
(48)日本インカレ事後インタビュー②/神戸毅裕
66年ぶりに岡山での開催となった日本学生対校選手権(日本インカレ)。全国の猛者を相手に、男子1万メートルWと4×400メートルRのそれぞれで5位入賞を果たし、明大の底力を見せた。出場した各選手は、この大会をどのように振り返るのか。今回は、レース後のインタビューをお届けする。
第2回は神戸毅裕(営3=明星学園)のインタビューです。
神戸
男子100メートル予選6組 3着 10秒60 準決勝進出
男子100メートル準決勝1組 6着 10秒45
男子4×100メートルR予選2組 2着 39秒30
——関東学生対校選手権(関東インカレ)からのコンディションの調整はいかがですか。
「関東インカレから学生個人までは、練習を積む期間がなく、調子を合わせられなかったのですが、今回は期間が空いていたので、しっかり練習したうえで関東インカレよりも大きな調子の波に合わせられたと思います」
——調子の良い状態で本番を迎えられたということですか。
「少し練習と本番のギャップはあったので、練習通りの動きや調子はあまり発揮できなかったと思います」
——100メートル予選のレースプランを教えてください。
「100メートルは元々、3着+3で予選を突破するにはすごく厳しい組に入っていたので、最初から予選に関係なく飛ばして着順を取りに行くというのを大切にしていました。しかし、本番では、スタートで大きいミスを2つほどしてしまい遅れたのですが、そこからうまく冷静に立て直して、3着に入れたので本当にギリギリのレースでした」
——予選を踏まえ、準決勝のレースプランはどのように組み立てましたか。
「予選の課題がスタートのところに限られたので、スタートでいつも通りの自分の動きをして、逆に後半は予選の動きがすごく良かったので、スタートを改善して、後半は予選通りというレースプランを考えていました」
——準決勝では3度のスタートのやり直しがあしましたが、どのように集中力を保っていましたか。
「集中に変化はなく、全員が同じ条件だったので、次はスタートできるかなみたいな感じであまり動じることなく挑みました」
——準決勝を走ってみていかがでしたか。
「準決勝の組もレベルが高い組に入っており、必然と競う相手は日本の中で有数のトップの方たちと走った中で、単純な力負けというところをすごく実感しました。力負けをしたのということと、走っていて少し力んでしまい、隣のレーンが空いていたので、自分の走りに集中して、リラックスした状態の走りができていれば、結果が変わっていたのではないかという思いもあります」
——4×100メートルR(4継)の予選では、チームとしてのタイムや着順目標はありましたか。
「着順は、1着+3だったのですが、+3で予選を突破することはすごく難しいと分かっていたので、チーム全体で1着を取ろうという目標を持って走りました」
——1走目が関東インカレとは異なり、竹尾(拓真・農4=明星学園)選手でしたが、どのようにバトンパスなどの調整をしましたか。
「竹尾先輩とは、去年から1・2走で組み、何回も練習をしていたので、土壇場での変更にはなったのですが、柔軟に対応し、バトンを繋げることができたと思います」
——2・3走のところで川津(靖生・法3=明星学園)選手とパス練習を積まれてきたと伺いましたが、今回はいかがでしたか。
「今回は課題が大きく見受けられたと思います。自分の走りが練習と本番では大きく異なり、そのギャップでいいバトンが繋げられなかったというのが大きいと思っています」
——どのようなギャップですか。
「良くも悪くも、自分は練習より本番で走れる傾向があるのですが、練習でのバトンパスと本番で走れている状態のバトンパスとは違うものがあるので、そこのギャップです」
——全日本インカレを終え、次に重視する大会や目標を教えてください。
「日本選手権で準決勝に進み、自分の走りで勝負するというのが目標です。全体としては秋の大会で大きな記録を残せるように長期的にレースを見ています」
——ありがとうございました。
[武田隼輔]
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