
(38)春季リーグ戦後インタビュー 毛利海大投手
(この取材は5月31日に行われました)
毛利海大投手(情コミ4=福岡大大濠)
――今季を振り返っていかがですか。
「めちゃめちゃ成長できたシーズンだったかなと思います」
――リーグ戦開幕前に掲げた最多勝、最優秀防御率、ベストナイン3つの目標を達成しました。
「第1先発で回させていただいたので、まず1戦目勝つということを自分の中では重要視して戦った結果が今季の結果につながったかなと思います」
――1試合の平均球数は昨秋の75球から、今季は91球とスタミナ面では大幅に成長しました。
「去年の倍ぐらい投げました。冬に練習したことが出たシーズンだったと思います。今季は相手バッターを見ながら投球できて、それで何を狙っているのかを見て、タイミングをうまくかわそうとして、なるべく球数少なくって感じで投げられて、スタミナもそうですが、特にそこが一番長いイニング投げられた要因だと思います」
――法大1回戦では150キロをマーク。今季は特に直球で打者を差し込むシーンが多かった印象です。
「変化球でしっかりカウントを取れるようになって、そういうところで直球がいきるようになったと思います。あとは投げミスをしなくなったのが一番かなと思います。ファールを打たせたりとか、バッターをしっかり見て、直球を投げても大丈夫だというカウントで投げることにより、空振りもとれました」
――防御率、四死球率、奪三振率どの数字も圧巻の数字を残しました。飛躍の要因を振り返っていかがですか。
「特にどうしたとかはないのですが、コンディションよく入るというのを意識して、疲れた状態では入らないことを意識して入ったシーズンではありました。3戦目にいったら疲れているのですが、土曜日の1戦目は絶対に疲れていない状態で入ることを意識しました」
――今季から取り入れたルーティーンを教えてください。
「寮のお風呂で交代浴ができるので、交代浴をして疲労回復をしました」
――今後改善していきたいことを教えてください。
「3戦目がやはり精神的にも疲れているので、体も疲れているのですが、その中で慶應戦では3回戦7回まで投げて、12個三振を取って、無失点で抑えられたのは良かったです。しかし立教戦、早稲田戦は3戦目打たれてしまったので、法政はまた6回1失点で抑えられたのですが、やはり気持ちの問題もあるし、体の問題もある。その辺は、1戦目投げたら、3試合目もあると思い準備しないといけないというのが今後の課題です」
――今季は小島大河捕手(政経4=東海大相模)のエルボガードを身に着け打席に立ちました。
「真っ白のしか持っていなかった中で、小島にリーグ戦期間中だけ貸してと言っただけです。左バッターはいっぱいいるのですが、持っている選手が少なかったからです」
――早大には勝ち点を落とす形となりました。
「とりあえず1つ勝てて、安心したとかじゃないのですが、やっと勝ててほっとしたじゃないですけど、ずっと負けていたので、なんとか1勝できてよかったという感じです。やはり強いので、勝ち点を取れたらと思っていましたが、早稲田からは落としてしまいました」
――法大1回戦でリーグ戦初の完封を果たしました。
「早稲田戦のあとで中3日とかで疲れがしっかり取れていなかった中で、球数少なくいけたのが大きかったと思います。次の日の先発がまだ固まっていなかったので、なるべく自分が長いイニングを投げて、たまたま8回終わった時点で91ぐらいだったので、もう最後いきますという感じで投げました」
――今季の投球に点数をつけるなら何点くらいでしょうか。
「80点です。あとの20点はやはり3戦目で早稲田も3戦目勝てれば、こんなことにもならなかったと思います。立教は勝ちましたが失点も重なってしまったので、秋は3戦目というところを、意識してやっていこうと思います」
――投手陣全体を振り返っていかがですか。
「全体を見ると、やはり2戦目は落としていたので1戦目は自分が投げてなんとか勝利までいっていましたが、2戦目にこう、点の取り合いのゲームをしてしまうケースがあったので、失点をもう少し減らせるといいかなと思います。やはりフォアボールから点が入ったりとかもしていたのでそういうところは、全体的に反省するところなのかなと思います。(特に成長した投手)大室(亮満投手・文2=高松商)です。今季が初登板で、それで最後、法政も大事な場面で投げたし、初登板から成長しているのは確かだと思います。松本(直投手・情コミ3=鎌倉学園)もケガで出遅れましたが、よく投げてくれました。あと慈英(大川慈英投手・国際4=常総学院)も成長というか、8回まで抑えていたらあとは大丈夫だろうみたいな、信頼が本当にありました。みんな成長したシーズンでもあるし、課題も出たシーズンでもあるかなと思います」
――ありがとうございました。
[伊原遼太朗]

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