幼稚園に通っていて、その時には水泳と体操。小学校低学年の時にはサッカー、そこからスケートを始めて中1で辞めて、陸上を始めて、また中3でスケート戻ってみたいな感じでいろいろやっています」
――オフはどのくらい取りますか。
「週に2日ほど取ります」
――憧れや参考にしている選手はいますか。
「大島光翔選手です。やはりエンターテイナーですよね。大島選手はステップも綺麗ですし見せることも上手いので。僕自身ジャンプしかなくて、スケーティングもあまりうまくないので、そういうところを尊敬しています」
――今シーズンのプログラムについて教えてください。
「プログラムの曲を決めた理由は本当にもう単純で、好きか嫌いか。クラシックとかがあまり好きじゃなくて、映画の曲を使ったり好きなアニメの曲を使ったりしています」
――具体的にどのような曲ですか。
「F S(フリースケーティング)が『グレイテスト・ショーマン』で作っていて、S P(ショートプログラム)が『ハズビン・ホテル』という海外のアニメです。母がピアニストなので音楽に詳しくて、普段はいろんなところから音楽を集めてきて、それを一緒に見てみたいな感じです」
――昨季を振り返っていかがですか。
「チームを移籍してジャンプの確率が断然高くなって、トリプルアクセルもほとんどはまるようになったのですが、やはりまだスケーティング力が足りないのは実感しました」
――来シーズンの目標を教えてください。
「全日本選手権(全日本)に出場することが目標です」
――昨年度の全日本は見られていましたか。
「S Pだけ現地で見させていただいたのですが、もう本当にレベルが高くて。来年は自分も出たいという気持ちが本当にあふれてきて、武者震いしていました(笑)」
――大学4年間の目標はありますか。
「今4回転ジャンプが1種類しか飛べないので、3種類までは飛びたいです」
――衣装や選曲のこだわりはありますか。
「衣装は母親が作っていて全部手作りです。衣装は僕に決定権はないのですが、曲は僕が好きな映画やアニメを選んで、母親がそれに合った服を作るみたいな感じになっています」
――ジャンプの調子が乗らない時にしていることはありますか。
「あまりないですね。もともと感覚で飛んでいるので、調子の悪い日はその日はもう諦めて、寝たらまた次の日治っているみたいな感じです」
――スケーティングが苦手とおっしゃっていましたが、その面でこれから強化していきたいところはありますか。
「振り付けを宮本賢二先生にお願いして、ものすごく難しくなったので。まずはそれを踊れるようになりたいです」
――高校で印象に残っている演技はありますか。
「今シーズンの全日本(全日本ジュニアフィギュアスケート選手権)でのS Pが記憶に残っています。高校1、2年生の時も全日本ジュニアには出場させていただいたんですけど、S Pがうまくいかず予選落ちみたいな形になったので、今年はだいぶいい順位で突破できたということもあって、今年の全日本ジュニアでのS Pが自分の中では一番記憶に残っています」
――大学生活でこれだけはやりたいということはありますか。
「もう本当にたくさん友達をつくることです」
――最後にファンの皆さんへメッセージをお願いします。
「大学4年間で絶対に有名になるので、応援よろしくお願いします」
――ありがとうございました。
[杉山瑞希]
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