
(10)UP AND COMING ROOKIEs~ルーキー特集2025~ 井本章介「自分のスタイルを貫きたい」
20人のルーキーが、新しく紫紺の戦士として加わった。『完遂』のもと、7年ぶりの日本一を目指す明大に欠かせない存在となるだろう。本企画では彼らに電話取材を行い、高校時代や4年間の目標を伺った。6月1日より連日連載していく。(※写真は本人提供です)
第4回は井本章介(情コミ1=常翔学園)のインタビューをお送りします。(この取材は5月16日に行われたものです)
――ラグビーを始めた時期ときっかけを教えてください。
「父がラグビーをやっていて、それがきっかけで幼稚園年長の時に始めました」
――常翔学園高での3年間を振り返っていかがですか。
「(常翔学園高での)3年間があったから今の自分があると思います。自分はキャプテンとして、全力で楽しんでやろうという声掛けをしていました」
――高校時代で一番印象に残っている試合を教えてください。
「3年の時の花園(全国高校大会)の天理戦です。下馬評でも天理が勝つと言われていたんですけど、自分たちはそれを知っていたし、自分たちも天理の方が強いと思っていたので、その中で勝てたのは花園の期間でもだいぶ自信につながりましたし、そこでチームが一つになった感覚がありました」
――高校最後の試合となった花園準決勝・東海大仰星高戦を振り返っていかがですか。
「やっぱり力不足も感じましたし、仰星さんがどんなラグビーをしてくるのかも分かっていた上で、FWが力負けしたり、油断してトライを取られたりして、なかなか自分たちの(流れに)乗りたいところで乗れませんでした。最後、試合終わった時は本当に悔しいなというのは感じました」
――明大ラグビー部を選んだ理由を教えてください。
「中学からラグビーを本格的に観るようになって、その中で強くて、前に出る明治のFWが一番自分に合っているなと思いました。その時から明治に行きたいなと思っていたので、たまたま声をかけてもらって(進学を)決めた感じです」
――3月から始まった明大ラグビー部での活動はいかがですか。
「去年テレビで観ていた選手もたくさんいて、その人たちを見て学ぶこともいっぱいありますし、見ているだけじゃ超えられないと思うので、しっかりその人たちからいいものを吸収しながら、自分のスタイルを貫きたいと思います」
――先輩から具体的に学んでいることはありますか。
「フッカーに今挑戦しているので、その中でスクラムの組み方やラインアウトスローの安定など、セットプレーの部分は先輩方からたくさん学ばせてもらっています」
――寮生活についてはいかがですか。
「大変ですけど、ラグビーに集中できる環境が整っていますし、先輩方もみんな優しいので、とても楽しい生活を送れているかなと思います」
――目標にしている選手はいますか。
「目標にしている選手はいないんですけど、自分が好きな選手は元ニュージーランド代表のソニー・ビル・ウイリアムズです。体がめちゃくちゃ強くて、その中で器用さも兼ね備えていて、体の強さを生かした上手いプレーを見て好きになりました」
――井本選手の強みを教えてください。
「接点のところです」
――今年度の目標と、大学4年間の目標をお願いします。
「今年はまず、大学でも通用する体づくりと、セットプレーの強化が目標です。明治のFWはセットプレーが一番大事だと思うので、新しく始めたポジションだからとかは関係なく、そこを強化したいです。大学4年間の目標は、紫紺を着続けられるような選手になって、日本一を取りたいです」
――ありがとうございました。
[晴山赳生]
◆井本 章介(いもと・しょうすけ)情コミ1、常翔学園高。178センチ・100キロ
関西から上京してきて、慣れないことも多いという井本選手。「関西ではエスカレーターでは右側に立つんですけど、東京では左側に立っていてまだ違和感があります」
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