(41)春季リーグ戦後インタビュー 木本圭一主将

2025.06.15

(この取材は6月7日、電話にて行われました)

木本圭一主将(政経4=桐蔭学園)
――立大戦では、バッティングフォームを少し変えられていたように見えました。
 「そうですね。あまり調子が良くなかったので、いろいろ試してみて、という感じでやっていました」

――どのような課題があるとお考えでしたか。
 「下半身と上半身の連動がうまくできていなかったなと思います。ボールに対してというよりも、力の伝え方があまり良くなかったなと思います」

――3回戦では齋藤投手(立大)から右方向へ二塁打を放ちましたが、明大投手陣の頑張りはどう見ていましたか。
 「毛利を中心に頑張ってくれていたんで、なんとか出塁して点を取りたいと思っていました。あの回は先頭だったので、なんとしてでも塁に出たいという気持ちでした」

――立教の打線についてはどう感じましたか。
 「かなりバットが振れているなという印象がありました。どの大学よりも一番振れている印象でした」

――主将として積極的にチームを鼓舞する姿勢が印象的でした。どのようなことを心掛けていましたか。
 「自分としては調子が良くなかったんですが、自分が沈んでいるとチームも終わってしまうので、なんとか元気を出してやっていました。瀬(千皓外野手・営4=天理)とか吉田(匠吾内野手・文4=浦和学院)が声を出してくれるので、そこと一緒に明るくやっていました」

――投手陣が苦しむ場面もありました。
 「打たれたくて打たれてるわけではないので、バッターを見ながら、自分も後ろから声を掛けたり時間を使ったり、なんとかピッチャーが楽に投げられるように、投げ急がないように声を掛けていました」

――センター方向に抜ける安打にも食らいつく姿が印象的でした。守備位置やシフトについて意識されていたことはありますか。
 「アナライザーからシフトのデータを全部貰っていて、それを踏まえながら守っていましたね。広澤さん(克実氏・昭59文卒)は『普通に守れ』って言うんですけど(笑)、自分はアナライザーのデータも信用しているので、データ班に聞きながら守備位置を決めている感じですね」

――早大3回戦、満塁の好機で戸塚監督と何かやり取りをされていました。
 「アウトコースを攻められると思うから、踏み込んで外を打てという話をされました」

――チャンスでの心境はいかがでしたか
 「自分が打っていれば勝てた試合だったので、申し訳ない気持ちです。もう少し積極的にスイングできればよかったかなと思います」

――実際、打席で研究されているなと感じることはあるのでしょうか。
 「そうですね。どんなデータが出ていて、どう攻めてくるかは結構分かっているんですが、自分の調子が良くなかったので、納得のいく打撃ができませんでした。相手のピッチャーも良くて、ピンチになっても甘いボールを投げてこないので、難しいボールが多かったですね。それに手を出して打たされるという感じで、もう少し楽に待てたら良かったかなとは思います」

――早大3回戦、延長10回の失点後、円陣を組んだ際にはどんなお話をしましたか。
 「『その前に3点取れているんだから、この回も取れるぞ』という話をみんなでしました」

――法大3回戦ではベンチスタートとなりました。事前の告知やコメントなどはございましたか。
 「前日の結果が良くなかったので、普通にベンチスタートでというかたちでした。悔しさはありましたが、いい場面での代打や途中出場もあると思い、しっかりと準備はしていました」

――優勝決定戦が決まった当時の率直な気持ちをお願いします。
 「早慶戦で早稲田が2連勝する、早慶戦で(明大の)優勝が決まるとは期待していませんでした。なので決まった時は〝勝って優勝しよう〟という気持ちでしたね」

――伊藤樹投手(早大)の攻めに対して、ある種チームとして成果や慣れが出てきていると思います。
 「自分があまり言えることではないんですが、だいたい誰がどう攻められているかが分かってきたので、優勝決定戦が決まった日に田上(夏衣外野手・商2=広陵)や榊原(七斗外野手・情コミ3=報徳学園)に伝えていました。結果的にみんなヒットが出たので攻略法というか、秋、行けるかなという感じはありました。(木本主将だからこそ伝えられるアドバイスもあると思います)あまり調子が良くないというのもありましたし、自分だけじゃ勝てないので。打つべき人が打てるように話はしました」

――今季の個人成績を振り返っていかがですか。
 「二塁打は多かったんですが打率もホームランも出ていないので、秋はもっと改善して、いいかたちで(リーグ戦に)出られたらと思います。(内訳ではやや左方向へのクリーンヒットが減少したのでしょうか)もともと引っ張るバッティングが多いわけではないので、そこはあまり気にならないですね」

――秋に向けての、現在の取り組みについて教えてください。
 「今回、全体的に良くなかったので、総合的にレベルアップしたいです。特にバッティングが期待されていると思うので、もっと強いスイングや長打、チャンスでの一本を打てるように取り組みたいと思います。(具体的には)一番出力の出るスイングを探しつつ、それを安定させるためにマシン打撃を丁寧にやっています。あとはパワーも大事だと思うので、もう一度体力トレーニングに取り組んで、より強くなれたらと思っています」

――ありがとうございました。

[松下日軌]