
(34)春季リーグ戦後インタビュー 小島大河捕手
(この取材は5月31日に行われました)
小島大河捕手(政経4=東海大相模)
――今季を振り返っていかがですか。
「バッティングの部分ではずっと課題にしていた、長打力というところで初めて3本ホームランを打てたので、そこは良かったと思いますし、ファーストも守ったので新しいことにも挑戦できたと思います。(チームとしては)粘り強さっていうのも良かったと思いますが、大事な試合で勝てなかったのでそこは頑張りたいと思います」
――慶大2回戦でストッピングの際に肋骨(ろっこつ)を骨折されました。
「痛さはあったのですが、いつもよくボールが当たるので、また当たったかみたいな感じで、まさか折れているとは思っていなかったです。ただの打撲だと思っていました。(骨折が分かったのはいつ)その週の木曜日です。練習は一旦休み、軽くバットを振り出したのが立教戦の前の日ぐらいで、そこから軽く動き出しました」
――慶大3回戦では骨折した状態で本塁打を放ちました。
「試合中はあまり痛みを感じていなかったので、いつも通り振れましたし、大事な3戦目で打てたのは良かったかなと思います」
――早大2回戦からは一塁手として出場しました。
「キャッチャーはまだやめとけってことで、ファーストならいけるという感じでした。痛み的には、問題ないかなと思ったので、大丈夫でした。(投手に積極的に声かけてた)普段キャッチャーなので、そういうとこはどんなポジションを守っても大事にしたいと思っていますし、ファーストでピッチャーの近くにいるので声をかけるように意識してやりました」
――早大2回戦では伊藤樹投手を前に、明大史上初の無安打黒星を喫しました。
「手も足も出ず、伊藤樹にやられたかなと思います。次の日があるので、その次の日に向けて頑張ろうという感じでした」
――早大3回戦では3点ビハインドの9回裏1死一、三塁の場面で同点となる3点本塁打を放ちました。
「前のバッターがつないでくれたので、自分はなんとか後ろにつなぎたいなというのと、ファーストでも使ってくれていたので、ほんとにいいとこで1本打てて良かったなと思います。(安田投手の初球チェンジアップをとらえました)もうきた球全部打ちにいくという意識でした」
――打席ごとに足を上げるタイミングを変えている意図を教えてください。
「その日の気分という感じです。気分というと言い方悪いのですが、その日の自分の状態と、相手のピッチャーを見ながら、これといった根拠はないのですが、感覚で今日はこっちの方がいいかもしれないみたいな感じです。あとは1打席目の内容とかを見てどうするか決めたりしています」
――今季は9四死球と、例年と比べて特に多いです。
「ボール球は振らないというのは一つ自分のテーマだったので、それが結果として現れたのが良かったかなと思います。(警戒されてる)他大学のことはわからないので、勝負してくる、勝負されない場面もありましたけど、そこはそういう打順なのでしょうがないかなと思います」
――代わりに捕手を務めた福原聖矢捕手(国際3=東海大菅生)が攻守にわたり活躍しました。正捕手から見て福原捕手のプレーはいかがでしたか。
「初めてのリーグ戦で頑張ったというか、ああいうプレーができるのはすごいと思います。守備に関しては普段からいい動きしているので、それをそのまま出してくれたと思います。守備のフットワークが特にいいです」
――今季の投手陣を振り返っていかがですか。
「1戦目は毛利(海大投手・情コミ4=福岡大大濠)が頑張って長いイニングを投げてくれましたし、2戦目は短いイニングをみんなで投げているので、それぞれの役割を全うしてくれたと思います。(特に誰が成長した)大川(慈英投手・国際4=常総学院)に期待していたのですが少し打たれているので、それでも後ろに大川がいるというのは、存在感は大きかったなと思いますし、練習の取り組み姿勢とかもこの冬頑張っていたので、大川は良かったと思います。(毛利投手が最優秀防御率を獲得)あれだけ結果出してくれましたし、このリーグは長いイニング投げることを目標に練習してもらったので、その成果としてスタミナもつきましたし、相手のバッターを抑える技術というところも成長したかなと思います」
――今季の明大の特徴を教えてください。
「守備と言いたかったのですが、エラーが多かったので粘り強さです」
――今季から指揮を取る戸塚監督の采配はいかがでしたか。
「自分もよくわからなくて初めてのシーズンだったのですが、思ったより積極的に動くというのが印象です」
――ありがとうございました。
[伊原遼太朗]

関連記事
RELATED ENTRIES