
(27)関東インカレ事後インタビュー③/川津靖生
「関東インカレ1部残留・箱根駅伝シード権獲得」を目標に掲げる競走部にとって、最初の大一番となった第104回関東学生対校選手権(関東インカレ)。全日本大学駅伝予選会の開催が例年より早期となった影響で、短距離・競歩部門の一人一人が背負う期待や重圧は否応なく増大した。しかしその重さに押し負けることなく、見事21点を獲得し1部残留を達成。今回は、4日間の熱戦を終えた選手たちの声をお届けする。
第3回は川津靖生(法3=明星)のインタビューです。
川津
男子1部4×100メートルR決勝 DQ
男子1部200メートル決勝 3位 20秒62
——大会通して、コンディションはいかがでしたか。
「日本学生個人選手権が終わってから大会まで2週間ほどしかなかったのですが、その中でしっかりと練習に取り組めました。気持ちと体のコンディションがうまく整った状態で、初日の4×100メートルRに臨むことができました。決勝ではチームが失格となり、走ることはできませんでしたが、疲労なく200メートルに臨めました。やってやろうという気持ちでいい走りができたと思っています」
——200メートルの振り返りをお願いします。
「200メートルの予選では、コンディションは良かったのですが、自分の走りがあまり良くなくて、その組で少し助けられた部分もありました。ただ準決勝前のアップではいい走りの感覚をつかむことができたので、それをうまく準決勝につなげられたと思います」
——準決勝のレースについて詳しく教えてください。
「自分の中では、かなりいい走りができました。向かい風ではあったのですが、それをあまり感じませんでした。外のレーンをそのまま駆け抜けることができたので、決勝への自信にもなりました」
——レース終盤、周囲の選手の位置を確認されていたようですが、その時どのような状況だったのでしょうか。
「走りに集中していたので、ラスト20メートルくらいまで自分が1着という感覚がありませんでした。準決勝は着順で決勝進出を決めたかったので、向こうを見たら1着を取れていて、うまくハマったと思いました」
——決勝のレースを振り返っていかがですか。
「実は決勝のレースをあまり覚えていません。優勝しか狙っていなかったので。横に順大と日大の選手が見えていましたし、後半は耐えるような形で走りました。ケガなく終われて良かったと思います」
——非常にいい出だしで、後方の選手との差を広げました。スタートから前で走る戦略だったのでしょうか。
「自分の得意なコーナーを生かしていきたいと思っていました。準決勝と同じようにコーナーで出て、きちんと勝ち切る、逃げ切ることを意識していました。しかし、気づいたら他大学の選手に並ばれていて、相手の実力が上だったと痛感したレースでした」
——決勝のタイムをどのように捉えていますか。
「決勝は本当にベストレースだったと思います。20秒62という、周りから見たら速いと感じざるを得ないタイムを出せたことは、これからのレースへの自信にもなりますし、3位をきちんと取れたことも嬉しいです」
——明大の1部残留がかかる中、プレッシャーのかかるレースでしたか。
「下級生の1、2年生の宮坂玲皇(商1=岩倉)君と古俣由人(法2=東京学館新潟)君が大量得点を取ってくれたので、1部は残留できるだろうと言われていました。そのため、あまり気負わずに臨めました。言い方は良くないかもしれませんが、運動会気分で楽しめればいいなという気持ちで挑むことができました。本当に宮坂君、小俣君には感謝しています。もう頭が下がる思いです」
——次の目標としている大会と、その意気込みをお願いします。
「次は日本学生陸上競技対校選手権が目標です。関東インカレで3位は取れましたが、関西の選手を見る限り速い人がたくさんいるので、まずは決勝に残って、その中で勝ち切れる選手になれればと思います」
——ありがとうございました。
[武田隼輔]
関連記事
RELATED ENTRIES