(3)春季リーグ戦事前インタビュー 飯村悠太・高橋航太郎

2025.05.14

 2年ぶりのグランドスラムを目指す明大にとって、春季関東学生1部リーグ戦(春リーグ)は、その戦いの幕開けを告げる重要な舞台だ。1年間の流れを決定づけるこの大会で勢いをつけ、王座奪還への道を切り開けるか。昨季の悔しさを胸に、新チームが始動する。今回は飯村悠太(商3=野田学園)、高橋航太郎(政経3=実践学園)に話を聞いた。

(この取材は5月3日に行われたものです)

飯村

――春リーグを目前に控えた現在の心境を聞かせてください。

「自分は入学してからは優勝することができていないので、今回こそは優勝できるように頑張りたいなと思っています」

――今の調子はいかがですか。
「普通ですね」

――上級生として何か意識していることはありますか。

「自分が勝ってチームの流れを持っていけるようにしようかなとは意識していますね」

――昨年度4年生だった代はどのような代でしたか。

「全員すごく真面目で、試合でもとても頼りになる存在でしたね」

――今年度は櫻井倭主将(情コミ4=鶴岡東)が主将を務めますが、今年度のチームはどのようなチームですか。

「全体的に多分、下の学年が出ることが多いと思うので、2年生とか3年生とか、1年生も出ることがあると思うので、勢いで勝っていけるようにしたいです」

――昨年度の団体の成績を振り返っていかがですか。

「昨年度はチームが負けた試合は、大体ダブルスが負けてチームが負けるということが多かったので、今年はダブルスを取っていい流れに持っていけるようにしたいですね」

――ダブルスでは今年1月の全日本選手権での優勝や東京選手権で飯村悠選手と木方圭介(政経2=野田学園)のペアが優勝していますが、いかがですか。

「リーグ戦はまた違う緊張感があるので、やってみないと分からないかなという感じですね」

――シングルスの面では期待するような選手はいますか。

「シングルスは自分と木方と、芝(拓人・情コミ2=野田学園)が確実に1点を取って、他の誰かで取ってもらうか、ダブルスで決めるかという感じでいけたらいいなと思っています」

――チーム全体、あるいは個人として成長していきたい部分はありますか。

「応援してくれる方、知ってくれている方もたくさんいるので、その人たちと一緒にチームを盛り上げてやっていきたいなと思っています」

――春リーグで目指すような理想的なプレーは何かありますか。
「プレーはチームに勢いがつけられるようなプレーをしたいですが、とりあえず勝てればいいかなとは思っています」

――優勝を目指す上でのライバルになりそうな大学はどこですか。

「中大と専大と筑波大、日大ですかね」

――筑波大と日大はそれぞれどのようなところが脅威になると考えていますか。

「順調にいけば多分勝てるとは思うのですが、オーダーがかみ合わなかったり、誰かが1点を落としたりすると、強い選手が何人かいるので、そこで取られると追い込まれることがあると思うので、そこはしっかり警戒していきたいなと思っています」

――専大は先日定期戦を行っていましたが、実際に対戦してみてどのような持ち味があると感じましたか。
 「専大は全体的に強いイメージがありますね、ベンチの選手も。なので誰が出てくるかまだあまり分からないので、準備しておきたいなと思っていますね」

――今年度入部した1年生は全体的に見てどのような選手たちが多いですか。

「全体的に全員が同じぐらいの強さという感じですかね」

――3月の東京選手権ではダブルスで優勝されました。振り返っていかがでしたか。

「全日本(選手権)優勝したので、東京選手権も負けられないなと思って試合しましたね」

――決勝の相手はリーグ戦でも対戦機会のある早大のペアでしたが、振り返っていかがでしたか。

「自分たちのプレーがうまくいきすぎたので、あれはあそこまでうまくいくことがなかなかないので、次のリーグ戦では最悪を想定してやりたいなと思っています」

――シングルスでは、1年生の水谷悠真(商1=実践学園)選手と対戦しましたが、どういう選手だと感じましたか。

「ラリーが強いなとは思いましたね」

――ダブルスでは木方選手とも長い付き合いですが、改めて強みはどういうところにありますか。

「お互いの長所をうまく生かせていることかなとは思います」


――飯村選手はフォアのイメージが強いですが、それを生かすための木方選手のプレーはどういうものがありますか。

「チキータとかで相手を崩したり、コース取りとかがうまいので、それで相手から強いボールが来ないので、甘いボールとかも来やすいので、それを自分が決めるという感じですかね」

――シングルスではフォアを生かすためにどのようなプレーをしたいですか。

「相手の逆をついてからか、1本ついて打ってからつなげるという感じですかね」

――個人、チームとして春リーグの目標は何ですか。
「全勝して優勝することですかね」

――春リーグへ向けて意気込みをお願いいたします。

「今年度もグランドスラムを目指してるので、まず最初の春リーグは絶対優勝しないといけないので、これまで以上に気持ちを入れて頑張りたいなと思っています」

――ありがとうございました。

高橋

――春リーグ開幕を控えて今の気持ちはいかがですか。

 「まだ自分はここ2年間1回もリーグ戦に出られなくて、(今回)出た場合は初めてのリーグ戦なので、少し緊張すると思うんですけど、自分のやるべきことを突き通して、うまくチームの勢いをつけられるような試合にしていきたいと思っています」

――これまでの2年間を振り返っていかがですか。

 「1年の時は新人戦(関東学生新人選手権)で準優勝、関東学生(選手権)で3位という結果だったんですけど、その時にもしかしたらリーグ戦に出られるんじゃないかというふうな気持ちがありました。結局春も秋(秋季関東学生1部リーグ戦)も1回も出られなかったので、そこでちょっと気持ちが下がり気味になってしまって、2年生の大会の結果もなかなかいい成績が出せなかったので、自分にとっては厳しい2年間でしたね」

――今年度から上級生となりますが、意識していることはありますか。

 「1年生の時は学年が上の人しかいないので、試合では自分から向かってくことしかなかったんですけど、年が上がっていくにつれて、自分より下の学年の人たちがどんどん増えていくので、そういった選手に来られた時に、自分が受けに回るんじゃなくて、自分は1、2年の時と同じように自分から向かうような姿勢でプレーしていきたいなと思っています」

――春リーグを迎えるにあたり、ご自身の調子はいかがですか。

 「3月の終わりにケアリッツカップという大会があって、インカレ(全日本大学総合選手権・団体の部)で優勝した愛工大の選手に勝てたということもあって、今の自分はかなり自信を持って卓球に打ち込むことができています。この調子で春リーグ、関東学生というふうにつなげていければなと思っています」

――新体制になってから変わったことはありますか。

 「昨年卒業した先輩方がリーグ戦でも活躍していた選手ばかりだったので、その選手たちが一気に抜けてしまったというところでは、明治が安定して勝つことは難しいと思うんですけど、ポジティブに考えれば、自分が出られるチャンスが来ると考えることもできるので、自信を持って、卓球部の一人一人が意識を高く持って練習に励んでいるんじゃないかなと思っています」

――昨年卒業された先輩たちから学ぶ点はありますか。

 「先輩のプレーを見ていて、1点欲しいという場面で、(自分が)何が一番得意かをしっかり自分で理解して、うまく戦術を組み立てて、ちゃんと1本取って帰ってくるので、自分も先輩方みたいに安心して見られるような卓球を目指していきたいと思っています」

――現在のチームの雰囲気はいかがですか。

 「今の明治大学卓球部は力の差が全然なくて、(リーグ戦に)誰が出てもいいというふうに思っています。飯村(悠太・政経3=野田学園)、芝(拓人・情コミ2=野田学園)、木方(圭介・政経2=野田学園)はもう決まっていて、残りの3人を目指すためにも、特に1年生は必死に練習しているので、全体のピリつき感というか、切磋琢磨(せっさたくま)して練習できているかなと自分は感じています」

――今年度のチーム目標を教えてください。

 「やはり『グランドスラム』というのを掲げていて、そのためには出だしが大事だと思います。春リーグの初戦で中央大学、筑波大学と戦うので、明治大学卓球部にうまく勢いをつけて、春リーグ優勝して、インカレで優勝して、秋リーグで優勝してというふうに、いい感じのリズムで流れを上級生でつくっていければなと思っています」

――同期の活躍から刺激を受けることはありますか。

 「飯村がリーグ戦などで起用されていて、自分はもちろん同じチームなので応援するんですけど、自分も出たいなという思いも少しはありました。目標と言いますか、飯村が強くなっていくから、自分も飯村を追い越すっていうふうになって。より刺激し合える選手かなと思っています」

――春リーグの目標を教えてください。

 「チームとしての目標は全勝で優勝、7勝0敗で優勝することです。個人的な目標は、自分が出るとしたら、自分が出る試合は必ず勝つという気持ちでもちろん戦います。どうしても相手が強かったり、エースの人と当たったりして、負けてしまうこともあるかもしれないんですけど。そういった時に負けたとしてもチームに勢いがつくようなプレーだったり、負けた後すぐにチームのためにサポートに回る、例えば応援や練習相手を積極的にやって、少しでも貢献していきたいなと思っています」

――ありがとうございました

[北原慶也、晴山赳生]