(52)日本インカレ事後インタビュー⑥/鷹羽柊弥

2025.06.14

  66年ぶりに岡山での開催となった日本学生対校選手権(日本インカレ)。全国の猛者を相手に、男子1万メートルWと4×400メートルRのそれぞれで5位入賞を果たし、明大の底力を見せた。出場した各選手は、この大会をどのように振り返るのか。今回は、レース後のインタビューをお届けする。

 第6回は鷹羽柊弥(法4=盛岡四)のインタビューです。

鷹羽
男子200メートル予選 7組 6着 21秒46
男子4×400メートルR予選1組 3分06秒65 1着Q 明大新
男子4×400メートルR決勝 3分06秒03 5位 明大新

——4×400メートルR(マイル)決勝を振り返っていかがですか。
 「決勝で2走を任され、レース展開がどうなるかというのを頭の中で考えて走りました。思っていた以上に前半集団と後半集団の2つに分かれたので、自分は先頭集団の後ろに付いて走ることに徹底し、リラックスして走ることができました」

——マイルは2日連続で明大記録を更新しましたが、その点はいかがですか。
 「今の明治で最速な4人を集めたので明大新は確実に狙えると思っていました。予選を良い流れで走り切ることができ、1位という形で明大新も更新できてうれしかったです。決勝も後方で順位を進めるのではなく、中盤や先頭集団の中でレースを展開することができたので、予選よりも0.62秒早い明大新記録につながったと思っています」

——順位についてはいかがですか。
 「自分たちは予選通過のタイムが一番遅かったので、順位はそこまで気にせず、自分の力を出し切ろうとレースに挑みました。その結果が5位で満足していますが、3位との差が0.3秒程度で表彰台も狙えたので、もう少しチームとして高い目標を持てたと思います」

——前日に走ることが決まったとのことでしたが、バトンパスなどの練習はいかがでしたか。
 「当日、1走の原田真聡(文3=東京農大二)と合わせていなかったのでバトンパスに不安がありました。ですが、自分は初めて2走を走ったので、立つ位置も分からず補助員に聞きながらのレースとなり、逆に予選は緊張せずに走れました。その中でしっかり予選通過したことは大きかったと思います」

——200メートルのレースは振り返っていかがでしたか。
 「マイルに合わせて普段の練習よりも走る量を増やし、その結果200メートルも速くなると思っていましたが、思った以上に後半が垂れてしまいました。走る距離を増やしても後半まで持つスピードの維持力はつかないと分かりました。不甲斐ない結果だったので悔しいです」

——関東インカレ(関東大学対校選手権)が終わってからはどのような調整をしてきましたか。
 「関東インカレ後は今回まで試合がなかったので、しっかり練習を積むことができました。練習内容はマイルに合わせたメニューを組み、週2回は走り込みを入れて距離を伸ばすということを取り組んでいました。また、スタート部分でしっかり踏み込んで加速に乗りやすいような動き作りをし、楽に速いスピードを保てるような練習に力を入れました」

——日本選手権リレーまでどのような調整を考えていますか。
 「日本選手権リレーまでは記録を狙いたいと思っているので100メートルをメインに出場したいと思っています。100メートルで自己ベスト更新することによって200メートルのタイムも伸び、400メートルも速いスピードを維持できると思います。また、日本選手権リレーでは4継(4×100メートルR)もあるので、100メートルを速くすることを中心に練習していこうと思います。今回までのマイルに合わせたロングメニューとこれからの短距離のメニューが上手く合わさって両方の良いとこ取りができると思っています」

——日本選手権リレーの意気込みをお願いします。
 「4継は今回決勝に行けなかったので、必ず予選を通過し、決勝でも勝負して表彰台乗りたいと思います。マイルも5位という数字で満足せず、表彰台に乗り明大新も更新したいです」

——会場の雰囲気やトラックの感じはいかがでしたか。
 「スタジアムということで風も落ち着いていたため400メートルやマイル、4継のような一周回る種目は記録が狙えると思っていました。応援も響いてきたのでこちらも走っていて楽しく、良いスタジアムでした」

——ありがとうございました。

[安田賢司]