
(42)全日本予選事後インタビュー④/井上史琉
三大駅伝への復帰を懸けて挑んだ全日本大学駅伝予選会(全日本予選)。明大は高速レースに対応できず10位に終わり、伊勢路への出場権を逃した。しかし、期待の井上史琉(政経2=世羅)が自己ベストをマークして28分台に突入するなど、各選手が現状の最善を尽くした。今回は、レースを終えた選手たちの声をお届けする。
第4回は井上史琉(政経2=世羅)のインタビューです。
(この取材は5月31日にオンラインで行われたものです)
——自己ベストを更新しましたが、今の心境をお聞かせください。
「自己ベストを達成したことと、28分台を出せたことは自信につながりました。チームとして全日本予選を通過できなかったので、そこはとても悔しいです」
——レースを振り返っていかがでしたか。
「3組目を走ったのですが、自分よりも自己ベストが速い選手がたくさんいる組でした。なので、冷静に後ろの方からスタートして、徐々にポジションを上げていくというレースをしました。それがうまくいったという感じです」
——レース前からコンディションが良いと聞きました。好調の理由はどこにあるのでしょうか。
「中央大学記録会や六大学(東京六大学対校陸上競技大会)の時は、しっかり練習をしつつ、レースに出ていくという感じでした。しかし、4月末の日体大記録会では、調整でジョグの量をかなり落としてみるという調整を試してみたら、すごくはまりました。同じように全日本予選の時も距離をだいぶ落として、疲労をしっかり抜いてから走るという調整方法をしたら、とても良かったです。それが好調の要因だと思います」
——次の目標を教えてください。
「次は7月末の網走の記録会(関東学生網走夏季記録挑戦競技会)で1万メートルに出場する予定です。そこで28分40秒を目標にしています。まだ時間はたくさんあるので、しっかり自分の課題を見つけて、課題克服のために練習に取り組んでいこうと思います」
——残念ながら予選を通過できませんでしたが、チームの雰囲気はいかがですか。
「今、ケガ人がすごく多いという状況なので、チームとしてどうやったらケガ人が減るかを考えています。大志田監督に変わってから、競技面以外のことで様々なアプローチをかけてくださっているので、雰囲気はすごく良いと思っています。これからケガ人が減って、結果にもつながっていったらいいと思います」
——大志田監督が実施している競技以外のアプローチについて、具体的に教えてください。
「血液検査の徹底や体重の管理、フォームの改善など、練習以外のところで色々なことをやってくださっています」
——今回の結果を受けて、監督からはどのような話がありましたか。
「自己ベストを出したことについては、良かったという話をいただきました。全日本予選の3組目で先頭争いに参加することができなかったので、そこは反省点です。次はしっかり先頭で勝負できるように力をつけていこうという話をいただきました」
——ありがとうございました。
[武田隼輔]
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