(55)日本インカレ事後インタビュー⑨/長田隼人

2025.06.15

 66年ぶりに岡山での開催となった日本学生対校選手権(日本インカレ)。全国の猛者を相手に、男子1万メートルWと4×400メートルRのそれぞれで5位入賞を果たし、明大の底力を見せた。出場した各選手は、この大会をどのように振り返るのか。今回は、レース後のインタビューをお届けする。

 第9回は長田隼人(商3=松山工)のインタビューです。(この取材は6月12日にオンラインにて行われたものです。)

長田
男子1万メートルW決勝  11位  42分07秒05
——日本インカレのレースを振り返ってみていかがですか。
 「全体の評価としてはあまり納得のいく結果にはなりませんでした。今回は自己ベスト更新や入賞を目標としていたので、達成できなかったのは悔しい気持ちがあります」

——今回のレースプランはどのように考えていましたか。
 「最初は1キロ4分ペースで歩いていこうかなと思っていたのですが、周りの雰囲気に流されてしまって、最初3分50秒とオーバーペースで入ってしまいました。レースプラン通りいかなかったのはメンタルコントロールなどが関係しているので、そこは課題かなと思います」

——関東インカレ(関東学生対校選手権)からはどのような調整をしてきましたか。
 「関東インカレでは、序盤は良かったのですが後半ちょっと落ちてしまったので、そこから日本インカレまでの間は距離を多く踏む練習を行って、1週間前ぐらいになったらスピードを上げて調整していくという形でした」

——当日の体のコンディションはいかがでしたか。
 「当日は関東インカレの時と比べて、少し体が動きづらいなというのはありました」

——岡山の会場の雰囲気はどう感じていらっしゃいましたか。
 「日本インカレという大きな舞台なので、他大学の応援も相まって、盛り上がりを感じる大会だったかなと思います」

——今大会は近藤岬主将(理工4=十日町)の引退レースとのことでしたが、近藤選手はどのような先輩でしたか。
 「練習以外のところでは楽しそうな感じで、ちょっと抜けている部分もあるのですが、レースになったらしっかり入賞もしていて、やる時はやるというのが印象です」

——今大会、近藤主将は5位でしたが、その背中をどのように感じていましたか。
 「途中、近藤さんに周回遅れさせられたのですが、その時に『長田、ついてこい』と言ってくれました。ついていけなかったのはちょっと悔しかったのですが、しんどい中でも、常に後輩を思って行動するという姿はとても印象に残りましたし、そういった部分を尊敬しています」

——レース後に近藤選手からかけられた言葉はありますか。
 「『順位、タイムともに良くなかったと思うけど、今回の悔しさを次につなげて頑張れ』と言われました」

——今後、最高学年としてチームを引っ張る立場になられると思いますが、その点についてはいかがですか。
 「自分自身、あまり納得のいく結果が残せなくて、チームとしても他大学と比べた時に実力的にも上をいかれていると思います。個人としてだけでなく、チームとしても、しっかり底上げできるような選手として頑張っていきたいです」

——今後、ライバルとして考えている選手はどなたになりますか。
 「今回はラスト1周で失格になってしまったのですが、山梨学院大の中島(佑之)選手をライバル視しています」

——中島選手を超えるために、今後はどのようなトレーニングや練習していきたいと考えていますか。
 「山梨学院大との練習の質や量っていうのがすごく差があるので。まずは練習量をしっかり確保するところからやっていきたいと思います」

——次に長田選手が出場する予定の大会は決まっていますか。
 「まだ決まってはいません」

——最後に、今後の意気込みをお願いします。
 「今回の日本インカレでは納得のいく結果が残せず悔しい気持ちなので、この悔しさを忘れず、最高学年となった時に日本インカレで優勝できるように頑張ります」

——ありがとうございました。

[安田賢司]