
(61)【第546号特別企画・番外編】射場コーチインタビュー
今年度4月より、射場雄太朗コーチ(平29政経卒)が明大競走部・長距離部門の指導者陣に加わっている。早速、スカウト活動のため関西圏などに足を運んでいらっしゃった射場コーチに、全日本学生対校選手権の最終日、会場である岡山県のJFE晴れの国スタジアムでお会いすることができた。時間が限られているにもかかわらず、快く答えていただいたインタビューを6月号企画の番外編としてお届けする。
――長距離コーチに就任されて3カ月ほど経過しましたが、今のチームの状態はいかがですか。
「結果などの目に見える部分では、もう少し時間が必要かなと感じています。今はさまざまな取り組みを進めている中で、少しずつチームとしての〝根〟を張っていっている段階だと思います。選手からは、特に故障者の取り組みや雰囲気について、以前より良くなっていると聞いています」
――指導をするにあたって、射場コーチが大事にしている点はございますか。
「一番はやはり学生自身が自ら気づきを得て、その気づきをもとに行動へとつなげていくことです。今の学生たちは、まだ自分の考えをうまく言葉にできない部分もあるので、私はできるだけ問いかけを通じて、その思いを言語化する手助けをしています。
また、気づいたことを実行に移す際に、迷いやためらいがあるようにも感じています。そうした心理的な障壁を、対話を重ねる中で取り除いていけるよう意識しています。
私が一方的に引っ張るのではなく、学生に丸投げするのでもなく、互いに歩幅を合わせながら、横に並んで一緒に前へ進んでいく——そうした姿勢を大切にしています」
――最後に、今後の意気込みをお願いします。
「大学やOBの方々や直属の先輩・後輩、また同級生からも『すごく期待している、応援している』という声を直接いただいています。まずはそういった声に、結果という形できちんと応えていきたいと考えています。ただ、実際に走るのは選手たちですので、彼らが前向きに、失敗を恐れずにチャレンジできるようなチームづくりを大志田駅伝監督のもとで、目指していきたいです」
――ありがとうございました。
[安田賢司]
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