(37)春季リーグ戦後インタビュー 宮田知弥内野手

2025.06.13

(この取材は6月9日、電話で行われました)

宮田知弥内野手(商4=横浜)
――個人としては今季はどんなシーズンでしたか。
 「調子も良く、よく打てました。守備面で東大で1個エラーあったというのが反省点です」

――「打撃練習はしません」と戸塚監督に宣言され、しばらく守備練習に重点を置かれていたと伺いました。
 「そうなんですよ。戸塚監督が現役の時にエラーをして、1、2週間ぐらいずっと守備練習だけやり、結果的に試合でファインプレーをしたと聞いて、守備をやっていれば出るかなというのと(笑)。守備が課題だったっていうのもあったので守備練習ばかりしていました」

――その成果もあってか、試合数を重ねるにつれて、どんどん守備が締まっていった印象です。
 「松岡さんというコーチがいるのですが、守備練習を重点的にやってくださって。それで、体を動かしやすくなっていったのも一つの要因かなとも思います」

――打率は4割2分9厘を記録し、出塁率は5割を上回りました。今までのシーズンと比べて何が良かったのでしょうか。
 「バッティングのちょっとコツというか、力の入れ方みたいのをつかんだという感じですね。手首がちょっと痛かったんですのですが、痛くないように庇うような打ち方を見つけて逆に感覚をつかめた感じです」

――明大の野手では唯一のベストナインとなりました。
 「個人としては、前監督の田中監督の時から、1年生の時からいっぱいベンチにも入って、 経験を積ませてもらっていたのですが、田中監督の時にはなかなか結果を出せずに申し訳ない気持ちが多かったです。そんな中で、最上級生として結果を出して、チームを少し…引っ張れたわけではないけど、しっかりと結果を残せたっていうのは、田中監督にも恩返しになるかなと思います。コーチも田中監督も含めて、いろんな人のおかげで、来れた場所かなと思います」

――惜しくも首位打者を逃す結果となりましたが、首位打者がかかっていた最後の試合では意識している部分はあったのでしょうか。
 「めちゃくちゃ意識してました(笑)。あと何打席で何安打打てばいいんだみたいなことばっかり考えていたから多分出なかったのだと思います。考えていたから法政2回戦も落としてしまったのだろうと反省はしています。でもそうですね、まあ、山形選手(立大)がよく打ったシーズンだったんじゃないでしょうか」

――戸塚監督就任後、今までと変わったなと感じる点はございますか。
 「雰囲気としては、監督が結構バッティングピッチャーやノックなどやってくれるんですけど、みんなが監督のために勝とうみたいな雰囲気もありチームが一体となれたかなっていうのは思いますね。『監督のために頑張ろう』みたいな声掛けもあったので、それは変わったところなのかなと思います。具体的なところとしては、田中監督は最後まで万が一のことを考えて選手を起用しているなと感じていましたが、戸塚監督は勝負をかけるタイプというか、今まで練習で守ったことのない人がいきなり代走からそのまま守備についたりとかもあったんで。たとえばキャッチャーの福原(聖矢捕手・国際3=東海大菅生)が途中から内野手のグローブを持って準備していたりという場面もあり、目の前の勝負にかける感じがすごくしましたね」

――今季見つかった課題はございますか。
 「個人としてはヒットはそれなりに出たのですが、チャンスで打てず、打点がすごく少なかったところです。あとは、基本的に単打ばかりだったので、パワーアップしてレベルアップしたいなと思います」

――ありがとうございました。

[橘里多]