(26)UP AND COMING ROOKIEs~ルーキー特集2025~ 和田翔太「紫紺のジャージーを着続けられるような選手に」 

2025.06.20

 20人のルーキーが、新しく紫紺の戦士として加わった。『完遂』のもと、7年ぶりの日本一を目指す明大に欠かせない存在となるだろう。本企画では彼らに電話取材を行い、高校時代や4年間の目標を伺った。6月1日より連日連載していく。(※写真は本人提供です)

第20回は和田翔太(営1=茗溪学園)のインタビューをお送りします。(この取材は5月23日に行われたものです。)

――明治大学に進学した決め手を教えてください。

 「重戦車FWへの憧れと、大学が文武両道を実践しているところに惹かれ、レベルの高い選手やコーチがいらっしゃる環境の中に身を置いて力をつけたいと考え進学を決めました」

――ラグビーを始めたきっかけを教えてください。

 「父がラグビーをやっており、親の仕事の都合で南アフリカに行った際、世界一のラグビー大国ということもあり父の勧めでラグビーを始めました」

――目標としている選手はいらっしゃいますか。

 「ムナシェ・ムエア選手です。現在は南アフリカのプーマーズというチームでプレーしていて、実は僕が南アフリカにいたときに通っていた学校の先輩です。スクラムやボールキャリーで必ず前に出てゲインする強さに惹かれて、目標にしています」

――高校時代を振り返っていかがでしたか。

 「本当にいい経験をさせてもらったと思います。僕は1年生の時から起用していただいて花園(全国大会)を経験できましたし、2年生の時にはベスト8に貢献することもできました。3年生の時はケガを繰り返してしまって試合には出られなかったものの、裏方でチームをサポートして、みんなといいチームが作れたと思っています」

――高校時代に印象に残っている試合はありますか。

 「高校2年生の花園での準々決勝の東福岡戦です。結果としては敗れてしまいましたが花園の第1グラウンドの場所に立てて、FWとしてモールからトライを取れたことはすごく満足していて印象に残っています」

――高校時代で特に成長したと思うポイントを教えてください。

 「成長したと思うところは2つあります。1つ目はスクラムで、スクラムは自分の中では永遠の課題ですが、高校の部活の練習後やオフの誰もいないグラウンドで練習していく中で、自分の中でスクラムの基礎を作ることができたと思っています。2つ目は考える力です。高校に入るまでは漠然とプレーしていて、試合中にあまり考えることはありませんでした。ですが試合中に何が良くて何が良くなかったか、その修正力を身につけるには考え続けることが大事だということに気づいて、そこから練習や試合中にかなり考えるようになったので、考える力は高校時代ですごく成長したと思います」

――ご自身の強みを教えてください。

 「僕の強みはスクラムだと思っています。大学のスクラムは今までよりもレベルが上がっていると思うので、自分のスクラムを大学でも通用するレベルに持っていけるように頑張っていきたいです」

――寮生活には慣れましたか。

 「だいぶ慣れてきました。寮に入るのは大学が初めてで、共同生活には不安がたくさんありました。その中で、同じ部屋の先輩だったり、優しい先輩にたくさん助けられて、なんとかやっています」

――4年間の目標を教えてください。

 「紫紺のジャージーを早い段階から着て、そのジャージーを着続けることです。それが今まで支えてくれた人たちへの最大の恩返しになると思うので、4年間かけて紫紺のジャージーを着続けられるような選手になりたいと思っています」

――ありがとうございました。

[加藤晃誠]

◆和田 翔太(わだ・しょうた)営1、茗溪学園。184センチ・120キロ

 オフの日は仲のいい同期とご飯を食べに行くことが多いそう。「工藤大知(政経1=明大中野)、伊藤優悟(文1=昌平)とかとよく松屋に行ったりします」