(18)UP AND COMING ROOKIEs〜ルーキー特集2025〜後藤快斗「1年生だからこそチャレンジしていきたい」

2025.06.12

20人のルーキーが、新しく紫紺の戦士として加わった。『完遂』のもと、7年ぶりの日本一を目指す明大に欠かせない存在となるだろう。本企画では彼らに電話取材を行い、高校時代や4年間の目標を伺った。6月1日より連日連載していく。(※写真は本人提供です)

第12回は後藤快斗(政経1=桐蔭学園)のインタビューをお送りします。(この取材は5月17日に行われたものです)

——明大に入学していかがですか。
 「先輩たちもすごく優しくて楽しい環境でラグビーやらせてもらっています」

——寮生活はいかがですか。
 「高校の時からずっと寮生活だったので初めてのことは少ないですけど、朝の掃除だったり朝が大変かなというのがありますね」

——同部屋はどなたですか。
 「仲間航太さん(文4=常翔学園)、伊藤龍之介さん(商3=国学院栃木)と大和哲将さんです(政経2=佐賀工)。先輩たちはみんな優しくて、入寮した時も優しく接してくれました」

——明大に進学を決めた理由を教えてください。
 「僕が小さい頃から明治大学のラグビー部に憧れを抱いていたので、いつか紫紺のジャージーを着て試合に出たいと思ったので進学を決めました」

——桐蔭学園高の先輩方から声をかけていただいたりなどはありましたか。
 「正直特別声をかけてもらったとかはなかったんですけど、去年一緒にプレーしていた先輩たちが1年生からジャージーを着ているので自分もそうなれたらいいなと思っています」

——桐蔭学園高のスクラムハーフの選手が明治に来るということで入学前から話題になっていました。
 「確かに桐蔭学園のハーフは早稲田に行っちゃいがちなんですけど自分は早稲田よりも明治に憧れを抱いていましたし、明治の強いFWを使えるという魅力があるので、明治に進学して桐蔭学園の先輩方のハーフと肩を並べられるように頑張っていきたいなと思います」

——高校時代に大変だったことと思い出に残っていることを教えてください。
 「高校2年の時が一番大変だったかなと思っています。高校2年時は自分のパフォーマンスがうまく出せない状況で、その中でどうしていくかというのを自分の中で一生懸命考えて、いろいろ試行錯誤して、その結果3年生で試合に出ることができました。思い出は高校時代憧れた花園優勝を自分たちの代で成し遂げられたのが一番の思い出です」

——花園(全国高校大会)を振り返ってみていかがでしたか。
 「花園を振り返って、初戦から流経大柏さんとやらせてもらって、楽な試合は一つもなかったと思いますし全部苦しかったですね。一番はベストエイトの試合の大阪桐蔭との試合で2度負けた相手に最後勝てたのは、すごくうれしかったですし、あとは決勝で(東海大大阪仰星高に勝って)桐蔭学園が大阪勢に勝つことが一度もなかったので、新たな歴史を作れたのは自分としてはうれしいことかなと思います」

——既に紫紺を着ていることに関してはいかがですか。
 「1年生ながら試合出させてもらっている部分は本当に嬉しく思いますし、1年生だからと言って遠慮するんじゃなくて、1年生だからこそチャレンジしていきたい。自分は経験させてもらっている立場なので、それを活かせるように、自分にプラスに働かせるように頑張っていきたいなと思っています」

——ご自身のスクラムハーフとしての強みを教えてください。
 「裏のスペースもよく見えていて、そこに正確なキックを蹴られるところは自分の強みかなと思いますし、前が開いたらしっかり自分で仕掛けて行けるのは自分の強みである部分かなとも思います」

——目指している選手に齋藤直人選手(現トゥールーズ)を挙げていましたが理由をお教えてください
 「齋藤直人さんとは高校時代に何度かお会いして、いろいろ教えてもらいました。直人さんはどこの環境に行ってもチームの良さを最大限引き出せるし、ラグビーの理解度の部分もそうですし、一つ一つのプレーの正確さというのは直人さんは本当にすごいので自分もそうなりたいなと思って目指している選手に齋藤直人さんを挙げさせてもらいました」

——ラグビー始めたきっかけを教えてください。
 「ラグビーを始めたきっかけは父が元々ラグビーをやっていて、小さい頃から父とラグビーを見るのが好きでした。親は小学校からやらせる予定だったんすけど、見ていくうちに早くラグビーをやりたいと頼み込んで年中からやらせてもらって、今まで続けさせてもらっている感じです」

——花園優勝後には中学校のラグビー教室に参加されていました。
 「自分の地元のラグビーを教えてもらった恩師に帰省していると伝えたら、『ぜひ来てくれ』と言われたので少しでも自分に何かできることがあればと思って行かせていただきました。ラグビー教室は小学生から中学生までいろんな学年がいて、みんながラグビーうまくなりたいということに貪欲で、自分もそういう姿勢は見習わないといけないなと自分の中でも学びはありました」

——4年間で向上したいポイントを教えてください。
 「自分の弱みとしてディフェンスの部分があるので、できるだけ早くそこの弱みを消してあとはパスですね。自分はスクラムハーフですが、パスはめちゃめちゃ得意という方ではないので、そこを大学4年間で埋めていければなと思います」

——今年度の目標をお願いします。
 「今年度の目標は、今は21番で試合に出させてもらっているので、とにかくまず1年間を通してメンバーに絡み続けるというのを目標にやっていきたいなと思っています」

[佐藤比呂]

後藤 快斗(ごとう・かいと)政経1、桐蔭学園高。164センチ・67キロ
 インドア派と語る後藤選手。「趣味は映画とかアニメとか見たりゲームしたりインドアなことが多いですね。ゲームはスマホゲームで、Eフットボールとかをやっています。アニメはいろんなものを見ます」