(32)関東インカレ事後インタビュー⑧/上新魁

2025.05.18

 「関東インカレ1部残留・箱根駅伝シード権獲得」を目標に掲げる競走部にとって、最初の大一番となった第104回関東学生対校選手権(関東インカレ)。全日本大学駅伝予選会(全日本予選)の開催が例年より早期となった影響で、短距離・競歩部門の一人一人が背負う期待や重圧は否応なく増大した。しかしその重さに押し負けることなく、見事21点を獲得し1部残留を達成。今回は、4日間の熱戦を終えた選手たちの声をお届けする。

 第8回は上新魁(政経4=明大八王子)のインタビューです。(この取材は5月17日にオンラインで行われたものです。)

——今年度の関東インカレを振り返ってください。
 「結果として、チームの目標である1部残留を達成できたというところは良かったなと思います。ですが、チームの目標順位であった12位を獲得することができず、あと一つ届かない13位だったので、そこは悔しいところだなと思います」

——大会中のチームの雰囲気はいかがでしたか。
 「応援を前からリードしていて、盛り上げていくぞという気持ちや、チームで取り組みたいという気持ちを感じられました。応援をするなら楽しんでもらいたいと思っていた中で、後輩から楽しかったと声をいただき、うまく雰囲気を作れたのかなと思います。また、待ち時間などにいろいろなブロックが関わりを持って話しているところを見たりしたので、交流を深めることのできた場にもなったのかなと思います。特に、競技に関わる話で結構盛り上がっていました」

——いろいろな種目があるからこそですね。
 「そうですね。100メートルだったら自分たちの方が知識ありますが、800メートルとか1500メートルとか5000メートルとかだったら長距離ブロックの人の方が知識あるし、競歩だったら競歩のメンバーに聞いた方が分かりやすいので、お互いが聞き合いながら観戦していました」

——間近に迫った全日本予選ではどのような応援をしていきたいですか。
 「例年通りの環境であれば、関東インカレよりも近い場所でトラックに立って応援ができるので、そのような面ではレース中も選手に届きやすい応援ができるのかなという認識でいます。全員で全日本大学駅伝の本戦出場枠を勝ち取りに行くという自覚がより芽生えやすいと思うので、短距離ブロック、競歩ブロック、そして長距離ブロックの3ブロック全てが当事者として取り組みたいと思います。ただ応援する人ではなく、もはや自分たちの成果次第で結果が変わってくるんだぞというくらいの意気込みで、全員で挑みたいなと思います」

——今後はどのように活動していきますか。
 「応援の活動としては立明(明大対立大対校大会)、法明(法大対明大定期大会)あたりまでが一つの区切りとなってそこから一旦自分の競技に専念できる期間に入るのですが、競技としては自己ベストを出したと実感ができるようなタイムを出したいなと思っています。そこは本当にマストで、納得できないと4年間やってきた意味を感じられないので、貪欲にやっていきたいです。また、自分たちのシーズンが終わったとしても、長距離の駅伝シーズンは1月までしっかりとあるので、そこまで気を引き締めて取り組んでいきたいと思います」

——上新選手にとって最後の関東インカレとなりましたが、終えてみて一言お願いします。
 「私の好きな漫画家の一言から。『悪くなかった!!』」

——ありがとうございました。

[安田賢司]