
(54)日本インカレ事後インタビュー⑧/古俣由人
66年ぶりに岡山での開催となった日本学生対校選手権(日本インカレ)。全国の猛者を相手に、男子1万メートルWと4×400メートルR(マイルリレー)のそれぞれで5位入賞を果たし、明大の底力を見せた。出場した各選手は、この大会をどのように振り返るのか。今回は、レース後のインタビューをお届けする。
第8回は古俣由人(法2=東京学館新潟)のインタビューです。
古俣
男子400メートル予選3組 46秒81 7着
男子4×400メートルR予選1組 3分06秒65 1着Q 明大新
男子4×400メートルR決勝 3分06秒03 5位 明大新
——男子400メートルの振り返りをお願いします。
「関東学生対校選手権(関東インカレ)から1か月という短い期間での日本インカレだったので、なおさら難しいところではありましたが、関東インカレで2位を取ったからには、日本インカレでも決勝に残ってメダルを狙いにいくという目標で臨みました。しかし思った以上に他のみなさんがいいタイムで走って、自分としてもあまりいいレース展開ではなく着順も取れずに終わってしまいました。タイムを出して予選を通過して、決勝に進むことが大事だと思うので、しっかり予選を走り切る力をつけるということを今回学びました」
——関東インカレよりも、日本インカレに照準を合わせていたのですか。
「チームとしては関東インカレ1部残留という目標があったので、関東インカレにも力は入れていましたが、個人として日本インカレでも優勝を狙える立ち位置ではあったので、日本インカレの方に力が入っていました。自分の力が及ばず予選落ちという結果になったので悔しい気持ちがあります」
——敗因は何だと思いますか。
「400メートルは初日で、日差しが出ていて湿度も高い中で、少し熱中症気味でした。これから暑くなってくる中で試合もあるので、コンディション管理ができなければ勝ち進むことができません。今回の大会で自己管理の難しさを実感しましたし、強い選手になるにはそこを徹底していかなくてはならないです」
——4×400メートルRでは予選、決勝ともにアンカーを務めました。
「予選は、早大が1着を狙いに来るだろうと思っていたので、アンカーで誰が勝負できるかとなったら、『自分が最適だ』と監督がおっしゃってくださいました。それを実行できたのは自信になりましたし、早稲田大学さんのアンカーとも競り合えるようになれてきたので、自分としては成長が見られた大会ではありました」
——鷹羽(柊弥・法4=盛岡四)選手や川津(靖生・法3=明星)選手のように、マイルリレーが本職ではない選手も出場されましたが、バトンパスはいかがでしたか。
「4×100メートルRに出ている2人なので、バトンパスはあまり心配していませんでしたが、予選で川津さんと僕のバトンパスがあまりうまくいかずに、加速に乗り切れないまま1周走ってしまいました。そこをしっかり改善しようと決勝に臨んで、バトンパスもうまくできました。鷹羽さんと川津さんならやってくれるだろうとは思っていたので、大きな不安はあまりなかったです」
——決勝は5位という結果になりました。
「マイルリレーとしてはメダルを取りにいくのが私たちの目標だったので、少し悔しい気持ちはありますが、予選から引き続き明大記録をさらに更新することができました。今後は日本選手権・リレー競技があって、そこでメダルを取りにいくことが次の目標になってくると思うので、より一層練習に励んでいきたいと思います」
——個人として今後の目標はありますか。
「7月に地元の新潟で県選手権大会が開催されて、それが国民スポーツ大会の選考会という形になります。国民スポーツ大会に出場して地元に貢献できるよう走り切るのが次の目標ですし、さらに先に進めば富士北麓ワールドトライアルなどのグランプリ大会が重なってくるので、そこで上位に入賞して大幅に自己ベストを更新したいです」
——ありがとうございました。
[武田隼輔]
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