(26)法大戦事前インタビュー① 野崎慎裕投手、石黒和弥内野手

2025.05.23

(この取材は3月20日、zoomにて行われました)

野崎慎裕投手
――ご自身の強みはなんでしょうか。
 「コントロールが一番の自信ではあるので、打者を見ながらボールを出し入れできることが自分の強みだと思います」

――昨季を振り返っていかがですか。
 「昨シーズンはリーグ戦初登板となるシーズンで、途中から第2先発を任せてもらったのですが、自分が思うような結果を出せなくて、すごく苦しいシーズンだったなと思います。(神宮球場独特の雰囲気などもあるとよく伺いますが)そうですね。マウンドであったり、リーグ戦の緊張感というのも知らない中で臨んでしまった部分があるので、そこは少し自分の準備不足が出たかなと思います」

――最終節となる明大2回戦では、先発登板5回1失点の好投でした。リーグ戦を経ていく中でどのような修正を行いましたか。
 「明治戦の前に投げたのが東大戦だったのですが、東大戦あたりでリーグ戦の雰囲気だったり、自分のパフォーマンスがマウンドと合ってきた感じがあったので、東大戦と明治戦の間、慶應戦の間でフォームなどを修正して明治戦に臨めたというのが大きかったかなと思います」

――ボールの出し入れに関しては、日頃からどのような取り組みをされていますか。
 「大事にしていることはいくつかあるのですが、ブルペンの時点で六大学のバッターを常に想定して投げていて。自分が昨シーズンうまくいかなかったこと、自分のピッチングスタイルをもっと良くするために必要な球種、投げることができないといけないコースというのを考えながら普段からピッチングしていますね」

――この冬に取り組んだことを伺います。
 「昨シーズンはケガから復帰したというものあってスタミナがかなり問題だったのですが、改善するために昨シーズン終わりからはブルペンで150球近く投げるというのを意識し、完投能力を磨いてきました。球数が増えてきてもボールの精度が落ちないという取り組みを中心にしてきました」

――部内で注目している選手はいらっしゃいますか。
 「そうですね。新3年の針谷(隼和投手)とかは自分に近いピッチングスタイルだなと感じる投手なので、自分とは左右と(利き腕が)違うんですけど、針谷から質問してきてくれたりだとか、針谷のピッチングは見ていて面白いところがありますし、今シーズンから活躍してくれそうな雰囲気があります」

――打線ではどなたがキーマンになるでしょうか。
 「やはり藤森康淳選手ですかね。1年生のシーズンから出ているので。六大学の投手で一番苦戦する理由って、やはりレベルの高いピッチャーの球を見られてないというところがあると思うので、そこに関して問題はないと思いますし、気持ちの強い選手だとも思うので、経験の少ないチームをうまく引っ張ってくれるんじゃないかなと思っています」

――トレーニングなどで体重の変化はありましたか。
 「逆にその体重の変動をできるだけなくして、常にずっと同じ状態で投げられるようにという取り組みをしています。体重も昨シーズン終わりくらいからずっと74、5キロでとどめていて、変わらない体をうまく操れるようにというのをやってきました。やはり体重変動があると感覚も変わりやすいと思うので、球速アップを目指すといったことは一旦後にして、自分のピッチングスタイルが一番うまくいくような取り組みをやってきました」

――今年の明大打線の印象をお願いします。
 「昨シーズンから出ているバッターが主軸に多く残っているなという印象はあるので、キャプテンの木本(圭一・政経4=桐蔭学園)選手とかもいますけど、やはり左で主軸を打っているバッターが多く残っているなという印象があるので、左バッターへの対策というのはしっかりと練って臨んでいきたいなと思います。(対戦が楽しみな選手は)小島(大河・政経4=東海大相模)選手ですね。大学ジャパンの方でも頑張っているような選手なので、そういう選手にどれだけ自分の力が通じるのかというのを試しながらやりたいなと思っています」

――最後に今季のご自身の目標をお願いします。
 「昨シーズン悔しい思いをした中での今シーズンになるので、タイトルを目指してやりたいなと思っています。近年は早稲田、明治に勝ち点がなかなか取れていないので、そこの2大学に対しては特に全力を尽くして頑張っていきたいなと思っています」

石黒和弥内野手
――昨季は14試合に出場、13安打という結果となりました。
 「非常に力不足なシーズンだったなと思います。リーグ戦が始まるまでは調子も良く打てるときもあったのですが、結果的に見れば1番としてもっとチームを勢いづけられたらなというのがありました」

――どのような軌道修正を試みましたか。
 「『4年生は何も考えなくていい、とにかく楽しくいつも通りやればいいよ』と言われたので、それで少し後半に調子も上がってきたかなと思います」

――昨季に達成できたことはございますか。
 「そうですね。チームを勢いづける一本を打ちたいというのが目標で、チャンスで何本か打つことができて、それは良かったかなと思います。(勝負強さなどご自身の強みはございますか)バッティングではとにかく初球打ちが好きというか。初球にしっかりと振ることができれば、自分のデータ的にはいい方向にあるので、初球というのは自分の強みかなと思います。守備はスピードが持ち味だと思っているので、それを生かせているのではないかなと思います」

――3、4打席目での安打が目を引きます。
 「1、2打席目にヒットが出れば、そのままの勢いで行けるタイプで。1、2打席目に凡退してしまったときは、いい意味でリセットできている部分があるので、それで後半打つことができているのかなとは思います」

――目標にしている選手などはいらっしゃいますか。
 「辻本倫太郎(中日)さんという方のプレーは動画で見ていて、学ぶところが多いなと思います」

――この冬はどのような成長がありましたか。
 「もう一度、守備範囲という部分を重点的に置いて自分は取り組んできて、あとはフィジカルの方も少しゴツくなって飛距離も伸びてきているので、そこはうれしいです。(食トレなどでしょうか)ご飯の量は勝手に少しずつ増えていって。これまで自分は全くウエートトレーニングをしていなくて。ちょっと筋肉を付けて、体を強くしたいなと思ってウエートを始めて。あとは毎日風呂場で腕立て伏せをしていて(笑)。風呂場で腕立てしたら、なんかいい感じの体になってきて、肩も強くなって。練習の中とか自主練では重いのも行くんですけど、毎日継続してやっていたのは、風呂場で腕立て伏せですね。体重は去年の秋に比べて2キロ増えて、体の割にはかなり絞れた細マッチョみたいな、そんな感じになっています。今仕上がってるっす。結構(笑)」

――現在練習で意識されていることをお伺いします。
 「自分は(バッティングで)開き癖があるので、しっかり踏み込めるように、バッティングの種類をいろいろ試してみて、状態を良くしていく練習は今ずっとしています」

――4年生の卒業により戦力が減少し「レベルアップが必要」とのお考えもありました。
 「細かいプレー、サインプレーであったり、バントやエンドラン、そういう小技を重点的にやっていて、1点差で勝つという野球を目指してやっていますね」

――今年の明大野球部の印象をお願いします。
 「多分『めっちゃ強い』というのが印象で、去年から経験している選手も多いですし、結構今井(英寿内野手・政経4=松商学園)と仲いいんですよ。インスタとかで喋ったりしているんですけど、見た感じ結構仕上がっているなという感じです」

――対戦が楽しみな投手はいらっしゃいますか。
 「去年は毛利(海大投手・情コミ4=福岡大大濠)にやられてしまっているので、今年一本しっかり打ちたいという気持ちはありますね」

――今季のご自身の目標をお願いします。
 「去年の秋の経験を生かして成績も残しつつ、チームの勝ちに貢献できればいいかなと思います。チームとしては日本一が最終目標なのですが、その前にしっかりとリーグ優勝して、その勢いのまま日本一を目指して頑張りたいと思います。目標としては3割5分、ホームラン3本、打点15くらいですね。盗塁も10個ぐらいはいけるような状態まで持っていきたいなと思います」

――ありがとうございました。

[松下日軌]