(24)UP AND COMING ROOKIEs~ルーキー特集2025~ 森洸志郎「紫紺を着続けて大学日本一に貢献する」

2025.06.18

 20人のルーキーが、新しく紫紺の戦士として加わった。『完遂』のもと、7年ぶりの日本一を目指す明大に欠かせない存在となるだろう。本企画では彼らに電話取材を行い、高校時代や4年間の目標を伺った。6月1日より連日連載していく。(※写真は本人提供です)

第18回は森洸志郎(法1=福岡)のインタビューをお送りします。(この取材は5月14日に行われたものです)

――明大ラグビー部を選んだ理由を教えてください。
 「もともと早明戦に憧れがあって、早稲田か明治でプレーしたいなと思っていました。福高から明治でプレーして、日本代表にも選ばれた森重隆さんに憧れて、その人を超えたいなと思って、最終的に明治大学でラグビーしようと思いました」

――森重隆さんの具体的に尊敬している部分を教えてください。
 「プレーで誰よりも体を張るし、人に信頼されて愛される人柄を尊敬しています」

――高校3年間を振り返っていかがですか。
 「(福岡)高校は、福岡県で言うと東福岡などがいて、花園(全国高校大会)に行けるような高校じゃないんですけど、伝統校でもありました。自分が高校3年の時に創部100周年だったのもあり、父や祖父が福岡高校出身っていうのもあって(福岡高を)選びました。2年と3年の時に大ケガをしてしまって、最後の花園予選も出られずに終わってしまったんですけど、ケガに苦しんだ3年間でした。でも伝統校のラグビーをやる中で、ラグビーの根本的な自己犠牲の精神などを3年間でしっかり学ぶことができたなと思います」

――ケガでグラウンドに立てない中、学べたことや意識したことはありますか。
 「グラウンド外で練習や試合を見る機会が多くなって、自分がプレーしていると分からない視点で(チームを)客観視できました。1回チームを離れてみて、チームに必要なものや足りないものは何かというのを考えながら、副将という立場でチームを引っ張っていたので、そういうところも学べていい経験だったと思います」

――高校3年間で一番印象に残っている試合を教えてください。
 「3年の最後に東福岡に負けてしまったんですけど、自分はケガでグラウンドの外から見ていて、今まで一緒にプレーしてきたチームメイトが『自分(森)のために』と口をそろえて言ってくれました。今までで一番いいプレーをしていたし、勝ちたいという思いが見られて印象に残っています」

――明大ラグビー部の第一印象はいかがでしたか。
 「入部する前からタレントぞろいというのは知っていて、入部してからもどこのカテゴリーでもいい選手がいて、層がどこの大学よりも厚いなというのが第一印象です。環境も整っていて、日本一を目指したり、これからプロや日本代表でプレーするためにはもってこいの環境だと思います」

――実際に明大ラグビー部で活動していかがですか。
 「先輩たちも優しくて、それこそ環境が整っているなと感じていて、周りのレベルが高い分、毎日が刺激になっています。自分は今リハビリ中なんですけど、早く復帰して少しでも上のチームに絡めるように頑張りたいなと思います」

――先輩から具体的に学ぶことはありますか。
 「(明大は)他の大学と違って授業の前に練習があって、授業が終わったら自分の時間に当てられます。その中でも先輩たちはウエートトレーニングや食事の面などをしっかり気にしていて、ラグビーファーストで考えられている先輩がいっぱいいらっしゃるので、参考になります」

――ライバル視している選手はいますか。
 「同期だと古賀龍人(商1=桐蔭学園)がU―20日本代表などにも選ばれていて、リスペクトしている分、超えたいという思いはありますね」

――ご自身のプレーの強みを教えてください。
 「福岡高校はタックルのチームみたいな感じだったので、タックルには自信があります。アタックに関しても、スピードやフットワークも自信があります」

――今年度の目標と、大学4年間の目標をお願いします。
 「今年1年間の目標は、まずケガをしっかり治して、大学ラグビーで通用する体づくりとスキルを1年のうちにしっかり身につけることです。4年間の目標は、紫紺を着続けて(全国)大学選手権日本一に貢献することです」

――ありがとうございました。

[晴山赳生]

森 洸志郎(もり・こうしろう)法1、福岡高。181センチ・85キロ
大学生活奮闘中の森選手。「授業は高校と全然違ってまだ慣れない感じはするんですけど、勉強はできる方なので、大丈夫です!」とのこと。