
(36)春季リーグ戦後インタビュー 髙須大雅投手
(この取材は5月31日に行われました)
髙須大雅投手(法4=静岡)
ーー今季を振り返っていかがでしたか。
「なかなか自分のピッチングができない、苦しいシーズンでした。一番はフォーム的な問題で、下半身の使い方に問題があったのかなと思います」
ーーフォームが変わったことによって、投げる時に違和感を覚えてしまうということでしょうか。
「なかなか、上半身と下半身のタイミングが合わないままリーグ戦に入ってしまったなというのがありました。だんだん良くなっている感じはあったのですが、結局しっくりくるまでにリーグ戦が終わってしまったなという感じです」
ーー変化球で空振りを取ることが去年と比べると少なくなりました。その辺りはいかがでしょうか。
「自分の持ち味は、どんどんストライクゾーンで勝負していくことだと思うのですが、それで変化球が思うように投げれず、変化球が外れることで厳しいカウントになって、それのせいでストレートを打たれたのかなと思っています」
ーー回転数などの数字は昨年と比べて変わりましたか。
「いや、そんなに変わっていないのかなと思います」
ーー立大戦後にリリーフ転向しました。それは髙須投手ご本人のご要望だったのでしょうか。
「ピッチングコーチと話して、今の自分のコンディションだったら、短いイニングの方がいいのではないかという話がありました。不甲斐ない成績だったので仕方ないと思います」
ーーリリーフ転向によって投げる時の感覚、出力などが変わったりしますか。
「先発の時も初回から全力で行くので、あまり感覚は変わっていないと思います」
ーー今季を振り返って、一番印象に残っている試合はございますか。
「早稲田にサヨナラを決められた試合ですね。一番やってはいけないこと(四球)を先頭でやってしまって、どんどん自分で難しい展開にしてしまったのが悔しかったです」
ーー後半戦に入ってまたフォームが変わったというふうに見えますが、今後はどういったふうに調整していくのでしょうか。
「立教戦の辺りから、どちらかというと去年のフォームを意識していたのかなと思っています。リーグ戦途中でちょっと変えたところもあるのですが、このまま続けていけば大丈夫かなと思います」
ーー法大2回戦では味方のエラーもあって、メンタル的に動揺する部分はございましたか。
「ピンチをつくったのは自分ですし、その後自分も点を取られたので、野手陣のことは責めたくないです」
ーーリーグ戦途中に捕手が小島大河捕手(政経4=東海大相模)から福原聖矢捕手(国際3=東海大菅生)に変わりました。配球などで普段から変わった部分はありましたか。
「あまり変わっていないと思います。2人ともバッターをちゃんと見ていて、データをちゃんと頭に入れて配球してくれるので、どちらでも自分は信頼して投げています」
ーー髙須投手ご自身は捕手のリードに全ての信頼を置くタイプなのでしょうか。
「たまに自分の主張で投げている時もあるのですが、基本的に自分も納得して投げているので、大体任せるという感じです」
ーー昨秋にケガで降板した時もそうでしたが、上手くいかなくてもいつもベンチの一番前に出て、チームを鼓舞する姿がすごく印象に残っています。
「もちろん悔しいですけど、自分が打たれた分を味方に打ってもらうしかないので、試合中はまず、目の前の試合に集中して、応援するしかないというか、できることをできるだけやらせてもらっています」
ーー上手くいかない時、周りの仲間や指導者に相談に乗ってもらったりしますか。
「自分からはあまり行かないです。やっぱり弱いところを見せたくないので(笑)。でも、同級生とかはよく声かけてくれたりするので、すごくありがたいです」
ーー指導者の方からはどういう言葉をかけられましたか。
「だんだん良くなっているというふうに言われ、だいぶ励ませてもらっているので、なんとか期待に応えたいと思っています」
ーー上手くいかない中、ネット上ではさまざまな声が上がっています。そういうコメントは見ないようにしていますか。
「いや、自分は全然いいコメントも悪いコメントも全部見ます。厳しい声があっても、自分にとってそれがモチベーションになります。(やっぱりメンタルは強い方)そうですね(笑)。そういうのは本当に気にしないので、全部見るようにしています」
ーーありがとうございました。
[李翔恩]

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